京都文教によろしく!(8) 「観光」がおもしろい!総合社会学部観光・地域デザインコースで学ぼう。

ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰

観光と地域デザインを学ぶ魅力とは?

1 観光立国をめざす日本を支える人へ

世界の観光地人気ランキング「ワールド・ベスト・アワード」で2014年と2015年の2年連続、京都が1位に輝きました。日本は観光を重要な経済基盤とすることを目指し、「2020年までに訪日外国人数2,000万人」を目標のひとつに掲げています。訪日外国人の増加による経済効果への期待が高まる一方で、観光客の満足度の高い観光地として快適な環境づくりや地域の人びとのこれまでの暮らしを守ることも重要な課題となっています。これからの日本の観光分野では、観光の専門的な知識だけでなく、経済や異文化理解など、幅広い知識を備えた人の活躍が今後さらに期待されます。

2 「観光」が地域を元気にするチカラに!

近年「観光」のあり方は多様化しています。観光ガイドブックに載っている名所やグルメスポット、アミューズメントパークだけでなく、映画の撮影地やマンガ・アニメの舞台となった地域が新たな観光スポットとして注目されるなど、地域ならではの「コンテンツ」を打ち出したまちづくりが、各地で始まっています。京都文教大学では、キャンパスがある宇治で地元の企業や行政と連携しながら地域密着型の学びを展開しています。地域と学生との協働が地域活性化につながっていくことをめざします。

3 幅広い「知識」と「実践力」が将来の武器になる!

「観光」の専門知識と「地域デザイン」の実践経験は、観光業界はもちろん、行政や地元企業での仕事にも活かすことができます。京都文教大学では、観光とビジネス、観光資源の発掘・活用と地域経済の活性化、まちづくりと地域の伝統文化の継承など、多様なテーマで社会を多角的に理解し、地域を支える一員として貢献できる実践力を磨くことができます。

4 「観光」から広がる学びのキーワード

観光はビジネスだけでなく、地域の人びとの暮らしや地域文化へ変化をもたらすものです。世界的なスポーツイベント開催や多くの人が訪れるアミューズメント施設の建設、道路や交通機関の新たなアクセスの開通など、さまざまな要素が観光とつながり、人や社会を動かす力になっていきます。学問においても、観光に関連する学びは多様に広がっています。

例えば、こんな視点も学びのテーマに!

観光×地域デザインの可能性
地域が元気になれば人が集まります。新しい観光資源を創造して地域をデザインし、情報発信できる知識とセンスが不可欠です。

商店街
地元の人々が行き交い、商品だけでなく笑顔と情報を交換する公共スペースとしての商店街が再評価されています。

おもてなし
日本を訪れる外国人がみな感動する日本人の細やかな心づかい。日本のサービス業の「強み」として注目されています。

「食」でまちづくり
抹茶スイーツからラーメンまで、「食」を通じて地域の個性を創造・発信することも、まちづくりの力になっています。

ゆるキャラ
地域ごとの「ゆるい」キャラクターが全国で大活躍。地域色を打ち出したコンテンツ・ツーリズムの可能性が広がりました。

クールジャパン
アニメやファッション、和食やB級グルメ、温泉や旅館など、日本独自の文化に世界から熱い注目が寄せられています。

テーマパーク
TDLやUSJに集中していた観光客を引きつける新しいテーマパークとは?地域活性化の切り札として大いに期待されます。

北陸新幹線
東京と金沢を約2時間半で結ぶ北陸新幹線が2015年に開通。首都圏~北陸~関西という人的移動の新しいルートの誕生により、観光分野での新しい可能性も広がっています。

東京オリンピック
2020年に開催される東京オリンピックに向けて、日本の観光産業のさらなる活性化と成長が期待されています。

京都文教大学 総合社会学部 観光・地域デザイン
コースなら、京都を拠点に実践的に学べる!

