あーゆす18号4頁

私 の す す め る 3 冊
児童教育学科・准教授(器楽・音楽教育)  冨 田 英 子
1 『子どもの眼の高さで歌おう』 北村智恵 著 / 芸術現代社
ピアノ教師としての10年間のレッスン風景とともに、「子ども」や「社会」「音楽教育」について綴られた実践記録である。子どもの眼の高さで子どもたちと真正面から向き合い、一人一人の個性を大切にしながら、関心や感動を探りながら心を通わせていく著者の姿勢には畏敬の念を感じずにはいられない。子どもの感性のおもしろさ、素晴らしさとともに、我々大人も失わずにいたいと改めて実感することができる。
2 『あたりまえだけど、とても大切なこと : 子どものためのルールブック』 ロン・クラーク 著 ; 亀井よし子 訳 / 草思社
子どものための、社会生活における基本ルールが簡潔にわかりやすく示された本である。  小学校教師である著者が子どもたちに教えるという50のルールを、ユーモラスで感動的なエピソードを交えて紹介している。「あたりまえのこと」ばかりであるが、私たちはそれらが実行できているだろうか、子どもたちにきちんと教えているだろうか、大切なことを見落としてきたのではないだろうか、と考えさせられる。子どもにも大人にも読んでもらいたい一冊である。
3 『学生が輝くとき』 清水真砂子 著 / 岩波書店
短大の教員として学生指導に関わっている著者が、教育現場での悲喜こもごもを綴った1997年4月からの1年間の記録である。約10年前に出された書ではあるが、学生の姿は今もその当時も変わっていないように感じる。「学生が輝くときを見たい。輝く一瞬を見たい。」と、学生達と向かい合い、心をつかむ授業に全霊をかけ苦闘しながらも、学生の力を信じて温かく見守り、待ち、長く見続ける著者の姿には共感を覚える。

戻る

京都文教大学図書館 京都文教短期大学図書館
〒611-0041 京都府宇治市槙島町千足80番地

Design Concept by MoogaOne