学部・大学院

大学院 文化人類学研究科 カリキュラム

※開講年度により、科目名・担当教員が変更になる場合があります。

基礎科目

● 現代文化人類学

現代の文化人類学を理解する上で不可欠と思われるテーマと文献を検討し、重ねて最近10年間に出版された民族誌(主として英語と日本語によるもの)の内容構成を比較し、今後どのような研究テーマに大きな可能性があるかを考えていく。

● アカデミック・スキル演習Ⅰ

大学院で研究を進めていくために必要なスキルを演習形式で体系的に学び、自分の力で大学院の研究を進められる力を身につける。

● アカデミック・スキル演習Ⅱ

「アカデミック・スキル演習Ⅰ」で身につけた力を基礎として、各研究指導教員が、院生の研究の内容に合わせて、より発展的なスキルの向上を図る。具体的には、文献の探し方・読み方、フィールドワークの手法・データの整理法、論文の書き方・ルール、さらには学会での発表方法など「研究者」として必要なスキルを身につける。

研究法演習

● 文化人類学基礎研究法演習I

本演習科目担当者を中心に担当教員、指導教員および、全学生が参加。各人の研究計画の作成、フィールドワークの計画、研究の具体的な方法などについて、専門領域の異なる教員が多角的な助言や指導をおこない全学生も討論に加わってそれぞれの研究内容の充実をはかる。

● 文化人類学基礎研究法演習II

「文化人類学基礎研究法演習Ⅰ」で身につけた研究方法をもとに、受講生各自が実施した研究成果を口頭発表する。研究科教員、全学生が多角的な討議・検討を行うことによって研究内容を進展させる。

● 文化人類学研究法演習I

1年次にもうけた「文化人類学基礎研究法演習I」「同II」に引き続き、修士論文作成に向けて指導を行う。担当教員、指導教員および、全学生が参加し、多角的な討議・検討を行うことによって、研究内容のいっそうの充実をはかる。

● 文化人類学研究法演習II

修士論文の完成度を一層高めるため、担当教員、指導教員および、全学生が参加するゼミ方式で指導。具体的には、研究テーマの絞り方や理論的枠組みは適当であるか、研究目的にみあう十分な資料が収集されているかなど多角的に検討・指導する。

● 修士論文指導Ⅰ

「アカデミック・スキル演習Ⅰ、Ⅱ」で学んだ研究方法の基礎や各講義で学んだ専門知識、またM1での研究で得た成果を発展させ、修士論文として執筆するための指導を行う。

● 修士論文指導Ⅱ

「修士論文指導Ⅰ」に引き続き、院生の研究内容にあわせた個別指導を行い、修士論文の完成を目指す。

基幹科目(地域文化研究科目)

● 地域文化研究I(日本研究)

日本文化論に関する文献を読み、各自が報告し、議論する。

● 地域文化研究II(東南アジア研究)

東南アジアについて、国ごとの文化を考えるだけでなく海や国境を越えたつながりや移動、植民地時代の再考察、民族の形成、ナショナリズム、ジェンダーなどさまざまなテーマからアプローチする。

● 地域文化研究III(オセアニア研究)

オセアニアに関する最新の文化人類学的研究を取り上げ、議論しながら読み込んでいく。人類学を学ぶ者が、どのような立場からオセアニア諸国の文化にコミットすることが可能かを念頭に置きながら、各人類学者の視点を検討する。

● 地域文化研究IV(南アジア研究)

南アジアは東西を結ぶ交易路を通って人やモノが行き来する地域であり、人々の生活にはさまざまな民族宗教が深く浸透している。また、この地域は現在、近代化とグローバル化の波を受け大きく変動している。資料を通して現代の南アジア世界を見つめていく。

● 地域文化研究V(北アメリカ・ヨーロッパ文化研究)

多文化主義が標榜されるアメリカで、文化価値が問われるような多様な問題がつぎつぎに生じるとき、人々の日常生活はいかに影響を受け、どのような新しい文化が模索されつつあるかに関して考察する。

● 地域文化研究VI(アフリカ研究)

