第52集(2013)目次

標 題 著者名
論文
Daitsuchisho-Butsu (Mahabhijajnanabhibhu-buddha,大通智勝佛) in Iyo Province/Ehime-Prefecture, Part I Ryofu PUSSEL (1)
代理監督者の責任を巡る問題―幼稚園児と小学校低学年児童に対する学校と教師の責任を中心に― 楪 博行 (13)
入所施設における知的障害者の高齢化の課題―アンケート調査から― 石野 美也子・張 貞京 (25)
知的障害者を看取る施設職員の意識―新人職員の語りから― 張 貞京・石野 美也子 (35)
キャリア教育のためのeラーニングコースの開発と課題 桑原 千幸 (45)
身体表現あそびの保育内容の検討V―経験を有しない5 歳児クラスでの「草むらごっこ」の実践から― 本山 益子・平野 仁美 (57)
コミュニケーション活性剤としてのコラージュ導入の試みV―保育者と臨床家を目指す学生のコラボレーション― 鳥丸 佐知子 (69)
幼稚園教育要領に潜在する教育科学理論仮説(U) 田中 亨胤 (79)
R. シューマン作曲前期作品の特徴から見た「幻想曲 ハ長調 作品17」の演奏解釈に関する一考察 岩佐 明子 (91)
中国と日本の復讐劇における死の描写―元曲「趙氏孤児」劇と『仮名手本忠臣蔵』を例に― 林 雅清 (103)
女子大学生における体力の短期的推移 久米 雅・右近 直子・山下 篤央・森井 秀樹 (115)
膝関節角度の変化から見たフリップジャンプの特徴について 山下 篤央・久米 雅・森井 秀樹 (123)
新古今和歌集伝本攷―所蔵本の位置づけ― 千古 利恵子 (129)
研究ノート
日本と韓国における学校給食制度と献立内容の比較研究 坂本 千科絵・李 温九 (141)
子どもミュージカル制作上演過程の考察―平成21 〜 24 年度ゼミ― 伏見 強 (147)
「さくら」を通して音楽アイデンティティを考える 宮島 幸子 (155)
資料・情報
宇治市の子育てサークル・サロン活動実態調査2010 年 竹之下 典祥 (161)
『東洋家庭時報』『東紡家庭時報』にみる女子寄宿舎と教育施設における住生活と建築に関する記事(1928 〜 1937 年) 山田 智子 (171)
機能的動作パターンから見たフィギュアスケート選手の競技特異性について 右近 直子・山下 篤央・久米 雅・森井 秀樹 (183)
教育研究活動報告
保育者としての総合力を高める授業―「理想の園」を作ろう!― 鳥丸 佐知子 (189)
鬼ごっこ遊びを取り入れた小学校英語活動と定型表現 横山 聡洋 (197)
視野を広げる造形活動―教育現場における造形指導の工夫についての実践報告― 林 有紀 (209)
執筆者一覧 (217)
 
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Daitsuchisho-Butsu (Mahabhijnajnanabhibhu-buddha,大通智勝佛) in Iyo Province/Ehime-Prefecture, Part I
Ryofu PUSSEL
要 旨 : This is the first of a two-part article on results of fieldwork on the Daitsuchisho-Butsu, withparticular focus on his role in and around Shikoku Island, Japan. This part finds that there arethree distinguishable styles of the Daitsuchisho-Butsu.
