最近、英国の諸NGOが連携したMake Poverty Historyという貧困撲滅キャンペインが盛んです。 アフリカでは一日3万人(3秒に一人)の子ども達が貧困のためにその命を無くしており、我々はそのような現実を、日常生活において意識しながら行動を起こしていこうと言うのがこのキャンペインのねらいです。ロックスター、スポーツ選手やアイドルなどの著名人が先頭に立ち、ホワイトバンドを腕にはめて、3秒に一度指を鳴らすというPRをご覧になった方もおられるでしょう。 最近、日本でもホワイトバンドを身につける若い方々を目にすることが多くなりました。
グローバリゼーションが進展して、我々先進国の市民生活は確かに豊かになりましたが、その一方で、所得格差は拡大し、途上国には今なお難民生活、飢餓、疾病、貧困にあえぐ人たちが多数存在しています。 世界銀行の報告では、この地球上で一日1ドル以下の所得で生活している最貧困層人口は、12億人(5人に一人)もおります。彼らはいわばかつかつの生存レベルの生活を余儀なくされている人たちです。先般の英国グレンイーグルズで行われたG8サミットや、秋口の国連総会において、あらためてミレニアム開発目標(MDG;Millennium
Development Goal)※1への各国の決意が確認されたのも、今や貧困撲滅が万国共通の喫緊事となっていることを表します。まさに、グローバル化の恩恵は裕福な人たちが独占するのではなく、未だ困窮の状態にある地球市民にまんべんなく及ばせなければなりません。国際協力はそのことを念頭に置いて、政府も民間企業も市民も主体的に関わっていく時代に入ってきたのではないでしょうか。
私は、前職(国際協力銀行)における民間企業の貿易や海外投資に関する公的資金協力や、また、その後出向した世界銀行※2における、民間企業とのパートナーシップ促進活動を通じ、国際協力における民間セクターの役割の重要性を痛感してきました。確実に言えるのは、今やグローバルに活躍する多くの企業が、それらが拠点とする地域や工場のある地域において、どうやって貢献できるかを考えながら、利益活動を行う時代に入りつつあると言うことです。その際にキーワードとなるのが「CSR(企業の社会的責任)」と言う概念です。これからそのCSRについて説明していきましょう。