あーゆす14号3頁

私 の す す め る 3 冊
本は本当におもしろいですね。好奇心の扉、知性の扉、感動の扉を開いてくれます。
教授(栄養学)  坂 本 裕 子
1 『13階段』 高野和明 著 / 講談社文庫
犯行時刻の記憶を失った死刑囚の冤罪を晴らすために、刑務官と前科のある青年が調査を始めます。しかし、手掛かりは階段の記憶だけで、処刑までに残された時間はわずかしかありません。日本でもまもなく陪審員制度が始まりますが、死刑制度や刑罰、更正についても深く考えられる内容です。意外な展開とラストシーン、一気に読ませてくれます。そのおかげで仕事が立て込んでいたにもかかわらず、放りだしたまま朝方まで読んでしまいました。読みやすい作品ですので、本になじみのない人も一度手にとってみて下さい。
2 『胎児の複合汚染 : 子宮内環境をどう守るか』 森千里 著 / 中央公論新社
化学物質汚染の広がりが懸念され、環境ホルモンの野生動物への影響が問題になって久しいですが、我々の身近にも危険は確実に忍び寄っています。子宮内の胎児への化学物質や環境ホルモンの汚染の実態を示し警告する書です。多動や学習障害の子どもも増えています。特にこれから子を産み、育てる若い人達にぜひ読んでほしいものです。最も影響を受けやすい胎児を基準にした環境予防医学を提唱しています。
3 『ナゲキバト』 ラリー・バクダル 著 ; 片岡しのぶ 訳 / あすなろ書房
「人間は世界を変えようとして軍隊を動員するが、神がこの世を変えるために送ってよこされたのは、たったひとりの赤ん坊だよ」 春、両親を亡くした9歳の男の子が、お祖父さんの家に引き取られます。その年のクリスマス前夜までに出会った数々の苦しい試練や泣きたいような出来事、そして温かいお祖父さんから学んだ多くの大切なことを回想する話です。人間愛のすばらしさや人生に対する珠玉の言葉がつまっています。感動した私は家族全員の冊数を購入し、プレゼントしました。しかし、その後それらがどうなったのかは…。皆さんはぜひ読んで下さい。

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