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代理監督者の責任を巡る問題―幼稚園児と小学校低学年児童に対する学校と教師の責任を中心に―
楪 博行
要 旨 : 幼児や小学校低学年の児童などが学校で事故を発生させると、民法714 条2 項により代理監督者である学校設置者などが責任を課せられる。この代理監督義務の範囲は監督の委託のそれであり、教育活動及びそれと密接不離な生活関係である。これは広範なものであり、教師は民法709条の不法行為責任と併せ、過度の負担を強いられることになる。そこで、委託を受ける代理監督者を教師個人ではなく学校設置者などに限定すべきである。さらに、法定監督義務者の行為と加害行為に相当因果関係がある場合には、代理監督者は責任を免れるべきである。
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入所施設における知的障害者の高齢化の課題―アンケート調査から―
石野 美也子・張 貞京
要 旨 : 入所施設における知的障害者の高齢化の課題についてのアンケートを近畿一円の施設を対象に行った。その結果を分析することにより、今施設が抱える現状と課題を明確にした。結果からは、入所施設に暮らす高齢な知的障害者には、その施設を移ることを余儀なくされた場合でも、受け皿が極端に少なく、介護保険の利用も難しいという現状がわかった。介護保険と自立支援法の間で高齢な知的障害者は、まさしく制度の狭間にあり、その対応は急務であると言える。
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知的障害者を看取る施設職員の意識―新人職員の語りから―
張 貞京・石野 美也子
要 旨 : 入所施設職員が高齢知的障害者の介護と看取りを行っている現状がある。経験年数の浅い職員は利用者との関係を形成する前から、医療行為を伴う介護と看取りを行うことになる。介護職でない職員にとって、医療行為への心理的抵抗と不安は大きいだろう。本研究では在職1 年目で介護と看取りを経験した職員が何を感じ、葛藤しているか語りを分析した。仕事の理想と現実のギャップ、医療行為への戸惑いと不安を先輩職員と関わりながら意味づけしようとする姿が明らかであった。
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キャリア教育のためのe ラーニングコースの開発と課題
桑原 千幸
要 旨 : キャリア教育科目は教育課程の制約から選択科目として提供されることが多いが、受講機会拡大のためにはe ラーニングが有効であると考えられる。本研究では、キャリア形成に関わるキャリア教育のためのe ラーニングコースを開発し、大学コンソーシアム京都の単位互換科目として提供した。授業実践と学習者に対する調査等から、キャリア教育科目e ラーニング化の課題として、多様な学習者への対応、学習進度の違いに対応した協調学習、コンテンツの更新の3 点が明らかになった。
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身体表現あそびの保育内容の検討V―経験を有しない5 歳児クラスでの「草むらごっこ」の実践から―
本山 益子・平野 仁美
要 旨 : 身体表現あそびの経験を有しない年長児を対象に、「草むら」が設置されたホールで行われる身体表現あそびの「草むらごっこ」を実施した。その結果、先行研究と同じ音の言葉を身体で表現する保育内容が展開され、最終的に楽しんで動く姿が確認でき、今回も表現や動くことへのきっかけとして「草むら」が有効であることが明らかになった。そして、身体表現あそび実践の導入には、「意欲」「動き」「表現」という3 方向からの刺激が必要であることが示唆された。
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コミュニケーション活性剤としてのコラージュ導入の試みV―保育者と臨床家を目指す学生のコラボレーション―
鳥丸 佐知子
要 旨 : 数年に渡り様々な授業現場で、コラージュを用いたコミュニケ−ションワークの導入を試みている。自己理解・他者理解・相互理解などを深める手段のひとつであるが、体験学習でもあるこの類の授業では、参加する学生側のあり方で、その後の展開が全く異なることも多い。今回、本学キャンパス内において、保育者を目指す短期大学2 回生と、臨床家を目指す大学院生とのグループワークを企画、実施した。2 度に渡る実践は同じ対人職でも職種や年齢によって注目する視点が異なることを示唆した。
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幼稚園教育要領に潜在する教育科学理論仮説(U)
田中 亨胤
要 旨 : 平成元年「幼稚園教育要領」では、組み込まれている教育科学理論としての大変換がみられる。平成10 年「幼稚園教育要領」および平成20 年現行「幼稚園教育要領」において、その教育科学理論は継承され潜在している。「幼稚園教育要領に潜在する教育科学理論仮説(T)」では組み込まれている教育科学理論・研究仮説を俯瞰的に可視化した。本稿の(U)では、モデリングに基礎づけながら、教育神経学的仮説としてのミラー・ニューロンの視座からの検証を試みることとする。