世界の人気観光都市ランキング上位の京都で、
地域や企業と連携して実践的に学ぶ企画が
豊富にあります。

(※ワールド・ベスト・アワード 2014年と2015年の2年連続で京都が1位)

1 世界遺産を旅する

世界遺産に登録された平等院、宇治上神社などの観光スポットに恵まれた宇治の魅力を世界に発信する取り組みや、宇治茶をテーマにした観光事業などを、地元地域の方々や行政関係者と協働し進めています。
こちらもチェック!「Love Bunkyo vol.3」

2 アニメでまちづくり(コンテンツ・ツーリズム)

アニメやドラマにゆかりのあるスポットに代表されるように、地域ならではの「コンテンツ=物語」を打ち出したまちづくりが各地で始まっています。本学では、宇治を舞台にしたアニメ「響け!ユーフォニアム」のファンと地域をつなげるプロジェクト活動などに取り組んでいます。

3 高齢者バスツアー

「バリアフリー」で「安心・安全」な旅行へのニーズは、障がい者や小さな子ども連れといった層にも広がっています。本学では、そうした視点を取り入れた高齢者向けバスツアーを学生が企画・運営しています。キャンパス近隣の高齢者の方々を対象として、一人暮らしのお年寄りも地域とつながり、楽しく暮らせる環境づくりのお手伝いをしています。

4 修学旅行サポートプロジェクト

大手旅行会社や宇治市観光協会と連携し、地元宇治地域での修学旅行生のフィールドワークを本学の学生がサポートするプロジェクトに取り組んでいます。中学生・高校生と一緒に学生と本学の教員が宇治の各地を訪問。「お茶」「鵜飼」「源氏物語」など、宇治と関わりの深いテーマでフィールドワークの学びの魅力、発見、感動を伝えています。

5 子どもや高齢者が暮らしやすい
まちづくりを考える

少子化と高齢化は、より暮らしやすいまちづくりを考える上で最も重要なテーマといえます。地元地域に密着しながら、よりよい地域社会をデザインする方向性について、多彩な講義を通して考え、現場での学びを通して実践的に学びます。

旅行業界で活かせる国家資格 「国内旅行業務取扱管理者」
「総合旅行業務取扱管理者」の
資格取得に関連する授業を正課で5科目開講!

国家資格である「国内旅行業務取扱管理者」「総合旅行業務取扱管理者」の取得を正課でサポート。「観光地理」「旅行業論Ⅰ(旅行業法)」「旅行業論Ⅱ(旅行業約款)」「旅行実務論Ⅰ(国内旅行実務)」「旅行実務論Ⅱ(海外旅行実務)」を開講しています。

「国内旅行業務取扱管理者」資格取得

観光業界への就職にも活かせる!
合格者を毎年輩出!

観光業界をめざす人や観光に関する専門知識を学んだ成果として資格取得をめざす人に向けた「国内旅行業務取扱管理者」取得のサポートが充実しています。資格試験に向けた夏期対策講座があり、観光業界での実務経験を有する教員が丁寧に指導してくれます。合格までモチベーションを維持でき、何でも相談できるのが魅力です。

左)総合社会学科 観光・地域デザインコース3年
滋賀県立甲西高校出身
中左)総合社会学科 観光・地域デザインコース2019年3月卒業
京都府立北稜高校出身
中右)総合社会学科 観光・地域デザインコース3年
京都府立田辺高校出身
右)総合社会学科 観光・地域デザインコース3年
大阪府立摂津高校出身

プロフィールは取材時

旅行業界で活躍する卒業生も多数!