アフリカの諸社会・諸文化について、特にエコロジー、家族・親族、民族と国家、宗教、世界観、幸福観・不幸観などといったテーマについて、これまでに出されてきた民族誌や論文、および講義担当者のフィールドワークの資料や体験をもとに考察していく。

● 地域文化研究Ⅶ(東アジア研究)

東アジア文化(特に中国文化)に関する文献を読み込み、そこから見える日本を含む東アジア地域の諸問題について取り上げ、議論を重ねる。

基幹科目(現代文化研究科目)

● 現代文化研究I(経済と環境)

特に経済人類学における農民経済の研究史を重点的に取り上げ、人間の暮らしと自然環境、文化がどのように関連しているかについて考察。また文化人類学や歴史学、農業経済学が人間の経済過程をどのように理論化し、解釈してきたかを振り返る。

● 現代文化研究II(ジェンダー文化論)

ジェンダー理論を参照しながら具体的にライフヒストリーの技法の考察を行う。

● 現代文化研究III(観光・地域デザイン論)

現在の日本を中心とした、観光振興や地域デザイン(まちづくり)の事例および理論について、 日本社会における主な観光まちづくり事例について理解し、観光まちづくりを理解する基本的な理論や手法を学ぶ。そして、より発展的に観光まちづくりの研究を深化させる手がかりを掴むための概要講義、および文献読解と議論を行う。

● 現代文化研究IV(スポーツと観光)

近年活発になってきたパフォーマンスを観光において実践する「スポーツ・ツーリズム」に関する研究を行う。 スポーツをパフォーマンスと捉える視点から、観光研究における「パフォーマンス・ターン」の議論に一石を投じる。また、スポーツの受容、土着化、そして国民スポーツと変遷していくためには何が重要な要因となるのかなどを分析し、「スポーツ観光」と地域振興との関連も考えていく。 

● 現代文化研究V(宗教とエスニシティ)

宗教は個人や集団のアイデンティティの基盤となることが多い。そうしたアイデンティティ、改宗、宗教文化、文化変容などを中心にエスニシティを考察する。

● 現代文化研究VI(医療文化論・ライフデザイン論)

生活そのものをよく観察する中から人々および地域のニーズほりおこすこと、人や地域の文化的背景を考えること、こうした文化人類学的営みの中から、医療・福祉のプロが見逃しがちな点を「発見」するという考え方を見につけることをめざす。「病気」「弱者」の基準は文化によって異なり、まただれでも「病気」「弱者」になりうることを頭におき、「援助」から「相互の助け合い」へという視野を築くようにしたい。

● 現代文化研究VII(大衆文化論)

大衆文化に関する文献を読み、各自が報告し、議論する。

● 現代文化研究VIII(家族文化論)

現代社会における家族研究の方法について考察する。基本的な家族研究史を振り返った後、現代家族の資料として子育てコミック、子ども服産業、三世帯住宅広告などをどのように分析できるか議論し、最後にネット家族論の可能性について考察する。

● 現代文化研究Ⅸ(日本経済論)

戦後以降の日本経済の歴史および現状を学習するとともに、日本経済をめぐる新たな課題についても学んでいく。現代文化を研究する上で有益な「過去」「現在」「未来」という時間軸を通して日本経済の流れを意識して展開していき、さまざまな統計データを活用しながらそれぞれの経済現象を明らかにするとともに、そういった経済現象が起こる背景や原因について説明するために、経済学的な思考方法についても学ぶ。

● 現代文化研究Ⅹ(日本の政治思想)

近現代日本の政治について思想的観点から論じていく。具体的には、「近代日本」という課題に取り組んだ思想家のうち福澤諭吉や夏目漱石、また、「戦後日本」の基本路線を敷いたとされる丸山真男など、近現代日本の根本問題を考えるうえで重要であると考えられる思想家たちの文献を読解し、それについて討論する。

● フィールドワーク

文化人類学的フィールドワークの基本を習得するために、特定の地域を選んで、文献資料の収集から、現地とのコンタクト、インタビューの方法、情報整理、そして簡単なレポートをまとめるところまでを学ぶ。また、それらを実践するため担当教員と履修生全員でフィールドワークを実施する。

※開講年度により、科目名・担当教員が変更になる場合があります。

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