第51集(2012)目次

                  
標 題 著者名
論文
栄養士養成課程の学生の現状と課題 坂本裕子・横田直子・今中美栄・田中惠子 (1)
語彙力を高める単語・語句学習のあり方 千古利恵子・中條敦仁 (11)
保育士の食の安全に関わる問題認識 田中惠子・森美奈子・中島千惠・平岡孝子・坂本裕子 (19)
幼稚園教育要領に潜在する教育科学理論仮説(T) 田中 亨胤 (31)
知的障害者施設における介護と看取りの意味 ―施設職員の語りから― 張 貞京・石野美也子 (41)
保育者養成における音楽表現力育成の一試み ―園児との「音楽交流会」を通して― 冨田 英子 (53)
実習前後におけるストレスが自己認知に及ぼす影響U 鳥丸 佐知子 (63)
身体表現あそびの保育内容の検討U ―2歳児クラスでの「草むらごっこ」の実践から― 本山益子・平野仁美 (75)
フィギュアスケートにおける2回転と3回転フリップジャンプの動作分析 山下篤央・久米 雅・森井秀樹 (87)
研究ノート
保育における音楽療育を考える 〜こども音楽療育士資格認定カリキュラム導入に当たって〜 伏見 強・伊藤美恵・冨田英子 (93)
音楽アイデンティティを考える 宮島 幸子 (101)
ドッジボールゲームを取り入れた小学校英語活動と定型表現 横山 聡洋 (109)
資料・情報
京都文教短期大学図書館「村松文庫」所蔵本 書誌紹介(四) 續木好子・千古利恵子 (117)
グローバルな環境における幼児の学びへのアプローチ ―ハーバード大学のチルドレンズセンターでのインタビューから― 中島 千惠 (123)
フィギュアスケート選手における脊柱起立筋短縮の原因に関する一考察 山下篤央・森井秀樹 (135)
『東紡時報』『東洋家庭時報』にみる女子寄宿舎と教育施設における住生活と建築に関する記事(1922年〜1928年) 山田 智子 (141)
教育研究活動報告
保育ゼミにおける実践活動U ―子育て支援室「ぶんきょうにこにこルーム」での取り組み― 鳥丸 佐知子 (153)
執筆者一覧 (157)
 
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栄養士養成課程の学生の現状と課題
坂本 裕子・横田 直子・今中 美栄・田中 惠子
要 旨 : 本学でも栄養士資格取得者の栄養士職への就職率が高くなり、専門職としての質の担保が求められていることから、栄養士課程の学生対象にアンケート調査を行い、現状把握を行った。授業に対する理解や熱意は入学前の食物栄養に関する知識や情報、入学後の自習時間の有無と関連が見られた。また、校外実習に対する満足度は高く栄養士のイメージが向上した。入学前を含む教育支援、体験学習等を活用し、学生に自主的に学ぶ機会を持たせることの必要性が示唆された。
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語彙力を高める単語・語句学習のあり方
千古 利恵子・中條 敦仁
要 旨 : 企業は新規採用者にコミュニケーション能力を求めている。見方を変えれば、現状の学生がこの能力を持っていない結果だといえる。学校で言語教育に取り組んでいるのだが、その能力が欠如し ているといわれるのは、学習したことが生活に直結していないためではないか。今後、教育に求められるのは、学習者の誰もが「学んだことが生活に生かせた」という実感を得、学習に意味を見出す、つまりことばが身体感覚の一部として定着していくための学習プログラムの開発である。
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保育士の食の安全に関わる問題認識
田中 惠子・森 美奈子・中島 千惠・平岡 孝子・坂本 裕子
要 旨 : 保育士を対象に食の安全に関する意識調査を実施した。BSEや汚染物質、あるいは農薬など社会的にリスク管理がなされている事項への不安の程度、子どもの食の安全に関わる問題の認識、食物アレルギーについての知識レベル、および日頃の保育活動で意識する食の安全の問題の記述内容から、食育の担い手である保育士自らが「食品の安全性に関する科学的な視点」を身につけるための教育やリスクコミュニケーションの必要性が示された。
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幼稚園教育要領に潜在する教育科学理論仮説(T)
田中 亨胤
