第45集(2006)目次

標 題 著者名
論文
下肢のマルアライメントが脚伸展力に及ぼす影響について 森井秀樹 (1)
保育園児の朝食実態調査 ―主に摂取食品を中心に― 坂本裕子 (6)
学生食堂における食教育の取り組み 福田小百合・池田順子・
浅野美登里・安藤ひとみ・
大原ひろみ・坂本裕子・
末次信行・村上俊男・
森井秀樹
(14)
短期大学の情報教育における新展開構想 宮崎孝史・太田有美子・
喜田美佐枝
(23)
オーディオ・ビジュアル化する現代社会と「言葉」教育 千古利恵子 (36)
万物皆命あり・万物皆心あり(二) ―幼児期からの〈いのち〉と〈こころ〉の教育― 照屋敏勝 (46)
しなやかな教育 北川喜美子 (58)
科目「保育内容表現B」に関する授業改善の一考察 伏見 強 (68)
障害者福祉教育の課題(X) ―共生社会に向けて― 石野美也子 (78)
帰国子女の帰国後の適応過程 ―ケース報告― 落合利佳 (87)
教育における公私協働 ―チャータースクールにおけるセクターを越えた連携の発展― 中島千恵 (97)
研究ノート
学生の音楽志向からみた「音楽のよろこび」 宮島幸子 (105)
「きずな」の向こう側 ―「ヒトと動物のきずな」再考― 小河尚子 (113)
執筆者一覧 (116)
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下肢のマルアライメントが脚伸展力に及ぼす影響について
森井 秀樹
要 旨 : 女子大学生を被検者に,下肢のねじれが脚伸展力に及ぼす影響を検討した。アライメントの評価には,Q-angle及び股関節内旋角を,脚筋力は椅座位での等尺性脚伸展力を測定した。被検者の78.7%にQ-angle,股関節内旋角の一方または両方に異常値が認められたが,Q-angleと等尺性脚伸展力の間に有意な関係は認められず,下肢のねじれが,脚筋力(但し,股関節および膝関節角度を固定した状態での等尺性筋力)に対して影響しないことが明らかとなった。
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保育園児の朝食実態調査 ―主に摂取食品を中心に―
坂本 裕子
要 旨 : 滋賀県下97園の保育園児1068名の平日3日間の朝食調査をおこなった。主食,主菜,副菜,飲み物に分け摂取食品を集計した結果,主食に米飯回数が最も多い湖北の地域で,全摂取食品数が有意に多く,朝食の時間帯も最も早かった。卵,野菜,味噌汁,お茶の摂取割合も高く,牛乳の摂取が全地域中最も少なかった。反対にパン食では乳製品の摂取が多く,主食により副食の摂取パターンが規定されていた。起床,朝食時間が遅い園児もおり,早めの朝食を工夫していく必要があると考える。
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学生食堂における食教育の取り組み
福田小百合・池田順子・浅野美登里・安藤ひとみ・大原ひろみ・坂本裕子・末次信行・村上俊男・森井秀樹
要 旨 : 健康増進のために食生活を自己管理できる能力が身につくよう,学生の日常の食生活の場である学生食堂における食教育を試み,その方法の有用性について検討した。食堂を利用する男女学生を対象とし,複数の媒体を用いた栄養情報の提供や対象者の食への興味を促す参加型の取り組みを行った。その結果,栄養や食事についてよく考え,好ましい料理の組み合わせを選ぶ変容が認められ,本研究の食教育の方法が有用であることが示された。
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短期大学の情報教育における新展開構想
宮崎孝史・太田有美子・喜田美佐枝
要 旨 : 新教育課程の教科「情報」を履修した学生を受け入れに当たり,情報教育に関する教育体制の点検を行い,学生の意識,能力実態などの調査を行い,学生の能力に見合った情報教育システムの構築を図る。「情報に関する教育システム」「学生の実態」「施設」「設備」「コンテンツ・教材」「教授者」などの総合的な点検を行い,その中で,学生の学力実態,それに相応しいコンテンツ・教材,そして,教授のあり方に問題が残った。学生の学力実態は,従前からすると,能力の高位の者が増加したが,基礎学力が不充分な者が多く,能力差は予想以上の格差が見られた。更に,高等学校教育水準が低く,本来大学が行う水準には程遠く,当面はクライテリオンを中位に留め,学習に納得のいく状態を確保し,自信度・満足度を高め,意欲的に学習させることで,学力の伸長を図ることとする。
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オーディオ・ビジュアル化する現代社会と「言葉」教育
千古 利恵子
要 旨 : 「言語能力」の拡張には,外界理解と自己確認の相互作用の繰り返しが肝要である。日常的にオーディオ・ビジュアルな機器に取り囲まれている幼児や子どもたちは,マスメディアを通じて外界を覗き見ている。今後「言葉」の教育には,マスメディアの影響を検証し,積極的に活用しつつ,子どもの外界理解・自己確認にどのように巧く結びつけて行くかを考える姿勢が要請される。日本民放連盟の取り組みを検証しつつ,「言葉」の教育を考察した。
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万物皆命あり・万物皆心あり(二) ―幼児期からの〈いのち〉と〈こころ〉の教育―
照屋 敏勝
要 旨 : 人間は「4階建て」と考えることができる。1階は「肉体の部屋」である。2階は「感情の部屋」である。3階は「知性の部屋」である。4階は「心の部屋」である。幼児期からそれぞれの部屋の教育は大事であるが,最も重要なのは4階の「心の部屋」の教育である。他の部屋は動物も多少なりとももってるが,「心の部屋」は人間特有のものである。したがって,人間の教育は幼児期から「心の部屋」の教育をもっとも重視する必要がある。
