学部・大学院

大学院 臨床心理学研究科 カリキュラム

博士前期課程カリキュラム

※カリキュラム、開講科目名称は変更が計画されています。

基幹科目

● 臨床心理学特論A

将来、心理臨床家として生きるために必要な基本的理論を学ぶ。さらに、実践において有効な芸術療法などの技法について、その理論と実践を学ぶ。また、研究倫理、実践倫理についても考える。

● 臨床心理学特論B

心の専門家養成としての学問的な基礎を論究する。そのためには臨床心理学の歴史的な発展と変遷、社会的な機能の位置、複雑な人間関係の中での人格形成不全や歪みを理解する必要がある。研究や資料を通して、学問的な裏づけをもった臨床心理学の体系を論究する。

● 遊戯療法特論

プレイセラピーの理論的背景、インテークから治療的展開、終結に至る実践的内容をディスカッションを通じて学習し、プレイセラピーの現場で役立つ工夫や配慮などについても検討する。さらに治療プログラムやアセスメントなど、プレイセラピーを有効に円滑に行っていく知識や試みなどについても学ぶ。

● 認知発達心理学特論

一般的言語発達過程を復習した上で、音声言語が少ない言語環境下で育った子どもの認知言語的発達の特徴を見て、言語の世界に入る意味を考える。1事例を中心に1歳から6年間の様子をふりかえり、言語を獲得し自分の認知世界に位置づける過程を考察する。

● 障害児臨床心理学特論

心理臨床の実践現場で求められる障がいについての基礎知識を身につけ、障がいのある子どもとその家族への心理的支援の課題を理解すると共に、援助技法を身につける。

● 家族臨床心理学特論

最近自己疎外の問題で相談に訪れる人たちが増えているが、それは子どものみの問題でなく、親の抱える問題でもある。そこで本講義では、母親援助と自己疎外という主題で講義を行う。

● 学校臨床心理学特論

昨今学校において、不登校、いじめ、暴力などさまざまな問題が出てきている。これらの問題に対処するために、スクールカウンセラーがある。本特論では、将来スクールカウンセラーとして活動できるような知識の習得をめざす。

● 生涯発達臨床心理学特論

人間の生涯発達全体にわたる視点から、最新の研究成果に基づく個別のトピックも取り上げる。クライアントの問題を現代社会の状況、身体的・生物学的要因、本人のライフサイクルの課題それぞれから多角的に理解することは心理臨床の基本でもある。これら諸要因の理解をもとに、心理臨床活動をより有効にし、深めていくことを本講の中心的な課題とする。

● 深層人格心理学特論

ペルソナと仮面:ペルソナはユング分析心理学の鍵概念である。ユング分析心理学の「外界に対する個人のあり方、すなわち、個人の社会における役割」という定義にとどまらず、内的な世界に対するペルソナも考えられるのではないかという視点から考察する。

● 現代臨床心理学特演

毎年、国内外から本学を訪れる著名な講師に、まさにヒア・アンド・ナウの講演、ワークショップ、セミナーなどを単発ではなく、じっくりと時間をかけて授業の枠内で行ってもらうことを意図して組まれた科目である。

● 精神医学特論A

私たち人間はさまざまな精神現象や常とは異なる心理状態を経験することがある。このような精神現象や心理状態に向きあい、その癒しを探求してきた領域が精神医学である。
統合失調症、うつ病、さまざまな神経症、摂食障害、アルコール・薬物依存症、パーソナリティ障害、そして認知症や発達障害といった精神疾患は、現代を生きる私たちにとってまさに身近な存在であり、心理臨床家を志す者として、精神医学の基礎知識を身につけることは必修となっている。この授業では、さまざまな精神疾患それぞれの病態や治療を解説しながら、臨床心理士に必要となる精神医学の基本的な考え方・経験を伝授する。

● 精神医学特論B

精神医学の領域において臨床心理学とかかわりのある部分をとりあげて学習する。正常心理と異常心理、異常心理を引き起こす要因、精神障害の定義と分類、治療法、関連する各職種のスタッフ間の連携などを論じる。

● 認知行動療法特論

認知行動療法はエビデンスに基づいた心理療法が注目されるようになった初期の頃から、その効果についてさまざまな方向から検討され、今なお進化し続けている心理療法のひとつである。一方、治療者が積極的かつ指示的な介入を行いクライアントの認知の歪みを修正する方法であるといった誤解をされることも多い。認知行動療法はあくまで治療者とクライアントの協同的な作業においてのみ有効な手段である。その大前提を踏まえた理論的背景を理解するとともに、実践方法に習熟するためのロールプレイを行うなど、より具体的かつ実践的な学びをめざす。

● 産業臨床心理学特論A

キャリアカウンセリングを実施する上での基本的事項を組織論の視点から学ぶ。働く人の心理的援助を行う上で必要な知識および技法を習得する。

● 産業臨床心理学特論B

産業臨床心理学の必要性を産業保健活動の視点から学ぶ。ケーススタディを中心として、産業メンタルヘルスに関する広く、深い理解を促進することを目的とする。

● 犯罪臨床心理学特論

犯罪問題に対して臨床心理学的にアプローチするための理解枠について整理し、具体的な介入のあり方を論じる。前半は、非行、犯罪の問題について、心理力動論的な犯罪理解の視点を論じる。後半は、現実の臨床現場で具体的にどのようなことができるのかを論じる。

