公開講座「シリーズ・日本的心理療法研究」
公開シンポジウム「日本の心理療法 身体編」

日時:2012年3月24日(土)11:00-15:20
会場:京都文教大学 弘誓館 G102教室

〈プログラム〉
1.開会あいさつ・「臨床心理学について」
  秋田巌(京都文教大学臨床心理学部教授・人間学研究所所長)
2.濱野清志(京都文教大学臨床心理学部教授)「気のせいか、気のおかげか? ~気・イメージ・身体~」
3.北村香織(臨床心理士)「歩き遍路の身体性」
4.鶴光代(跡見学園女子大学文学部臨床心理学科教授)「臨床動作法に見る動作のこころ」
5.清源友香奈(京都文教大学大学院臨床心理学研究科博士後期課程)「和太鼓演奏における身体体験」
6.ディスカッション
7.閉会あいさつ 秋田巌 

日本で独自に発展してきた心理療法に着目するシンポジウムシリーズ、今回は「身体」を中心テーマに実施しました。「臨床動作法」における第一人者として跡見学園女子大学の鶴光代先生をお招きし、「すべては身体に表れてくるという考え方をとるが、しかしストレスは人生のスパイスであり、まったく無くなるとも考えない」と動作法の実演を交えて解説。そして本学の修了生であり臨床心理士の北村香織先生は「お遍路」を通した身体心理学的な人間理解の在り方を紹介し、博士後期課程の清源友香奈さんは和太鼓演奏者における意識と身体性の関わりについての事例をもとに、運動感覚から得られる自身の身体の「重さ」について論じていただきました。また本学教授の濱野清志先生は「気」と「身体」について、「自分という一人称を認めるのが難しい時代において、今経験していることの確からしさを大事にすること、そこを臨床心理学がサポートしていけるのでは」と講演されました。ディスカッションでは、それぞれの心理療法が捉える身体論のなかで「洞察」といった概念をどのように扱うかなど、多岐にわたる議論が行われました。

会場風景
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