あーゆす12号4頁

ゼミでの参考文献を読んで思った事
食物栄養専攻2回生  安 部 昌 子

私が2回生のゼミの時にフル活用した本である『ストレングス&コンディショニングI 〜理論編〜』は、スポーツ栄養を学びたいと思っていた私にとって、最適なものでした。

この本を購入したのは1回生の夏。私はスポーツ栄養士になりたくて、それに関する本が読みたくて、ある先生に相談した所、紹介されたものがこの本だったのです。パーソナルトレーナーというアメリカの運動資格に関係している本で、「これを全部理解できたらこの資格は取れる」という先生の言葉に、期待と夢が膨らみ、直ぐ本屋へと走りました。

運動中に血中乳酸濃度が安静時のレベルを越えて急激に上昇する点を乳酸作業閾値と呼び─…。実際本を広げ読んでみると、その文章が何を言っているのか、何がどうなっているのかさっぱり解かりません。実際、勉強した事のない話であったせいもありますが、初めてそれを読んだ後は、1年後、この内容を理解出来るようになるのだろうかという不安だけが残り、漠然とした焦燥感に襲われた事をよく覚えています。

それからというもの、私はその本をくじけずに読み続けてきました。やはり、内容は、いまいち理解できなかったのですが『ストレングス&コンディショニング』の中身は、授業や個人的に運動する時に活用できるので、それも読み続けられた一因だったのです。しかし、一番の理由は、過去に感じた不安を拭い去るためと、ゼミでした。たまたまゼミの内容が、トレーニング計画を立てて実践するというものであったために、読まなければならないというせっぱ詰った事があったのです。その甲斐があって、今迄それを読んでいて、「意味が解からない。難しい!」と思っていたものが、本当に少しずつですが、理解でき始めたのです。2回生時、もう冬を迎える時期で、文教短大へ入学して学んできた多くの知識を総動員できた事も、理解を早めた要因の一つであろうし、これを利用し、ゼミでの研究を完成させようと必死になっていた事もあるでしょう。理解し始めると専門書といえども、面白いものだと思いました。私が運動に対して興味を持っているせいもありますが、トレーニング内容によって身体のつくりが変わり、また、身体をどう改善したいか−例えば、余分な体脂肪を落とし、より引き締まった身体をつくりたいなど−によって、トレーニングの内容が変わるという事が解ります。すると、「じゃあ、私はこういったトレーニングをすれば良いのか!」と、自分で自分のする事も解るようになり、楽しくなってくるのです。この感覚は、読書をし、内容を理解する事が出来たなら、誰もが得られるものではないでしょうか。

私は今回、この本を通じ、理解する事の面白さを得ました。特に、専門書に関しては一度読む程度では解からない事が多く、何度も繰り返し読む事が重要である事を学びました。最初は誰だって、内容など十分に解りません。しかし、そこで「知りたい気持ち」を放り出したら、とても勿体ないと思います。何か一冊で良い。ゼミやレポートの参考文献として出会った本の中で、自分自身の今後のためにも重宝できる内容のあるものを見付けられたら良いと思います。日常普通に出会う「物語」だけでなく、少し逸れた専門書にそのような出会いがあると、より専門的な見識が広がって、面白いし、きっと将来の糧となると思いますよ。

『ストレングス&コンディショニングI 〜理論編〜』 NSCAジャパン 編 / 大修館書店

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