学部・大学院

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臨床心理学部
演習・実習

※内容が変更される可能性があります。

1・2年次の演習・実習科目

初年次演習

高校までの勉強と大学での学びに「橋」を架ける。

授業の前期では、大学で学ぶための基本的な学習スキル(資料作成、情報検索、アイデアの広げ方やまとめ方など)を実習を通して学びます。後期では、受講生自身が興味・関心のある身近なテーマについて、臨床心理学的観点から考察して発表し、他の受講生とともにディスカッションを行います。少人数での授業を通して、大学生活で重要となる臨床心理学的な考え方の基礎を身につけることができます。

コミュニケーションスキル演習

「他者」に気づき、「自分」に気づく。

臨床心理学の実践的な基盤である対人コミュニケーションに焦点をあて、受講生が自分自身のコミュニケーションの特徴に気づき、よりよいコミュニケーションに変化させることのできる基礎づくりをします。そして、他者にふれあっているときの自分をモニターし、その自分をより生かしていくことのできる視点を身につけます。

心理的アセスメント入門・心理的アセスメント

心理臨床の現場に求められる技術を磨く。

臨床心理の専門職や対人援助専門職として働く場合に必要とされる、人のこころの世界を理解する方法としての心理アセスメントについて実習します。「心理的アセスメント入門」では、質問紙法、作業検査法、投影法それぞれの代表的な検査を体験し、所見作成の基礎を身につけます。また自ら検査を受けることでクライアントへの倫理的配慮について学びます。「心理的アセスメント」ではより難易度と応用性の高い投影法および知能発達検査の技術を習得します。

心理学実験入門

心理学実験入門

心理学の実験的アプローチの手法を学ぶ。

心理学という学問において必須である、研究法としての実験的アプローチを学びます。実験の計画からデータの収集、分析、レポートにいたるまでの技術を習得します。また、自ら被験者となる体験を通して、被験者の保護といった倫理的側面の認識も深めます。「心理学実験入門」では基礎的な心理学実験に取り組み、「心理学実験」ではより応用的な心理学実験を計画立案して実施します。

臨床心理学実践演習

箱庭療法

箱庭制作を各人が実際に体験し、セラピストの姿勢を学ぶ。

箱庭制作を実際に体験し、その体験から箱庭療法について実践的に学びます。箱庭制作にあたっては、箱庭の作り手、見守り手、グループでの制作といったさまざまな視点から体験と考察、ディスカッションを重ねることで、箱庭療法に関する深い理解をめざします。 またセラピストのあるべき姿勢についても考察し、将来心理療法家として箱庭療法を行う際に必要な基本的態度を身につけます。

  • 箱庭療法を個人やグループで体験的に学ぶ。
  • ディスカッションを通じて深い理解を。
  • 理論に加えてセラピストの態度についても考察。
芸術療法

絵画や文学、音楽などの自己表現から、クライアントに寄り添う心理療法を体験。

「風景構成法」「なぐり描き法」「コラージュ療法」「家族画法」「粘土による制作」などを中心に芸術療法の技法を体験。実習者自らが自己表現する際の自分自身のこころの動きや変化、疲労感、不全感などを実体験することを通じて、臨床現場でクライアントが体験しているであろうこころの状態に関する共感・理解を深めていきます。また実習に関するレポートの作成により、各技法に関する理解と関心を深めます。

  • 「描画」や 「造形」を中心に実践演習を実施。
  • 実習者の自己表現を通じ自分自身のこころの動きを体験。
  • 実習に関するレポートの作成で実践と理論への理解を。
カウンセリング

家庭、保育園、学校、職場などの現場で実践的に活かせる面接法を習得する。

カウンセリングとは、おもに 面接を通じてクライアントの抱える「困り事」の解決に向けた支援を行うものであり、なかでも心理の専門家が行うカウンセリングは「心理カウンセリング」と呼ばれます。この授業では、クライアント自身が問題の解決に向けて主体的に取り組んでいくための「寄り添う姿勢」「傾聴する」「解決に向けた情報を提供する」といったさまざまな方法を実習を通じて習得します。

  • カウンセリングの「聴く側」「話す側」を体験。
  • 自らの体験を通じて「傾聴し」「理解する」能力を高める。
  • 広く社会で必要なコミュニケーション能力を高める。
グループアプローチ

一泊二日の日程で学外実習を。グループでのワークやセラピーを体験。

グループでの共同作業、グループセラピー、座禅、グループエンカウンター、フィンガー・ペインティングや粘土による表現活動などを行います。 学外での宿泊をともなう実習を体験することにより、グループでの出会いを通して、自分自身の身体やこころのあり方、他者との関わり方への気づきのきっかけとします。ともに学ぶメンバーの人間関係を深める機会にもなる演習です。

  • 学外での宿泊実習で集中的に学ぶ。
  • グループでの共同ワーク、セラピー、座禅などを体験。
  • 臨床心理学を基礎に身体とこころへの気づきを深める。
マインドフルネス

心と体に向き合い、心地よい集中力を磨く。

マインドフルネスとは、過去のできごとにとらわれたり、未来のことを心配したりするのではなく、「今この瞬間」を大切にすることです。授業では、そのための「呼吸法」や「座禅」を実践的に学びます。学内だけでなくお寺で座禅体験を行う機会も設けています。実践での「体感」や「気づき」を言葉にして伝え合うことが、人間関係への理解を深めることにもつながります。

  • 呼吸法や座禅を体験。
  • お寺での座禅体験も。
  • 体感や気づきを言葉にし、人間関係の理解を深める。
ボディワーク

自分自身のからだと向き合うことで、こころについて考えるきっかけを。

こころについて考えるきっかけとしてからだに目を向けることの意義と実際について、東洋の身体技法である「気功」に焦点を当て、その知識と体験を身につけていきます。 授業で気功を実践し、さらには自宅でも継続して気功を行うことで、からだとこころの結びつきについての理解を深め、その結果をレポートにまとめます。また気功以外のボディワークに関する基礎知識も身につけることができます。

  • 東洋の身体技法である「気功」を体験し、学ぶ。
  • 自分自身とふれあい、からだとこころの結びつきを知る。
  • 各自が自宅でも気功を実践し、レポートで報告。
夢分析

心理学的な夢分析を体験し、夢の豊かな世界を理解する。

「夢はもうひとつの言語である」とも言われるとおり、夢は人のこころを読み解く上で重要な意味を持っています。この授業では、夢の豊かな世界を理解するために、受講生各自がそれぞれの見た夢を持ち寄って実際に夢分析を行います。 夢分析とその結果に関するディスカッションはグループで行われるため、心理に関わる上で不可欠な倫理的態度、守秘義務などについても体験的に学ぶ機会となります。

  • 夢に対する心理学的アプローチの理論と実践を学ぶ。
  • 自らの夢に関する分析をグループワークをまじえて行う。
  • 心理に関わる上での倫理、守秘義務についても学ぶ。
精神科診断学

臨床心理士と精神科医の実りあるコラボレーションをめざして。

精神科臨床の現場では、精神科医と臨床心理士のコラボレーションが必要です。この授業では、両者の寄って立つ視点の共通点と違いを理解しながら、実りあるコラボレーションを実現できる力を身につけることをめざします。毎回の授業では面接のロールプレイとその振り返りのディスカッションを行い、面接の様子を記録した映像なども活用します。

  • 臨床心理学と精神医学のつながりを学ぶ。
  • 模擬面接とディスカッションを毎回の授業で実施。
  • ロールプレイのふりかえりでは面接を記録した映像も活用。
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