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Vol.3 ”傷美”に心を学ぶユング派分析家
秋田 巌先生にお話を伺いました。

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● 担当している授業

院生:
それでは、始めさせて頂きます。よろしくお願いします。
秋田:
はい、よろしくお願いします。
院生:
先生が学部で持っている授業と、大学院で持っている授業を教えてください。
秋田:
学部では、ユング心理学と、2・3・4回生のゼミと、夢分析ですね。
大学院では、インテークカンファレンスとケースカンファレンス、博士前期課程、博士後期課程のゼミと2年に1回精神医学特論を持っています。それと博士後期課程の授業で、3年に1回、応用研究というのをやっています。

● 京都文教大学臨床心理学部というところ

院生:
秋田先生は文教大学に来られて何年ですか?
秋田:
97年からいるので12年目ですね。まぁ初めの方からいるメンバーですね。
院生:
文教の学生の特徴や雰囲気についてはいかがでしょうか?
秋田:
優しいですね。臨床心理学科の学生においては、本当に優しくて良い人が多いですね。教員に対しても非常に心配りをしてくれるしね。講義の感想を書いてもらう時も教員を傷つける様なことは書かないし、批判をする時でも、傷つけないように配慮をしてくれることが出来る人が多いね。あと、大人しいね。大人しくて優しい。それとこの世の中をどうやって生きていこうかということをテーマとして持っている人が多いんじゃないかなという感じがするね。
院生:
では次に、先生から見て、臨床心理学の魅力は何だと思いますか?
秋田:
臨床心理学は自由な世界観を持っている。例えば、精神医学であれば、DSM的なものの見方をしないといけない。だから、その縛りの中でしかものが言えない感じがあるんだよ。ところが、臨床心理学にはそれがないからね。悪く言えば、拠って立つべき基盤がない。柱がないということでもあるんだけど、自分の可能性を教員にしろ学生にしろ自由に縛られずに追求していくことが出来る。 けど、逆に言うたらね、自分できちんと作っていくという意識を持たないと何をしているのか分からなくなってしまう。だから他の学部のように、これとこれを勉強したら良いという訳にはいかない。自分で作っていくという意識を徹底してもたなければならないと思うんです。

● 臨床心理学との出会い

院生:
先生が臨床心理学を始めたきっかけというのがあれば教えて下さい。
秋田:
はい、それは河合隼雄先生に出会ったことから始まりました。
私は精神科医だけども、精神療法家になりたかったんです。ところが大学の医局には、精神療法のスペシャリストがいなかったんだ。だから師匠探しを始めた。ある日河合隼雄先生が講演をしに来るということで行ったんです。講演会の後で箱庭療法のケース検討会があって、そのコメントに腰が抜けるくらいビックリした。こんな視点を持って、こんな風にものを言う人がいるんだと。絶対この人に習わなければならないと思ったんです。
院生:
河合先生の講演会は、どこで行われたのですか?
秋田:
高知です。高知は比較的熱心に心理療法を熱心にやっているところで、毎年来られてたんです。
院生:
それは、河合隼雄先生が箱庭療法を日本に持ち帰ってからどのくらい経った時なのでしょうか?
秋田:
随分と経ってからですよ。20数年は経ってたと思います。
院生:
では、先生はその当時から箱庭療法に興味を持たれていたのでしょうか?
秋田:
興味は持っていたけど。まだ精神科医になってから2年目ぐらいで、もっと一般的なことを勉強しなくちゃいけない時だったしね。
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