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しなやかな教育
北川 喜美子
要 旨 : 保育者の資質として重要なのは,子どもに穏やか,かつ柔軟に対応していける「しなやかさ」である。音楽を介した保育に於いても,子どもの人間性を豊かに育めるしなやかさが求められる。歌を通した子どもへの語りかけ,日頃の声,子どもとの息づかいなどは,豊かなコミュニケーションの大事な要素である。それぞれがオーケストラのように調和して,素晴しい保育を生み出す。仏教保育の曲も,このようなしなやかさを培う良い教材と言える。
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科目「保育内容表現B」に関する授業改善の一考察
伏見 強
要 旨 : 授業改善をねらいとして,平成18年度前期に担当した科目の中から「保育内容表現B」について,自らの授業を振り返りながら課題の発掘を試みた。教科が求める授業の目標を,保育者を目指す学生にどのように伝えるべきか,実践の記録を基に検証したものである。具体的で詳細な説明の必要性を痛感する一方,授業の柱の一つとした総合表現活動であるオペレッタの制作を通して,学生の自主的な取組や多数の創造的な表現が確認できた。
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障害者福祉教育の課題(X) ―共生社会に向けて―
石野 美也子
要 旨 : 本稿は,5回にわたって行った研究結果を基盤としてさらに,障害者福祉教育を日常生活領域に及ぶ充実した教育課程として展開さすための試案を作成したものである。具体的には,実習の障害者福祉教育のプログラムに体験学習を教育課程の一部として位置付け構成するもので,学生が,そうした行動体験学習によって,障害者に対する正しい理解と共感に基づいた障害者観を持ち,共生社会を築くものとしたい。
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帰国子女の帰国後の適応過程 ―ケース報告―
落合 利佳
要 旨 : 9歳の帰国子女の帰国後の適応過程について報告した。学校および日常生活,勉強面でのストレスに加え,編入早々学級委員になったことを契機に,お互いの理解不足と誤解から担任および同級生たちと女児の間にトラブルが生じ,そのことが不適応を引き起こすきっかけとなった。家族を中心に早期介入し,児のストレスを緩和し,人間関係の修復を図ることで問題解決へと導き適応を促すことが出来た。
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教育における公私協働 ―チャータースクールにおけるセクターを越えた連携の発展―
中島 千恵
要 旨 : アメリカのチャータースクールでは,セクター(公的,営利,非営利)を越える公私協働がかなり進展している。それには経済的,組織的,政治的,法的理由があり,戦略的である。セクター間での連携は文化の相違ゆえに限界があることも指摘されるが,その進展は徐々に学校の文化に影響を与え,学校がより政治的な場に変化しつつあることが看守できる。
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学生の音楽志向からみた「音楽のよろこび」
宮島 幸子
要 旨 : 「音楽のよろこび」の授業において,13回にわたって「私の好きな音楽」発表を実施した。各人が好きな曲について紹介し,また他の学生の好きな曲を聞き,曲の感想を述べることで,同世代の音楽志向,観賞の仕方,関心事の情報交換ができたと考えられる。自分の好きな曲を紹介する「よろこび」,みんなでともに聴く「よろこび」をこの授業で体験することにより「音楽のよろこび」に繋がったと考えられるので報告する。
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The Other End of the Bond ―Human and Animal Bond Reconsidered―
「きずな」の向こう側 ―「ヒトと動物のきずな」再考―
小河 尚子
要 旨 : The human-animal bond is and has been the central topic in the animal-related fields. Recent surveys and business reports, in addition to what is seen and discussed around us, clearly reveal the strong and ever growing interest and concern over pets. The bond is a popular term which has been used to refer to the attachments and relationships that exist between people and their pets. However, a clear definition and a full understanding of the expression continue to elude us. As we “bond” ourselves to our pets, as we increase their dependency on us for all their needs .. both physical and mental .. it’s important that we recognize that the attachment we form with our pets has two sides and so does a bond: this end and the other end.
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