要 旨 : 平成元年の「幼稚園教育要領」では、それまでの「幼稚園教育要領」の部分的改訂にとどまらず、根拠となる教育科学理論としての大変換がみられる。平成10年の「幼稚園教育要領」および平成20年の現行「幼稚園教育要領」においても、その教育科学理論は潜在し継承されている。組み込まれている教育科学理論・研究仮説を可視化し、教育・保育の実践が、アートであるとともにサイエンスであることを検証するものである。
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知的障害者施設における介護と看取りの意味―施設職員の語りから―
張 貞京・石野 美也子
要 旨 : 制度的なバックアップのない知的障害者施設において、長期にわたる介護と看取りが行われている例がある。その取り組みを可能にする要因は何か、困難とは何か、長期のプロセスの中で職員が抱く思いは何かについて語りを通して明らかにした。利用者とは職務を超えた関係が形成されており、職員間の協力関係が不可欠であった。そして、介護と看取りを経験していく中で、死が生と断絶したものではなく、生活の延長線上にあるべきこととして認識していくことが分かった。
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保育者養成における音楽表現力育成の一試み―園児との「音楽交流会」を通して―
冨田 英子
要 旨 : 「保育ゼミ」の授業では、学生の自主性を高めながら音楽との関わりを深め、個々の感性を磨くとともに豊かな表現力、応用力を養うという視点に立ち、園児との「音楽交流会」を企画・実施している。平成21年から23年度の取組における学生の主体的関わりや学習過程と育ちを踏まえ、体験的学習としての「音楽交流会」が学生に与える教育的効果や意義等実践報告を行うとともに、今後の課題を含め総合的な音楽表現力育成の方向性について検証する。
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実習前後におけるストレスが自己認知に及ぼす影響U
鳥丸 佐知子
要 旨 : 鳥丸(2010)では2回生前期に実施される「幼稚園実習」を軸として、その前後の「自己」や「保育者」イメージがどのように変化するか、実習ストレスに関連付けて報告した。本論はその結果も踏まえながら、2年間に渡る調査結果をまとめたものである。この時期の実習体験は、彼女らの将来を考える上でも、指導をする上でも、重要な意味を持つ体験であることが明らかになった。
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身体表現あそびの保育内容の検討U―2歳児クラスでの「草むらごっこ」の実践から―
本山 益子・平野 仁美
要 旨 : 2歳児を対象に、「草むら」が設置されたホールで行われる身体表現あそびの「草むらごっこ」を4ヶ月の期間を経て2回実施した。その結果、2歳児においても先行研究と同様に、身体表現あそびにおける「草むら」の、環境としての効果が認められた。その際、「草むらからの出入り」を十分に楽しむことに加えて表現的内容を含んでおくことが、2回目のあそびに有効であること。さらに、「導入」のあり方や、表現者としての見本・声かけなどの「援助」が鍵を握ることがわかった。
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フィギュアスケートにおける2回転と3回転フリップジャンプの動作分析
山下 篤央・久米 雅・森井 秀樹
要 旨 : フィギュアスケート歴12年の女子ジュニア選手における2回転と3回転フリップジャンプの動作解析を行った。その結果、ジャンプの回転数の増加に伴い、Take-off時の膝関節伸展角度および回転運動の跳躍幅と時間の増加が認められた。これらの変化には、角運動量を増加するためのスキルが関連していると考えられる。また、Take-off時の左膝伸展角度が右膝伸展角度に比べ、高いことから左脚がジャンプ動作(跳躍高)に大きく貢献していることが示唆された。
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保育における音楽療育を考える〜こども音楽療育士資格認定カリキュラム導入に当たって〜
伏見 強・伊藤 美恵・冨田 英子
要 旨 : 平成24年度より全国大学実務教育協会の「こども音楽療育士」資格認定制度が開始された。本学幼児教育学科でもいち早くこれを採り入れることとし、そのための教育課程の整備を図った。本論考では、関連する音楽療法士や上位資格に位置づけられている保育音楽療育士の養成と、こども音楽療育士養成課程の概要を比較するなど、こども音楽療育に関する事例を挙げながら、本資格必修科目の「こども音楽療育概論」「こども音楽療育演習」「こども音楽療育実習」実施上の課題を探る。
