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dot当日の内容
 1.農学部ってどんなとこ?
   dot 鳥取大学農学部農学科植物病理学研究室
    井上清志先生・・・受験生時代~お前には推薦なし!
   dot 京都大学生命科学研究科高次生命科学専攻
    田坂元一先生
   dot 京都大学農学研究科応用生命科学専攻
    土生沙綾子先生・・・なぜ、農学の道を選択したか?
 2.先輩に続け!~千里の道も一歩から
   dot 京都薬科大学(2011年度入学)
    中川智絵さん・抱恵子さん・・・サポセン、サポゼミの利用・家庭学習の大切さ・過去問題の扱い方等

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dot司会 小足誠市先生

dotはじめに
土曜日の午後、農・薬学系学部志望の高校生約20名が多目的室に集まりました。進路指導部とサポートセンターの、第1回目の合同企画であった同会へ出席するためです。「シンポジウム」と銘打った同会で、集まった生徒達が熱心に耳を傾けたのは、農・薬学系学部先輩方の受験体験談。プレゼンテーションを行ったのは、教科担当の先生や、サポートセンタースタッフの先生、今年度現役合格した先輩方で、生徒達にとって大変身近な存在ばかりでした。高校生活のことや受験期のこと、大学での武勇伝等、直接先生や先輩の口から語られる様々な経験は、そのまま出席者の未来予想図となって大いに夢を膨らませたことと思います。

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pen鳥取大学 農学部農学科 植物病理学研究室 井上清志先生

ご自身の受験期の学習スタイルや、大学の研究室で過ごした楽しい思い出をお聞かせくださいました。中でも、志望大学の過去問題を研究し、出題傾向を見極めることで効率よく勉強ができたという成功例や、入試本番は必ず受かるという自信を持って臨んだというお話は、現在合格を目指して努力する生徒達の心に響いたと思います。また、大学生活における数々の武勇伝も面白おかしくお聞かせくださったので、不安な気持ちも大きな期待に変えることができ、学習に対する意欲もますます向上したことでしょう。
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pen京都大学 生命科学研究科 高次生命科学専攻 田坂元一先生
dot受験勉強について。お勧めは理科!
井上先生に引き続き、過去問の研究は必ず役に立つと太鼓判を押してくださいました。また、入試は全てが満点でなくても良いのだから、自分の拠り所になる教科を見つけることが重要であり、自信にもつながるとおっしゃいます。そこで、お勧めの教科は理科。数学の成績は簡単には上げ難いですが、理科なら数をこなすことですぐに得点力を上げられるとのことでした。

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pen京都大学 農学研究科 応用生命科学専攻 土生沙綾子先生
dot理系女子へ
土生先生が農学部を志望した動機は、理系の中で女子が多い学部だったからだそうです。まだまだ男性優位の理系の世界。理系を目指す女子生徒にとって、励みになるお言葉でした。
dot受験勉強は計画性が肝!
入試までの日程を逆算し、具体的な計画を立て、問題集を何度も繰り返し解く。この方法で苦手だった理科も、高校三年生になってからの追い込みで一気に伸ばすことができたそうです。

 

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2nd

pen「独自の勉強法で合格。志の高い先攻型」 京都薬科大学 中川智絵さん
dot学習スタイル
彼女は、中学生という早い段階で私立大学薬学部を志し、真っ直ぐにその道を目指して努力してきました。学校生活では何よりも自分の学習を大切にし、高校三年生になってからは、毎日サポートセンターに通って勉強に励んだそうです。帰宅してからも予習復習を怠らず、睡眠不足で辛い日もあったけれど、その努力が良い結果につながったことを考えれば、頑張って良かったと振り返ります。しっかりと自分のペースを見つけられたことが、成功の鍵であったのでしょう。
dot教科の勉強法(化学・英語)
苦手の化学の成績を上げることができたきっかけは、三年生になってから購入した問題集(セミナーⅠ+Ⅱ 第一学習社)の解説が面白かったから。自分に合った問題集に出会えたことが、大きな躍進につながったとのことでした。
英語に関しては、寝る前に洋書を声に出して読むという独自の勉強法で、飛躍的に成績を上げることができました。声に出すことで英語を耳で聞くことができるのが、その秘訣なのだそうです。

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pen「部活動はストレス発散。コツコツ努力の終盤追い上げ型」 京都薬科大学 抱恵子さん
dot学習スタイル
軽音楽部で熱心に活動していた彼女は、引退するまでは部活と勉強を両立し、引退後はサポートセンターを利用して勉強、もちろん帰宅後も予習復習に励みました。ただし、寝不足を防止するため、早めの就寝を心掛けていたそうです。
実は、三年生の夏まで志望校が揺らいでいたため、曖昧にしか勉強していなかったと言います。それでも、京都薬科大学を目指すと決めてからは、まずどこが苦手なのかを把握し、そこを徹底的にやり込む(問題集や模試の解き直し等)ことで遅れを取り戻したのでした。
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dot過去問研究について
ある時、過去問の中に、出題頻度は低いけれど、自分の苦手とする問題を発見したそうです。そこで、「毎年出ていないがために勉強しない」のではなく、「今年こそ出るかもしれない」と考え、ギリギリまで特訓しました。すると、その問題が実際に出題され、見事解くことができたということです。根気よく努力すれば報われるのですね。

 

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dotまとめ
一時間半にわたるシンポジウムを終えてもなお、直接質問したいという生徒達が居残って、盛況のうちに会を終えることができました。それぞれの先輩からそれぞれの考え方をお話いただき、感心したり共感したりと、良い影響を受けることができた一時間半であったことでしょう。参加した生徒一人ひとりが、今度は自分の番だという意識を明確に持ち、自身に合った勉強方法を早い時期から見つけられることを大いに期待します。
 
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