学部・大学院

臨床心理学部 演習・実習

※2017年度は内容が変更される可能性があります。

1・2回生の演習・実習科目(臨床心理学科)

初年次演習・基礎演習

高校までの勉強と大学での学びに「橋」を架ける。

授業の前期では、大学で学ぶための基本的な学習スキル(資料作成、情報検索、アイデアの広げ方やまとめ方など)を実習を通して学びます。後期では、受講生自身が興味・関心のある身近なテーマについて、臨床心理学的観点から考察して発表し、他の受講生とともにディスカッションを行います。少人数での授業を通して、大学生活で重要となる臨床心理学的な考え方の基礎を身につけることができます。

コミュニケーションスキル演習

「他者」に気づき、「自分」に気づく。

臨床心理学の実践的な基盤である対人コミュニケーションに焦点をあて、受講生が自分自身のコミュニケーションの特徴に気づき、よりよいコミュニケーションに変化させることのできる基礎づくりをします。そして、他者にふれあっているときの自分をモニターし、その自分をより生かしていくことのできる視点を身につけます。

臨床観察実習

医療福祉、教育、司法などの、心理の専門家の現場を体験。

少年鑑別所や少年院などの「司法機関」、精神科デイケアや情緒障害児短期治療施設などの「医療福祉機関」、教育相談センターや適応指導教室などの「教育機関」などを訪問し、そこではたらく心理の専門職の方々のお話を聞くことで、職業としての臨床心理学への理解を深めます。
希望に応じて複数の機関を訪問することも可能で、卒業後の進路決定に向けた重要な実習科目です。

■ 主な実習先
【司法】少年鑑別所、少年院、医療少年院、刑務所、家庭裁判所など
【医療福祉】情緒障がい児短期治療施設、精神科デイケア、福祉サービス事業所、
      精神科医療機関など
【教育】教育相談センター、適応指導教室など

1・2回生の演習・実習科目(教育福祉心理学科)

初年次演習・基礎演習

小学校教育・保育・福祉に関する現場実践教育を初年次から豊富に取り入れた演習。

現場経験豊かな教員のコラボによる指導のもと、保育・児童養護施設や精神科医療・福祉機関を見学したり、地域の親子との交流を企画したりして、実践的に学びを深めます。また、これらの活動を通して、大学での学びに必要な知識・スキルを身につけます。さらに、学生が主体的にリーダーシップを発揮する宿泊行事も基礎演習に設定し、楽しく仲間をつくりながら、将来に向けてキャリア形成を図っていきます。

臨床心理学実践演習 対人援助技術

教育・福祉・医療ソーシャルワークと対人援助の基礎を学ぶ。

教育・福祉・医療現場の相談援助に必要とされる個別援助技術についてロールプレイ演習やグループ討議を通して具体的に学び、ソーシャルワークの基盤となる理論や、相談援助のプロセスに対する理解を深めます。さらに、障がいや病いをもつ人たちが参加する授業を実施することを通して、障がいや病いと環境や社会との関係についても学んでいきます。

臨床心理学実践演習 相談援助

各現場に寄せられる「悩みや相談」に対応できるスキルとセンスを体験学習する。

専門職として現場業務に従事するにあたり、悩んでおられる親や家族、さらに地域関係者への「相談対応」は避けて通れません。「共感的理解」と「問題解決」をキーワードに、想定される様々な場面や事例に基づきながら、ロールプレイやグループ討議を通して、「相談援助」について具体的に学びます。相談者としてのセンスや倫理観についても理解します。

学校ボランティア

小学校現場経験をもとに、実践的な学びを深める。

京都市や宇治市の教育委員会との連携・協力体制のもと、1回生から学校ボランティアを始めます。教育現場でしか学ぶことができない児童理解や指導・支援のあり方、教職の実際について総合的かつ実践的な理解を深めます。

心理学実験査定科目

初級、中級のレベルにあわせ、多様な心理実験・検査・研究法の手法を学ぶ。

心理学の学びにおいても、また臨床心理の専門職や、教師・保育士・精神保健福祉士などの対人援助専門職として働く場合にも必要とされる、人を理解する方法としてのさまざまな実験・検査・測定・研究法などを実習します。「初級」「中級」の幅広い学びと研鑽を深め、基本的な知識と技術を習得します。それぞれの専門領域において必要とされる専門性を獲得するために、各学科毎にカリキュラムが工夫されています。

Point!
●心理学の基礎実験から現場で用いられるテストまでを網羅。
●初級と中級の2段階で高度な知識と技術を習得。
●各学科毎の専門学習を深めるために別カリキュラムを設定。

■ 主な実験・ 心理査定
【初級】基礎心理学実験、質問紙法、投影法、作業検査法など
【中級】発達・知能検査、質問紙法、調査的面接法、投影法、描画法、生理学的測定法、観察法など

臨床心理学実践演習(両学科共通)

箱庭療法

箱庭制作を各人が実際に体験し、セラピストの姿勢を学ぶ。

箱庭制作を実際に体験し、その体験から箱庭療法について実践的に学びます。箱庭制作にあたっては、箱庭の作り手、見守り手、グループでの制作といったさまざまな視点から体験と考察、ディスカッションを重ねることで、箱庭療法に関する深い理解をめざします。
またセラピストのあるべき姿勢についても考察し、将来心理療法家として箱庭療法を行う際に必要な基本的態度を身につけます。

