第49集(2010)目次

標 題 著者名
論文
臨終行儀の音・音楽の再現に関する研究-各地二十五菩薩来迎会の比較調査- 伏見 強・安本 義正 (1)
中学生における食教育の一つの試み 池田 順子・河本直樹・
福田 小百合・森井 秀樹
(12)
地域における保育園との連携による食育実践に関する調査研究 坂本 裕子・中島 千惠・
浅野 美登里・落合 利佳
(23)
学生の地域子育て支援ひろばへの参加による心理的変化とひろば自体の変化に関する考察(その2) 馬見塚 珠生・竹之下 典祥 (32)
「児童文学」の使命-白秋童謡からみる「童心」の概念と実態- 千古 利恵子 (50)
幼児教育カリキュラム・シフトの位相とパラダイム-教授-学習過程の可視化への試み- 田中 亨胤 (60)
知的障害者のデス・エデュケーション構築の試み-もみじ寮・あざみ寮の取り組みを通して- 石野 美也子・張 貞京 (67)
『教育心理学』における授業前課題導入の試み 鳥丸 佐知子 (75)
アメリカ合衆国における保幼小連携を推進する多機関コラボレーション 中島 千惠 (85)
高校生期の食生活の現状把握による大学生の食生活改善方法の検討 福田 小百合・池田 順子 (96)
キャリア教育におけるMoodleを利用した相互評価の実践と考察-自己肯定感の観点から- 桑原 千幸 (107)
保育者-保護者間のコミュニケーションの改善をめざした研究-保育者に必要な能力・資質に関する幼児教育学科学生の意識- 真下 知子・張 貞京・
中村博幸
(116)
女子大学生の骨密度と身体組成および運動経験との関連について 古川 彩・久米 雅 (129)
研究ノート
音楽と響きあう 宮島 幸子 (135)
知的障害者のデス・エデュケーションに関する一考察-実践と研究の必要性を探る- 張 貞京・石野 美也子 (144)
資料・情報
京都文教短期大学図書館「村松文庫」所蔵本 書誌紹介(三) 千古 利恵子・續木 好子 (151)
国際理解教育を視点にした小学校新教科書の分析と英語教育の一考察 横山 聡洋 (157)
教育研究活動報告
保育士・栄養士をめざす学生の食育実践力、連携力を培う試み 浅野 美登里・坂本 裕子・
中島 千惠・落合 利佳
(169)
執筆者一覧 (176)
 
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臨終行儀の音・音楽の再現に関する研究-各地二十五菩薩来迎会の比較調査-
伏見 強 , 安本 義正
要 旨 : 二十五菩薩来迎会は、極楽浄土への人々の願いを具現化した「迎え講」を原点にし、1,000年以上の歴史を有する。筆者らは、臨終行儀の音・音楽の再現を目的に、現在も練供養として継承してきた5ヶ寺で現地調査を実施し、関連分野で活躍する専門家に取材した。また、本学で文化公演会(講演・実演)を開催し、来迎引接の核心を実演によって確認した。各寺で行われている練供養の類似点と相違点を中心に検証する。
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中学生における食教育の一つの試み
池田 順子 , 河本 直樹 , 福田 小百合 , 森井 秀樹
要 旨 : 2000年から中学生を対象として、食生活・健康の現状を調査・測定により把握し、調査・測定結果に基づいた指導書(食生活の5つの視点をスコア化し、レーダーチャートで示して説明を加える)を一人ずつに返却するという食教育に取り組んでいる。指導書は対象者が食を振り返る機会となり、指導内容を「取り入れた」群では次年度には改善する傾向が認められ、指導書による食教育の方法は有用である可能性が示唆された。
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地域における保育園との連携による食育実践に関する調査研究
坂本 裕子 , 中島 千惠 , 浅野 美登里 , 落合 利佳
要 旨 : 保育園のアンケート調査に加え、幼教と食栄の学生が共に園で食育実践に取り組み、相互理解や連携力、実践力の向上を図った。食育基本法施行後、園では食育活動が増え、保育士と栄養士の連携、栄養士の子どもへの関わりが増したことが示された。食に関する知識を深める教育や栽培活動、調理体験を増やし充実させる方向にあり、養成校に食の知識を持ち自身の食生活を考え、実践や体験的取組のできる人材の養成が期待された。
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学生の地域子育て支援ひろばへの参加による心理的変化とひろば自体の変化に関する考察(その2)
馬見塚 珠生 , 竹之下 典祥