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音楽アイデンティティを考える
宮島 幸子
要 旨 : 校歌はコミュニティ・ソングとして学校行事などでうたわれている。しかし、外国には日本でいう校歌に相当する歌はないようである。したがって日本独自の文化といえる校歌がなぜ誕生し、人々にどんな役割を果たしているのだろうか。校歌を歌うこと、校歌を思い出すことにどんな意味を見出すことができるのだろうか。校歌のルーツを辿りながらそこに内在するアイデンティティの形成について考察した。
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ドッジボールゲームを取り入れた小学校英語活動と定型表現
横山 聡洋
要 旨 : 本稿は、小学校英語活動の授業を含め、主に「放課後英語」や「英語週間」等の課外活動時に、児童が大好きなボールを使ったゲームやアクティヴィティに、英語を取り入れた実践報告と、定型表現の資料である。ボールゲーム活動に英語を取り入れる意義や、活動内容、そこで使用された英語定型表現(以下FEsと表記;Formulaic Expressions)、そして児童の反応等を通して見解を記した。
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京都文教短期大学図書館「村松文庫」所蔵本 書誌紹介(四)
續木 好子・千古 利恵子
要 旨 : 京都文教短期大学図書館「村松文庫」の目録作成の準備を始めた。本稿は、その第四回目調査結果を報告するものである。
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グローバルな環境における幼児の学びへのアプローチ―ハーバード大学のチルドレンズセンターでのインタビューから―
中島 千惠
要 旨 : 質の高い保育について考える参考資料としてアメリカのハーバード大学キャンパス内にある保育施設の実践について報告する。同センターでは児童の自己肯定感と自信を高める実践に主眼を置き、様々な保育・教育思想を統合して個々の児童のニーズに合わせたカリキュラムを提供し、基準に基づいたアセスメントや観察を通して児童のポートフォリオを作成している。また児童の成功に関わる全体的基盤となる文化的背景がセンターの環境によって失われてはならないと考えられている。
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フィギュアスケート選手における脊柱起立筋短縮の原因に関する一考察
山下 篤央・森井 秀樹
要 旨 : フィギュアスケーター13名(年齢11.6±1.66歳、競技歴5.30±2.98年)を対象に、Hip extension assessment により股関節伸展位での筋収縮パターンを評価した。その結果、11名に右側脊柱起立筋の過剰反応が認められた。しかしながら、競技歴と筋の過剰反応に高い相関は認められず、競技特有の技術を習得するための日々の反復練習が、筋収縮の過剰反応を発生させる原因となっていると考えられる。
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『東紡時報』『東洋家庭時報』にみる女子寄宿舎と教育施設における住生活と建築に関する記事(1922年〜1928年)
山田 智子
要 旨 : 『東紡時報』『東洋家庭時報』は、東洋紡績株式會社(現東洋紡株式会社)が大正11(1922)年から昭和19(1944)年にかけて、工場と家庭との連絡を目的に発行した機関誌である。最盛期の同社の女子労働者の生活と建築様式を伺い知ることができる点で貴重であり、史料的価値は高い。本稿は、同誌に掲載された寄宿舎での生活と教育施設及び建築に関する記事を抽出して整理したものである。
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保育ゼミにおける実践活動U―子育て支援室「ぶんきょうにこにこルーム」での取り組み―
鳥丸 佐知子
要 旨 : 昨年度よりゼミ活動の一部として「ぶんきょうにこにこルーム」での実践を取り入れ始めた。手探り状態で取り組んできた本活動だが、ようやく軌道に乗りつつある。本論では、昨年度の実践活動から、後半部分を中心に、学生へのアンケート等をもとに報告する。現在2年目が進行中であり、内容的には幅が広がり充実しつつあるが、「心理学」ゼミである筆者のゼミで、その重みづけをどうするかという問題など新たな課題も見えてきた。
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