本学では、地域と連携した実践的な学びと経験を培い、旅行業界に進む人も多くいます。

クラブツーリズム株式会社 勤務
文化人類学科 観光・まちづくりコース2016年3月卒業(現・総合社会学科 観光・地域デザインコース)奈良市立一条高校出身

学びと経験がお客様の笑顔につながっています。

アジア・中国方面の旅行業務を担当し、カウンター業務のほか月1回は海外の添乗業務を務めています。お客様が涙を流して旅の感動を伝えてくださることや、「楽しかった」の笑顔が何よりもうれしく、大きなやりがいを感じます。大学では2年次に3週間、インドでのフィールドワークに取り組み、「バックパッカーの旅の楽しみ方」をテーマに現地の旅行者にインタビューしました。実際に旅行者の1日に密着。一緒に観光させていただき、インドの子どもたちとサッカーを楽しむなど、貴重な経験ができました。また、3年次のゼミでは高知県の限界集落で地域活性化のプランを考案。他大学の学生や地域の方々と一緒に町の魅力を調査し、産業としての観光を考えました。こうした実践的な学びと経験のなかで鍛えられた初対面の方とお話する際の対話力や行動力が、現在の仕事でお客様と接する際にも活かされています。

大学時代の思い出の1枚

ゼミの仲間と高知県へ。地域を歩き、地域の方々と交流し、多くを学びました。

成長のステップ
  • 1年

    指月祭実行委員で友達の輪を広げる
    タレント部署を担当し、企業の方と接する際のビジネスマナーを学びました。
  • 2年

    フィールドワークや海外旅行を満喫!
    インドでの現地調査のほか、アルバイト代を貯めて友達と海外旅行へ。
  • 3年

    限界集落を訪ね地域活性化を考察
    他大学と協同で限界集落の観光発展プランを考案。地域の方に提案しました。
  • 4年

    旅行会社をめざして就職活動
    旅行の企画やチケットの手配、添乗などすべてを経験できる会社に決めました。
  • 現在

    多くのお客様によろこびと感動を
    魅力的な旅行プランを考え、お客様に多くの感動を届けることが目標です。
近畿日本ツーリスト株式会社に就職
総合社会学部 2016年3月卒業 京都府・龍谷大学付属平安高校出身

ツアー企画の楽しさとやりがいを
実践で学びました。

高齢者向けバスツアーの企画・運営に力を注ぎました。旅行プランを作るなかで学んだのは、参加者の視点に立ったプラン作りの大切さです。例えば、高齢者の方の場合、座敷のお店での昼食は正座しなくてはならないため膝がつらいなど、大学生の視点ではわからなかったことがたくさんありました。参加者のアンケートやツアーでの様子を見て気づいたことをひとつずつ改善し、満足度の高いプランをめざしました。うれしかったのは、参加者からの「楽しかった、またお願いね」という言葉です。人の思いや喜びなど、形のないものを提供できる旅行の仕事へのやりがいをあらためて感じ、高校生の頃からあこがれていた旅行会社への就職を決めました。企業や学校を対象とした旅行プランの営業職として、ここでの経験を活かしていきたいと思います。

成長のステップ
  • 3回生から
    プロジェクト開始
    高齢者が安心して参加できる企画をめざして旅行プランを考案。旅先の歴史などの情報を入れた旅のしおりも作成。
  • 3回生夏から将来を
    考えて行動開始
    高校生の頃から憧れていた旅行会社のインターンシップに参加。勉強とプロジェクトも両立しながら忙しい毎日。
  • 将来の方向性が
    より明確に
    プロジェクト活動などを通して自己分析を深め、旅行プランを企業や学校向けに提案する営業職をめざすように。
  • 経験のすべてが
    就職につながった
    7月に旅行業界の就職活動が本格的にスタート。就職活動では大学生活のすべてが自分の強みになり、9月に内定!

進路の方向性

  • 一般企業(旅行業、交通業、宿泊業など)
  • ツアーコンダクター
  • 旅行プランナー
  • ホテル・サービス業
  • テーマパークスタッフ
  • まちづくりコンサルタント
  • 自治体(観光事業など)
  • NPO/NGO 
  • 教員
  • 大学院 ほか
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