要 旨 : 「子育て支援活動」演習に参加した2期生に関する調査研究を行った。1期生との比較対照を基本に授業の構成や環境要素について考察し、2期生のクラス別の比較対照も行った。その結果、全体では演習前後で有意な心理的変化はなかったが、クラス間比較では有意な差が見出された。これは、カリキュラム上の制限により、学生自身に心理的変化をもたらす条件を等しく整えられず、学生の個人的力量に依拠する結果となったためと考える。
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「児童文学」の使命-白秋童謡からみる「童心」の概念と実態-
千古 利恵子
要 旨 : 少子化が進む中、「子ども」に対する社会の期待は膨張し続ける。保育・教育現場もその影響を受け、「童心主義」の傾向が強化されているのではないか。「わらべうた」の精神を熟慮し、詩作に反映させたと評される白秋の童謡の考察をふまえ、「童心」について再検証するとともに、「児童文学」が担う役割を考察する。
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幼児教育カリキュラム・シフトの位相とパラダイム-教授-学習過程の可視化への試み-
田中 亨胤
要 旨 : 幼児教育カリキュラム構成の基本枠をふまえて、カリキュラムの立体的生成モデルを可視化することを試みた。主として教授-学習過程に視座を置いて、1.居場所環境としての「場づくり」「状況づくり」「情況づくり」、2.探究的教授-学習過程としての経験的情況、3.位相変換の媒介要因としての「知性化」「情動化」「協同化」、4.関係構築としてのコミュニケーションの生成、から、カリキュラム位相のパラダイムを提示した。
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知的障害者のデス・エデュケーション構築の試み-もみじ寮・あざみ寮の取り組みを通して-
石野 美也子 , 張 貞京
要 旨 : 本稿は、知的障害者のデス・エデュケーションの構築の試みにおける中間的報告であり、もみじ寮・あざみ寮の実践を通してその可能性を探るものである。 もみじ寮・あざみ寮の背景にある歴史的思想の伝承も踏まえ考察した。
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『教育心理学』における授業前課題導入の試み
鳥丸 佐知子
要 旨 : 心理学関連の授業において、講義科目としての『教育心理学』は、保育の仕事と結びつきにくいと感じている学生が多い。この敬遠されがちな講義科目『教育心理学』が学生にとって身近なものとなり、同時に授業をよりスムーズにスタートさせるにはどうすればよいのか、数年に渡り、さまざまな試行錯誤を繰り返してきた。本論ではその一連の試みの中から「授業前課題」を用いた実践例の紹介と、今後に向けての課題について報告する。
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アメリカ合衆国における保幼小連携を推進する多機関コラボレーション
中島 千惠
要 旨 : 幼児教育を政策課題とするオバマ政権下、高い児童の貧困率を背景に、マサチューセッツ州スプリングフィールド市では、幼児教育・保育に特化した州行政組織が積極的に働きかけ、州と学区が覚書を交わし、就学前から小学校3年までの公私を超えた教育の一貫化、保幼小教育関係者の学習コミュニティの創造、多機関のコラボレーションを可能にするシステム構築を目指していた。早期教育との批判、参加率の低さなどの課題を抱えていた。
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高校生期の食生活の現状把握による大学生の食生活改善方法の検討
福田 小百合 , 池田 順子
要 旨 : 大学生への食教育において高校生期の食生活を把握することは改善の手がかりとなる。高校生期の食生活を他の年代と比較して把握し、大学生期との違いを明らかにし、食育の方法を検討することを目的とした。 高校生は大学生より食への関心は低いが食べ方は良く、大学生は知識が増えるが、食べ方が悪くなった。そのため、食に関する理解をさらに深めると同時に生活習慣を好ましい状態にする工夫と支援を行う必要があると考えられた。
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キャリア教育におけるMoodleを利用した相互評価の実践と考察-自己肯定感の観点から-
桑原 千幸
要 旨 : キャリア教育では、社会的・職業的自立に必要とされる能力を育成するために学習者の主体的な取り組みが求められるが、その実践方法の一つとして学習者間の相互評価が考えられる。本稿では、キャリア教育科目におけるMoodleのワークショップモジュールを用いた相互評価実践について報告し、相互評価の実践方法と相互評価システムの観点から、自己肯定感の育成と自己理解の深化を実現する相互評価のあり方について考察する。
