第48集(2009)目次

標 題 著者名
論文
昔話と幼児教育(その3) 北川 喜美子 (1)
青年女子の食生活、生活状況と健康状況の20年間における推移 池田 順子・福田 小百合・
森井 秀樹・村上 俊男・
河本 直樹
(8)
京都府南部の保育所における食育状況 坂本 裕子・中島 千惠・
浅野 美登里・落合 利佳
(21)
学生の地域子育て支援ひろばへの参加による心理的変化とひろば自体の変化に関する考察(その1) 馬見塚 珠生・竹之下 典祥 (30)
朝鮮における郡是製絲株式會社分工場の形成過程 山田 智子 (44)
アンケート結果をもとにした「絵本の読み聞かせ」試論-保育・教育現場における読み聞かせの目的を考える- 千古 利恵子・中條 敦仁 (54)
幼児期におけるふさわしい園生活展開のカリキュラム装置-ストラテジー・パラダイム- 田中 亨胤 (65)
知的障害者福祉の変遷-京都、滋賀を中心として2- 石野 美也子 (71)
ゼミにおけるミュージカル「ピノキオ物語」上演の成果と課題 伏見 強 (77)
実習前後におけるストレスが自己認知に及ぼす影響 I 鳥丸 佐知子 (86)
明代通俗小説に描かれた悪僧説話の由来-仏教における「戒律」と「淫」の問題を手掛かりに- 林 雅清 (1)
研究ノート
短大における「食育」教育で何ができるか?-教育・食物・医学・心理の連携を通して- 鳥丸 佐知子・落合 利佳・
浅野 美登里・坂本 裕子・
中島 千惠
(96)
乳幼児保育サービスの質をいかに担保するか-ニュージーランドの第三者評価システムからの示唆- 中島 千惠 (104)
校歌の歌詞にみる心の原風景 宮島 幸子 (111)
Vinayavastutika に見られる『城喩経』註釈(2) 仲宗根 充修 (117)
資料・情報
京都文教短期大学図書館「村松文庫」所蔵本 書誌紹介(二) 千古 利恵子・續木 好子 (123)
教育研究活動報告
学園祭における食育の実践-保育士、栄養士をめざす学生の取り組み- 浅野 美登里・坂本 裕子・
落合 利佳・鳥丸 佐知子・
中島 千惠
(129)
保育所における和食給食への取り組み 平迫 奈津子・浅野 美登里・
坂本 裕子
(135)
小学校生活全般における英語を「聞く・話す」取り組み-授業時間外の体験的な学びを通して- 横山 聡洋 (142)
執筆者一覧 (150)
 
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昔話と幼児教育(その3)
北川 喜美子
要 旨 : むかし、むかしではじまる昔話。内容や語り口が簡単明瞭であったからこそ、庶民の暮しの中から生まれ、育てられ、語りつがれてきた一つの無形の貴重な資料です。しかしこれらの昔話も時代の流れの中で、今や急速に消え去ろうとしております。大学の幼児教育に身を置き、今、昔話を語る時、そこに息づく先人たちの愛や心を感じ、生きて行くための智恵が語られ、子どもの成長や自立の姿が見えてきます。今回は子どもの成長を中心に考えたいと思います。
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青年女子の食生活、生活状況と健康状況の20年間における推移
池田 順子 , 福田 小百合 , 森井 秀樹 , 村上 俊男 , 河本 直樹
要 旨 : 青年女子を対象として健康、生活、食生活の20年間における推移を検討した結果、以下の状況が見いだせた。(1)BMIは低下、痩せ(BMI<18.5)の割合は20年間で約2倍に増大、(2)血清総コレステロール値と疲労自覚スコア高値群の割合は共に増大、(3)歩数は増大し睡眠時間は減少、(4)食生活では塩分の取り方を評価する塩分スコアは増減なく推移するが、食品摂取状況と食べ方を評価するバランススコアと食生態スコアは20年間で共に低下という食生活としては好ましくない推移が認められた。
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京都府南部の保育所における食育状況
坂本 裕子 , 中島 千惠 , 浅野 美登里 , 落合 利佳
要 旨 : 京都府南部の保育所の食育状況をアンケートにより調査した。151園について栄養士の配置状況、食育実践の有無、配膳指導など6つの実践項目について企画や実施における栄養士、保育士、調理師の連携状態、食育活動の評価方法等について検討した。約1/4の園で栄養士が未配置であり、実践の有無と配置数との間に関連は見られなかった。また、保育士による企画、実施割合が高く、今後は保育所職員間の連携が強く求められる。
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学生の地域子育て支援ひろばへの参加による心理的変化とひろば自体の変化に関する考察(その1)
馬見塚 珠生 , 竹之下 典祥
要 旨 : 学外にある地域の子育て支援ひろばに演習で参加した学生、ならびに支援者、利用者に関する調査研究を行った。今回、学生に特長的にみられた変化として、乳幼児、母親、支援者との交流を通して自己理解が深まり、自我同一性獲得のきっかけが与えられた。また、ひろばを通じて母親や支援者と相互関係を形成する成果もみられた。こうした変化は、地域のひろばに一定期間継続的に演習参加した結果と考えられる。