Point!
●箱庭療法を個人やグループで体験的に学ぶ。
●ディスカッションを通じて深い理解を。
●理論に加えてセラピストの態度についても考察。

芸術療法

絵画や文学、音楽などの自己表現から、クライアントに寄り添う心理療法を体験。

「風景構成法」「なぐり描き法」「コラージュ療法」「家族画法」「粘土による制作」などを中心に芸術療法の技法を体験。実習者自らが自己表現する際の自分自身のこころの動きや変化、疲労感、不全感などを実体験することを通じて、臨床現場でクライアントが体験しているであろうこころの状態に関する共感・理解を深めていきます。また実習に関するレポートの作成により、各技法に関する理解と関心を深めます。

Point!
●「描画」や「造形」を中心に実践演習を実施。
●実習者の自己表現を通じ自分自身のこころの動きを体験。
●実習に関するレポートの作成で実践と理論への理解を。

カウンセリング

家庭、保育園、学校、職場などの現場で実践的に活かせる面接法を習得する。

カウンセリングとは、おもに面接を通じてクライアントの抱える「困り事」の解決に向けた支援を行うものであり、なかでも心理の専門家が行うカウンセリングは「心理カウンセリング」と呼ばれます。この授業では、クライアント自身が問題の解決に向けて主体的に取り組んでいくための「寄り添う姿勢」「傾聴する」「解決に向けた情報を提供する」といったさまざまな方法を実習を通じて習得します。

Point!
●カウンセリングの「聴く側」「話す側」を体験。
●自らの体験を通じて「傾聴し」「理解する」能力を高める。
●広く社会で必要なコミュニケーション能力を高める。

グループアプローチ

一泊二日の日程で学外実習を。グループでのワークやセラピーを体験。

グループでの共同作業、グループセラピー、座禅、グループエンカウンター、フィンガー・ペインティングや粘土による表現活動などを行います。 学外での宿泊をともなう実習を体験することにより、グループでの出会いを通して、自分自身の身体やこころのあり方、他者との関わり方への気づきのきっかけとします。ともに学ぶメンバーの人間関係を深める機会にもなる演習です。

Point!
●学外での宿泊実習で集中的に学ぶ。
●グループでの共同ワーク、セラピー、座禅などを体験。
●臨床心理学を基礎に身体とこころへの気づきを深める。

ボディワーク

自分自身のからだと向き合うことで、こころについて考えるきっかけを。

こころについて考えるきっかけとしてからだに目を向けることの意義と実際について、東洋の身体技法である「気功」に焦点を当て、その知識と体験を身につけていきます。 授業で気功を実践し、さらには自宅でも継続して気功を行うことで、からだとこころの結びつきについての理解を深め、その結果をレポートにまとめます。また気功以外のボディワークに関する基礎知識も身につけることができます。

Point!
●東洋の身体技法である「気功」を体験し、学ぶ。
●自分自身とふれあい、からだとこころの結びつきを知る。
●各自が自宅でも気功を実践し、レポートで報告。

夢分析

心理学的な夢分析を体験し、夢の豊かな世界を理解する。

「夢はもうひとつの言語である」とも言われるとおり、夢は人のこころを読み解く上で重要な意味を持っています。この授業では、夢の豊かな世界を理解するために、受講生各自がそれぞれの見た夢を持ち寄って実際に夢分析を行います。 夢分析とその結果に関するディスカッションはグループで行われるため、心理に関わる上で不可欠な倫理的態度、守秘義務などについても体験的に学ぶ機会となります。

Point!
●夢に対する心理学的アプローチの理論と実践を学ぶ。
●自らの夢に関する分析をグループワークをまじえて行う。
●心理に関わる上での倫理、守秘義務についても学ぶ。

自律訓練法

心理臨床現場で用いられるセルフコントロール法を学ぶ。

心理臨床の現場で用いられているセルフコントロール法のひとつである自律訓練法の体験実習を行います。この授業を通じてセルフコントロール法の技法を習得するとともに、心身の相関関係についての理解も深めます。加えて、筋弛緩法などの他のリラクセーション技法についても体験実習。自律訓練法による生理的な変化を確認できるよう、測定機器を用いたデモンストレーションを行う場合もあります。

Point!
●セルフコントロール法のひとつである自律訓練法を習得。
●こころとからだの相関関係について理解を深める。
●他のリラクセーションやロールプレイなどの技法も学ぶ。

精神科診断学

臨床心理士と精神科医の実りあるコラボレーションをめざして。

精神科臨床の現場では、精神科医と臨床心理士のコラボレーションが必要です。この授業では、両者の寄って立つ視点の共通点と違いを理解しながら、実りあるコラボレーションを実現できる力を身につけることをめざします。毎回の授業では面接のロールプレイとその振り返りのディスカッションを行い、面接の様子を記録した映像なども活用します。

Point!
●臨床心理学と精神医学のつながりを学ぶ。
●模擬面接とディスカッションを毎回の授業で実施。
●ロールプレイのふりかえりでは面接を記録した映像も活用。

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