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R. シューマン作曲前期作品の特徴から見た「幻想曲 ハ長調 作品17」の演奏解釈に関する一考察
岩佐 明子
要 旨 : R. シューマンは、1830 年から約10 年に渡りピアノ独奏曲のみを作曲しており、その作品番号は、1 から23 までと初期の作品であることを示している。シューマンは、恋人クララへの想いを楽曲の動機に用いるなど、理想を追い求め想念を楽曲に反映させたロマン派の作曲家として有名になった。本稿では、作品1 から23 までのピアノ独奏曲と「幻想曲 ハ長調 作品17」の演奏解釈における特徴および共通点を検証した。
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中国と日本の復讐劇における死の描写―元曲「趙氏孤児」劇と『仮名手本忠臣蔵』を例に―
林 雅清
要 旨 : 中国と日本の復讐劇の代表格である、元曲「趙氏孤児」劇と人形浄瑠璃『仮名手本忠臣蔵』、それぞれにおける登場人物の「死」の描写を分析することにより、両作品ないし両芸能の特徴の一端を明らかにすると共に、中国人と日本人の死生観や宗教観の相違についても検証する。
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女子大学生における体力の短期的推移
久米 雅・右近 直子・山下 篤央・森井 秀樹
要 旨 : 本研究は本学学生における体力の現状を把握し、総合教養の体育のあり方を検討するため、体力測定およびアンケート調査を4 月と7 月の2 回行った。その結果、プッシュアップ(p<0.001)、踵臀間距離(左、p<0.01)で向上が見られ、それ以外の項目は体力が維持されていた。またアンケート調査における運動の必要性では高い理解度を示したが、運動を実践し習慣化する学生は少ない事が明らかとなった。これらの事から運動の習慣化をいかに授業に取り入れるかが今後の課題と言える。
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膝関節角度の変化から見たフリップジャンプの特徴について
山下 篤央・久米 雅・森井 秀樹
要 旨 : 女子フィギュアスケート選手4 名(13.5±2.64 歳、競技歴7.75±4.26 年)を被験者に、ジャンプ動作を解析し、左側膝関節角度の変化からフリップジャンプの特徴を検討した。その結果、1回転と2 回転のジャンプでは、膝関節の屈曲角度は大きく、しかし、3 回転では小さい値を示した。さらに競技レベルが高い選手の膝関節の伸展時間は顕著に短く、Stretch-shortening cycle(SSC)を積極的に活用していることが明らかとなった。
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新古今和歌集伝本攷―所蔵本の位置づけ―
千古 利恵子
要 旨 : 新古今和歌集の伝本は多く、未だその数は確定されていない。しかし、先学諸氏の調査・研究によって、現存する伝本は@成立過程によって四類に分けられることA伝本の大半が第二類(竟宴直後から切継の行われている途中で書写された本文をもつ伝本)に属すること、が明らかにされている。本稿では、所蔵小形本の本文を寿本(新編国歌大観の底本)の本文と比較し、所蔵本の系統を検証するとともに、伝本研究における小形本調査の有用性を考えたい。
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日本と韓国における学校給食制度と献立内容の比較研究
坂本 千科絵・李 温九
要 旨 : 学校給食は世界各国で実施されており、中でも、日本と韓国は教育政策の一環として「学校給食法」を制定し、児童が全員決まった時間に同じ給食を食べるというスタイルを確立している。本研究では、世界でも珍しい学校給食制度を確立している両国の学校給食について、その制度と献立内容を比較した。その結果、日本は自国の食文化だけでなく他国の食文化を多様に取り入れていること、韓国は自国の伝統的食文化を継承する場として学校給食を通して教育していることがわかった。
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子どもミュージカル制作上演過程の考察―平成21 〜 24 年度ゼミ―
伏見 強
要 旨 : 平成21 年度から24 年度までの4 年間、子ども向けミュージカルの制作と上演を本ゼミ活動の柱に据えてきた。年度によりテーマや題材、それに伴う課題は異なるものの、徐々にではあるがゼミ生の自発性も発揮されオリジナリティのある活動に変化していった。本論考では、当該4 年間の活動をゼミの指導計画や授業記録、学生が制作した台本、録画などに基づいて振り返り、各年度の発表の成果や特徴を記す。音楽表現系ゼミの在り方を展望すると共に今後の活動の方向性を探る。