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朝鮮における郡是製絲株式會社分工場の形成過程
山田 智子
要 旨 : 郡是製絲株式會社は、大正14(1925)年に大田、昭和4(1929)年に清州に分工場を新設し、朝鮮に進出した。両工場の形成過程にみられる共通点は、敷地選定時の都市計画の考慮、本社本工場と同様の配置計画、オンドルや煉瓦造などの現地仕様の採用、指名入札制度による複数の企業の請負工事があげられる。異なる点は、RC造の割合が高い大田工場に対し、清州工場は木造率が高いことがあげられ、その理由を昭和初期の世界恐慌と関連づけて考察した。
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アンケート結果をもとにした「絵本の読み聞かせ」試論-保育・教育現場における読み聞かせの目的を考える-
千古 利恵子 , 中條 敦仁
要 旨 : 「絵本の読み聞かせ」には教育的効果があるといわれており、アンケート結果からみると大学生も教育的効果があると受け止めていることがわかる。しかし、読み手が、それぞれに絵本を選び、読み聞かせをおこなっている現状、教育的効果があるかどうかには疑問が残る。そこで、稿者の考える学習サイクルを基本とし、「絵本の読み聞かせ」によりさまざまな能力を獲得するための教育的効果の向上が望めるような試案を提示する。
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幼児期におけるふさわしい園生活展開のカリキュラム装置-ストラテジー・パラダイム-
田中 亨胤
要 旨 : カリキュラムは、子どもたちの育ちを確かなものにしていく教育・保育の装置であり、「幼児期にふさわしい園生活」を基礎づける多重構造からなっている装置である。装置には、「治療・予防・増進スタンス」、「育ちのアカウンタビリティ諸相」、そして「ふさわしい生活位相」の3つの基本フィルターが組み込まれている。これらのフィルターを通過する園生活の展開が、幼稚園・保育所における教育・保育である。
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知的障害者福祉の変遷-京都、滋賀を中心として2-
石野 美也子
要 旨 : 本稿は戦後の知的障害者施設の象徴でもあり、知的障害者や重症心身障害児の研究と実践に大きく貢献した近江学園開園までと、初期の頃の実践を「設立の趣旨」を中心に、先駆的といわれた近江学園の実践に根ざしていた生活、教育、職業訓練に着目し整理したものである。
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ゼミにおけるミュージカル「ピノキオ物語」上演の成果と課題
伏見 強
要 旨 : 平成21年度前期、児童教育学科II回生の卒業必修科目「保育ゼミ」で、ミュージカル『ピノキオ物語』を取り上げ、オープンキャンパスのミニ講義として、舞台照明なども採り入れて本格的な上演を試みた。舞台発表としての質の高さや完成度も追及したが、そのことを可能にしたのは何であったか。受講生の個性の特徴や傾向を踏まえ、目標及び内容、配役、練習計画、練習進捗状況などの経過並びにそれらの結果を振り返り、この取組の成果と課題を検証する。
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実習前後におけるストレスが自己認知に及ぼす影響 I
鳥丸 佐知子
要 旨 : 本論では2回生前期に実施される後半の「幼稚園実習」を軸として、その前後で彼女らの「自己」に対する見方や、「保育士イメージ」がどのように変化するのか複数の側面から検討した。その結果、この実習体験は、2週間という短い期間であるにも関わらず、彼女らに精神的にも大きな負担を負わせること、しかし同時に、将来に向けて自らを大きく成長させるきっかけにもなることが明らかになった。
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明代通俗小説に描かれた悪僧説話の由来-仏教における「戒律」と「淫」の問題を手掛かりに-
林 雅清
要 旨 : 中国明代の通俗小説には、「淫僧」を中心とした悪僧の話が目立つ。悪僧説話が多い理由について、仏教界の堕落という当時の社会背景に由来するという説や、読者層の興味に由来するという説などがすでに唱えられているが、なぜ「淫僧」が多いのかという議論は少ない。本稿では、仏教の「戒」や「律」における「淫」の扱いを取り上げながら、「淫僧」の多い明代通俗小説に描かれた悪僧説話の由来について考える。
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短大における「食育」教育で何ができるか?-教育・食物・医学・心理の連携を通して-
鳥丸 佐知子 , 落合 利佳 , 浅野 美登里 , 坂本 裕子 , 中島 千惠
