京都文教大学

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取組の内容

本取組では、就業力の基礎となる三つの能力を学生が漸進的に獲得していけるよう、1年次、2年次、
そして3・4年次の「3段階」からなる教育プログラムを構築します。

ステップ1 自己の資質・能力を見極める力を身につける。

 まず1年次は「自己の資質・能力を見極める力」の獲得を目標とし、「書く技法」(必修)を重点科目に位置付けます。自らの経験や関心傾向をふり返る「自己省察」や、その内容を明確に言語化する「自己表現」の修練を通じて、キャリア形成の第一歩である「自己概念の明確化」に導きます。さらには「初年次演習」(必修)や「キャリアと自己形成」(選択)、平成23年度以降に開講予定の「○○学とキャリア構築」といった初年次科目においても、「なりたい自分像/したい仕事像」の明確化を促し、「内発的意欲」に根ざした主体的なキャリア構想へと学生たちを導きます。

ステップ2 現実社会のニーズを捉える力を養う。

 ついで2年次には「現実社会のニーズを捉える力」の獲得が目標となります。ここで本取組上の重点科目となるのが「プロジェクト科目」や「インターンシップ」、「ボランティア演習」等からなる現場実践教育科目群です。「プロジェクト科目」では、まず学期前半に、学生たちに実社会での現場体験を積ませます。それと並行して、各現場を取り巻く産業界の仕組みや、様々な現代的課題を理解するための体系的知識を教授します。これにより、学外活動を単なる受動的な現場体験とせず、社会のニーズや課題を主体的に把握するケーススタディの機会としていきます。学期の後半は、各現場から汲み取った情報を体系的知識と照らし合わせ、問題の発生構造や潜在ニーズを分析し、それらへの対策等を討論します。上述の「プロジェクト科目」と同様に、「インターンシップ」や「ボランティア演習」でも、様々な社会現場で学生は就業や実習を行い、常に就業・実習先のニーズや課題を主体的に調査し、学生間で情報整理や討論を行います。このように2年次では、就業に関わる実社会のニーズ(望まれる人材像/求められる仕事像)を学生に実感させ、それに応えようとする「外発的意欲」を育てることに重点を置きます。またこの教育プログラムには、大学で学んだ専門知識を前提にしつつ、それを社会現場で応用し知識を深化させるという、専門教育(学士課程教育)との間で「シナジー効果」を創出する工夫が戦略的に盛り込まれています。

ステップ3 これまでの二つの力を統合し就業を実現する力を磨く。

 そして3・4年次には、1・2年次において培った「これら二つの力を統合し就業を実現する力」を獲得することを目指します。つまり、1年次に思い描いた「なりたい自分像/したい仕事像」と、2年次に理解した「望まれる人材像/必要とされる仕事像」とを学生たちが着実に擦り合わせ、自らにとって最適のキャリアを選び実現することが目標となります。まず、本取組の3年次における重点科目として「社会に生かす○○学」が、平成23年度以降に新設される予定です。そこでは、大学での学びを就業と切り離すのでなく、それを一般的な仕事現場で積極的に生かす視点や手法、またそれを説得力ある言葉で他者に表現する方法を、随所に卒業生の体験談を織り交ぜながら学生に伝えます。さらに「実践人類学実習」や「エクスターンシップ実習」、「臨床観察実習」といった各学科開講の実習科目を通じて、その学びを現場で応用発展させていきます。これらと並行して、課外講座や各種ガイダンスなどキャリアサポート課による支援事業を活用しつつ、学生たちは実際の就職活動に入ります。
 その際キャリアサポート課では、全学生のキャリア系科目における学習履歴や成果物、および学科専門教育の中で蓄積される履修指導・進路相談の履歴や学習成果物などを統合した「大学ポートフォリオ」を参照しながら、学生個々人に最善・最適の就職指導を行います。特に、具体的な希望職種や応募先企業の絞り込み、自らの価値観に根ざした説得力ある志望動機の組み立て等の場面で、この「大学ポートフォリオ」が効果を発揮する見込みです。
 この「大学ポートフォリオ」システムを導入することにより、従来からある課外の就職支援情報だけでなく、キャリア形成に関わる学科専門教育、共通教育、専門教育の基幹科目である各学科のゼミ(演習・実習)での修学情報も共有されます。これにより、学内連携の深化、および学生指導のクオリティアップを実現するための重要な基盤が確保されます。

本取組に関わる諸科目

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