京都文教大学 公表情報

6−(1) 教員の養成の目標(小学校)

各段階における到達目標

履修年次 到達目標
年次 時期
1年次 前期 ・「初年次演習」でのフィールドワークや「教育福祉心理学概論」での学びを契機として、教育の現場での実際的取り組みの現状と課題を把握し、教員に求められる資質と能力について理解を深めるとともに、対人関係を通じたd対人援助について基本的な枠組みを理解する。
・教員に課せられた職責を深く理解し、各自の大学4年間で、人格の確立と指導力のある教員になるための学びの動機付けを行うとともに自己を見つめ、自己のキャリア形成についての計画をしっかりと持つことを目標とする。
後期 ・教職につくことへの意欲と使命感を確実なものとする。
・教職の意義と役割、職務内容と望まれる教員の資質について基礎的な学習を進める。
・子どもの内面の発達や課題について教育心理学、臨床心理学等の学びと関連させながら深い児童理解の上に成立する教育活動や子ども支援の方法について考察を深める。
2年次 前期 ・学習指導要領に基づく各教科の目標と指導内容、そのカリキュラム遂行上の留意点について理解する。
・学生自らが体験し活動し、子どもの立場に立った主体的な学びからのスキルを向上させる。
・学校インターンシップでの経験を合わせた学びの深化と自己形成が強く求められる。「子ども学」「青年期心理学」などの科目を通じ、生涯発達を視野に入れた発達への支援について学ぶとともに、「心理統計学」では心理検査に関する統計的な基盤を身に着ける。
後期 ・教科内容の履修との連続性を生かし模擬授業、マイクロティーチングの手法をもとにした実践的指導力を身につけることが目標となる。
・カリキュラムの構造と作成法、また学習指導要領の意義等の教育システム全般に関しての学びと関連づけ理解する。
・臨床心理学的な児童支援を学校に生かすための視点・家族という観点から児童理解を深める視点などを身に着けていく。
3年次 前期 ・教育実習に必要な知識とスキルを習得する。
・3年次の後期において教壇に立って実際に授業ができる力が要請されることから、教科教育法においては模擬授業等の比率を高め指導力の向上を図るとともに、合わせて道徳と特別活動の指導法についても履修し、教科指導力のみならず、「教育心理学」、「臨床心理学」といったこれまでに学びを深めてきた内面理解の方法と合わせ、学校生活全般にわたる総合的な教師力を身につけることを目標とする。
後期 ・教育実習での観察や授業を通して、授業方法、授業設計法、子ども理解、教育相談、学級経営法、学校運営、保護者や地域との関係づくり、などを実践的に学ぶ。
・実際の教育臨床において様々な実体験をもとに指導を受けることによって教師としての資質の向上と教師力の涵養を図ることを目標とする。
・これまでの心理学を通じた全人的な対人援助・対人理解に関する知見を、学校現場で児童との関係の中で生かしていくための方法を身に着ける。
4年次 前期 ・大学での学びと学校現場で必要とされる力との乖離がないように実経験と学びのカルテを振り返り、反省的に学びの強化を行う。
・大きな教育の流れも理解したうえで国の新しい答申等の動向を確実に自分のものとする。
・教育心理学・臨床心理学の学びを再度、学校現場により適応できる力とすることが求められる。
後期 ・履修カルテを振り返り、現場にとって最も必要な力が身についているかの総点検を行う。
・模擬授業やグループワーク、ロールプレイなど様々な手法を駆使した総括的演習を行う。

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