要 旨 : 平成17年に食育基本法が施行され、様々な機関で「食育」の重要性が謳われるようになった。その大きな流れの中で、本学では学科を越えた5つのゼミが連携し、実践力のある栄養士・保育士の養成を目指して様々な調査や共同授業、共同企画を行った。数年に渡る取り組みから得られた知見をもとに、短大での「食育」教育を通して、変える(変わる)ことが可能な側面、難しい側面、また次世代へ伝えていくべきもの等について検討した。
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乳幼児保育サービスの質をいかに担保するか-ニュージーランドの第三者評価システムからの示唆-
中島 千惠
要 旨 : 乳幼児保育施設の多様化と規制緩和が進行する中、保育の質をいかに担保するか、幼児教育行政に課せられた重要課題である。ニュージーランドでは、評価専門の政府機関によって、「参加」、「正確さ」、「透明性」、「改善」を基本方針とし、4領域における6つの指標を基準に、子どもの学びと発達の質が評価されている。保育サービス改善のために、自己評価能力の向上を支援し、サービス提供者と協議しながら評価を進めるアプローチは日本でも検討に値する。
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校歌の歌詞にみる心の原風景
宮島 幸子
要 旨 : 明治5年、近代教育制度が導入されて以来、校歌は「その学校で歌われるオリジナリティーあふれる歌」として、今日に至るまで日本独自ともいえる学校文化として育まれ、校歌はコミュニティーソングとして学校という「場」で歌われ続けている。この度、京都市では、統廃合により閉校した小・中学校の校歌のCDを発行した。隣県である滋賀県の小・中学校と比較しながら京都の小・中学校の校歌がよりオリジナリティー性の高いものであることが分かった。
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Vinayavastutika に見られる『城喩経』註釈(2)
仲宗根 充修
要 旨 : 前稿に引き続き、Mulasarvastivadavinaya の Pravrajyavastu(義浄訳『根本説一切有部毘奈耶出家事』)に対する註釈書Vinayavastutika('Dul ba gzhi rgya cher 'grel pa)(以下 VVT)の中の『城喩経』註釈を読解する。本稿では、VVTの『城喩経』註釈における八正道や四十四智事に対する解説を考察するとともに、引用経典を比定する。
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京都文教短期大学図書館「村松文庫」所蔵本 書誌紹介(二)
千古 利恵子 , 續木 好子
要 旨 : 京都文教短期大学図書館「村松文庫」目録作成の準備を始めた。本稿は、その第二回目調査結果を報告するものである。
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学園祭における食育の実践-保育士、栄養士をめざす学生の取り組み-
浅野 美登里 , 坂本 裕子 , 落合 利佳 , 鳥丸 佐知子 , 中島 千惠
要 旨 : 保育園における食育の推進には、保育士や栄養士に食育の実践力と相互の連携力が求められている。しかし、養成課程のカリキュラムでは他学科との連携授業や食育実践の場が設けられていない。そこで、実践力や連携力を培う試みとして、児童教育学科と家政学科食物栄養専攻の5つのゼミが共同で、学園祭において食育の実践を行った。学生が主体となって展示やイベントを企画・運営する過程は、食意識を高めると共に協調性・連帯性・専門性を培う上で有効であったと考えられる。
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保育所における和食給食への取り組み
平迫 奈津子 , 浅野 美登里 , 坂本 裕子
要 旨 : 滋賀県下の保育所の依頼で、給食献立の改善に取り組み、それに伴った食育の実践も行った。保育現場の現状を踏まえ、「味噌汁を取り入れた和食中心の給食」を導入した。その結果、給食の残食が減り、味噌汁は野菜の摂取を促進し、だし汁を用いた「和食給食」を楽しむ園児、保育士を増やした。
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小学校生活全般における英語を「聞く・話す」取り組み-授業時間外の体験的な学びを通して-
横山 聡洋
要 旨 : 日常の学校生活において、児童は授業時間外でも教師や児童同士の相互インタラクションにより、母語を「話す・聞く」活動が豊かである。この「学校生活=言語活動」の関係に英語を投入し、児童の英語のインプット(聞くこと)量を増やし、インテイク(言語習得プロセスへの取り込み)へとつなげ、アウトプット(話すこと)を促そうとした取り組みである。教師の発話内容の分類・整理と相互作用も考えてみた。
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