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「さくら」を通して音楽アイデンティティを考える
宮島 幸子
要 旨 : 大学生に「海外に紹介したい日本の音楽」を尋ねると、古謡からJ-pop までを含む「さくら」を詠った歌が多く選曲される。愛でる気持ちや日本人の精神性を表した「さくら」の歌は「日本人」を意識させる力を持っている。日本人としての意識を呼び覚ます「さくら」の音楽は、同時にアイデンティティを形成させるファクターでもある。また、「私は日本人である」という意識の発露として「さくら」は多くの若者の音楽アイデンティティに内在されている。
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宇治市の子育てサークル・サロン活動実態調査2010 年
竹之下 典祥
要 旨 : 著者が担当する保育ゼミでのテーマの1 つである“ 地域子育て支援” の取り組みで、2010 年9月〜 10 月に宇治市内で自主活動されている子育てサークル・サロンの実態調査をアンケート(質問紙)による郵送方式で実施した。すでに、回答頂いたサークル・サロンi)にはお礼状と共に「宇治市内子育てサークル・サロン活動実態調査報告」ii)として送付させて頂いた物を加筆修正して資料として提供することとした。60 団体に送付して35 団体から有効回答を得た。58.3% の回収率であった。
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『東洋家庭時報』『東紡家庭時報』にみる女子寄宿舎と教育施設における住生活と建築に関する記事(1928 〜 1937 年)
山田 智子
要 旨 : 1928 〜 1937 年発行の東洋紡社内報から以下のことがわかる。工場では、深夜業廃止に伴う余暇時間の増加により、裁縫や割烹教室、運動施設等が一層充実した。女子従業員には仏教徒が多く、講堂には仏壇が置かれ、構内には神社や神殿も存在した。工場付設の東洋実科女学校が青年学校に移行しても当時の良妻賢母主義教育と合致し、自修寮(家庭寮)実習も活発であった。寄宿舎便所の水洗化、診療所のレントゲン室や太陽燈浴室の設置等、設備が充実化する。
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機能的動作パターンから見たフィギュアスケート選手の競技特異性について
右近 直子・山下 篤央・久米 雅・森井 秀樹
要 旨 : 競技レベルの異なる女子フィギュアスケート選手4 名を対象にFunctional MovementScreenTM スコアの結果から競技特異性について検討した。その結果、競技年数の増加に伴い、左小胸筋短縮による肩関節可動域制限を生じることが明らかとなった。また、上肢の動きと安定した体幹の連動が、難易度の高いジャンプを可能にすることから、積極的な上半身の筋力強化をプログラム化するべきである。
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保育者としての総合力を高める授業―「理想の園」を作ろう!―
鳥丸 佐知子
要 旨 : 短期大学における最後の授業。自らが考える「理想の園」とはどういう園なのかをテーマに、グループワークを実施した。保育者として働く場としての視点、わが子を通園させる保護者という2 つの視点で「理想の園」を考え、グループ別に仮想の園を想定、模擬入園説明会を想定して発表。相互評価を行った。本授業は2 年間の学びの集大成としても、4 月からの現場に向けての足掛かりとしてとしても、学生にとって有意義な時間となったようである。
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鬼ごっこ遊びを取り入れた小学校英語活動と定型表現
横山 聡洋
要 旨 : 本稿は「ドッジボールゲームを取り入れた小学校英語活動と定型表現」(横山2013)の続編で、「鬼ごっこ遊び」を通した英語活動の紹介・実践報告である。著者は23 種の鬼ごっこに自然なアウトプットに繋がる英語定型表現(以下FEs と表記;Formulaic Expressions)を考案した。鬼ごっこはドッジボールに次ぐ児童に人気の遊びで、英語コミュニケーション活動に適す。文部科学省補助教材「Hi, friends」や、歌・絵本等とも関連付けた。
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視野を広げる造形活動―教育現場における造形指導の工夫についての実践報告―
林 有紀
要 旨 : 近年、絵を描くことに対する苦手意識を持つ学生が増えている印象を受ける。また、子どもたちの生活習慣、あそびの変化から子どもの自由な表現活動についても様々な問題があるように思われる。これは教員免許講習会の実技講習時に「視野を広げる」をテーマとした造形活動の記録である。絵画指導の問題点を考え描画活動の役割を改めて問い直し、今後の保育者養成機関での造形活動について考察する。
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