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保育者-保護者間のコミュニケーションの改善をめざした研究-保育者に必要な能力・資質に関する幼児教育学科学生の意識-
真下 知子 , 張 貞京 , 中村 博幸
要 旨 : 保育者養成課程における保護者とのコミュニケーション能力の向上をめざした取り組みの第一歩として、本学幼児教育学科1年生を対象に、アンケート調査を実施した。結果として、入学時の学生がもつ保育者-保護者間のコミュニケーションに関するイメージが顕在化するとともに、学生自身のコミュニケーション能力に関する苦手意識が明らかになった。これらを踏まえて、今後、体験を重視した教育プログラムの開発を進めていきたい。
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女子大学生の骨密度と身体組成および運動経験との関連について
古川 彩 , 久米 雅
要 旨 : 本研究では、健康な女子大生10名を対象に、骨密度と身体組成・運動経験との関連について検討を行った。その結果、骨密度と有意な相関関係を示したのは体重調節量、筋肉量、BMI、除脂肪量、体水分量、体幹筋肉量であった。また、小中高校時代に跳躍頻度の多い運動を行っていた者は、走行を主とする運動を行っていた者より骨密度が高値を示す傾向があった。
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音楽と響きあう
宮島 幸子
要 旨 : 多くの人は音楽を聴いて、元気が出たり、慰められたり、鼓舞されたりと「感情」の揺れ動きを体験したことがあると思います。音楽がメンタル面に働きかけていることは否めない事実です。人はどのような時、音楽と出合い響きあうのか。962名のデータを解析した結果を報告する。
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知的障害者のデス・エデュケーションに関する一考察-実践と研究の必要性を探る-
張 貞京 , 石野 美也子
要 旨 : 知的障害者の生涯学習の権利保障は国際レベルにおいて強く求められている。日本では青年・成人期を対象にした取り組みがなされているが、高齢期はその対象となっていない。高齢化は著しく、援助方法や現状、課題に関する研究は多数あるが、知的障害者が学習主体の実践や研究はみられない。生と死の学習としてデス・エデュケーションがあるが、知的障害者対象の実践と研究の可能性はあるのか、先行する実践と研究の動向から探った。
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京都文教短期大学図書館「村松文庫」所蔵本 書誌紹介(三)
千古 利恵子 , 續木 好子
要 旨 : 京都文教短期大学図書館「村松文庫」の目録作成の準備を始めた。本稿は、その第三回目調査結果を報告するものである。
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国際理解教育を視点にした小学校新教科書の分析と英語教育の一考察
横山 聡洋
要 旨 : 現在は、混在化する多文化と画一化するグローバル社会の価値観がともに存在する世界である。共生のさらなる深化を目指しながらも、文化対立・紛争は世界から消滅することがなく、国際理解教育の重要性を感じる。2011年度から使用する新教科書及び文部科学省「英語ノート」の分析を通して国際理解教育の体系を図式化し、英語教育における今後の資料とするとともに、国際理解教育が目指す方向性とねらいの認識を深める。
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保育士・栄養士をめざす学生の食育実践力、連携力を培う試み
浅野 美登里 , 坂本 裕子 , 中島 千惠 , 落合 利佳
要 旨 : 保育園での食育推進の要となる保育士と栄養士には、食育の実践力と他職種との連携力を備えておくことが望まれる。保育士・栄養士をめざす学生の食育実践力、連携力を培う試みとして、「保育園における食育の実践」をテーマに学生主体の食育活動をゼミ活動に取り入れ、実践的な学びを体験できるようにした。専門性の活かし方には一定の教育効果が伺えたが、意識の共有化や連携力の育成には時間的な制約が課題として残された。
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