「日本的精神性研究」
公開シンポジウム+実演「武道と日本的精神性」

テーマ:「合気道に見る日本的精神性」

講師:ジャック・パイエ(無限塾・代表)
コメンテーター:三野田加寿実(臨床心理士)
演武実演:中塚雅大(無限塾)、クリス・クランプトン(無限塾)、三野田龍二(無限塾)
司会・対談:秋田巌(人間学研究所所長)

日時:2010年10月13日(水)13:00-14:30
会場:京都文教大学 弘誓館 G104教室

 フランス出身で合気道道場「無限塾」を主宰するジャック・パイエ先生をお迎えし、「和の武道」としての合気道の歴史や思想についてお話いただき、そして演武の実演も見せていただきました。1920年代に始まった現代武道としての合気道は、「敵を倒す道ではなく、世界を平和に導く道」としての思想をもち、相手に嫌な思いをさせずに、相手の力を利用し、関節技、押さえ技などで攻撃をかわすという護身術であることが解説されました。実演でパイエ先生は3名のお弟子さんを相手に、「自分の気持ちと相手の気持ちを一体にさせ、重心、姿勢や呼吸を大事にして、自然に相手のバランスを崩していく」ことを解説しながら、無理に力をかけることなく次々と技をかけていかれました。本学の卒業生であり、今回のシンポジウムのコーディネート役およびコメンテーターを務めていただいた三野田加寿実先生は臨床心理士の立場から「パイエ先生が合気道で仰ることは、臨床心理の現場でも大切にしたいことに通じています。相手をどうこうしようというのではなく、相手の気に合わせて何ができるか、どうすればプラスに動いてくれるか、という基本姿勢が共通していると思えます」と述べられました。

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