臨床科目

● 臨床心理学内実習IA・B、IIA・B

心理臨床家としての基礎を身につけることを目標とした、大学附属の心理臨床センター内における実習である。週1回の研修において、実践に臨むための基本的態度を学んだ後、実際に臨床事例を担当する。

● 臨床心理学外実習IA・B、IIA・B

教育、福祉、医療等、臨床実践の現場における、週1日の実習である。教職員の指導のもと、実践に参与することで、心理臨床家としての基礎を体験的に身につけることを目標とする。また、これらの体験を検討会で報告し、報告書としてまとめることで、体験を振り返り、深める力も養う。

● 心理臨床査定実習A-1・A-2

臨床現場の査定に用いられる様々な技術を習得することを目的とする。データの読み方、検査結果の利用法にも検討を進めていく。

● 心理臨床査定実習B

投映法の理論と技術、及びテスト・バッテリーによる統合的解釈を中心に、心理査定の実際を学ぶ。

● 心理療法特演I-A・B、II-A・B

大学院の心理臨床家養成教育における一番重要な科目で、「ケース・カンファレンス」と呼ばれている。各人から担当事例を提供してもらい、その事例に対して討議し、コメントする。それにより事例理解を深め、援助方法を学習する。この授業で、自分が本当にカウンセラーになったと実感するだろう。

● 心理臨床査定特演I-A・B、II-A・B

心理査定は査定面接や、査定のための心理検査等が用いられる。それらが査定の目的に応じてさまざまに組み合わされる。ここでは、特に心理査定が実際の治療に際して、どのように重要となるのかを、主に事例を中心に検討する。

● 臨床心理面接特論A

臨床心理学的援助を行うための基本的態度、および基礎的技法を学習する。

● 臨床心理面接特論B

Aに引き続き、より実践的な内容に焦点をあてて、臨床心理学的援助を行うための基本態度、および基礎的技法を学習する。

● 臨床心理面接特論C

A・Bを踏まえ、臨床心理学的援助を開始するためのケース・フォーミュレーションの仕方について学ぶ。初期面接、心理学的な見立て、診断的理解、援助方針の決定、といった臨床技術に加え、記録のとり方、口頭、書面による報告の仕方など、付随して生じる事務的作業に関しても実習的な要素をとり入れながら学ぶ。

研究科目

● 臨床心理学特演I-A・B、II-A・B

修士論文研究に関する研究指導演習。研究の進行状況にあわせて実践的な検討を行う。必要に応じて関連領域のトピックや臨床実践に直結した内容も取り上げる。

● 臨床心理学研究法特演I-A・B

臨床心理学領域における問題領域は広く、その研究方法は多岐にわたっている。ここでは多様な方法論を学習するため、内外の研究文献を取り上げ、その方法論上の問題について討議し、修士論文に応用できる多様な接近法について学ぶ。

博士後期課程カリキュラム

※カリキュラム、開講科目名称は変更が計画されています。

研究指導科目

● 臨床心理学研究演習I-A・B

(一年次必修)博士論文作成のための研究テーマの設定と研究方法の選定に焦点をあてた演習を行う。学生の設定したテーマに関連する国内外の臨床心理学研究成果を総括し、問題点を明確化する。そして、それら問題点の解明に資する実証的研究の計画を立案する。

● 臨床心理学研究演習II-A・B

(二年次必修)博士論文研究の進行にそって、研究資料の分析に焦点をあてて演習を行う。さまざまな過程を経て整理した調査結果を先行研究の成果と比較照合し、研究計画で設定した問題について理論的検証を加え、成果を学会発表論文にまとめる。

● 臨床心理学研究演習III-A・B

(三年次必修)本調査の研究資料の分析結果を整理して総合的に考察する。新たな仮説や問題点についても言及し、本研究の理論的整合性、資料の妥当性および結論の臨床的妥当性、内外の諸研究との関連を総合的に検討し、博士論文の形式にまとめる。

臨床研究科目

● 臨床心理応用研究A

現代の学校現場が直面している諸問題「不登校」や「いじめ」に加えて、「セクシュアル・マイノリティ」や「発達障害」などの学校における支援、さらには学校外における支援の実際を具体的に幅広く検討すると共に、そうした課題の背後にある深層心理学的な側面について、研究者として関わることの意味を深く検討する。

● 臨床心理応用研究B

伝統的物語(昔話等)や現代の物語(マンガ・小説等)、その中間とも言える伝統芸能(落語・オペラ等)は、それぞれ特有の「場」を持っており各々が特権的「場」機能を生かしつつ各々に独特の展開を示す。それらは人間存在の意味と苦しみと「開け」を考える上で最高の「教科書」であり、それぞれの場に応じて苦しむ人を援助していくにあたり大いなる力を与えてくれる。本研究ではそれら「物語」を臨床に生かす技を学ぶ。

● 臨床心理応用研究C

現代の精神分析理論を概観しつつ、心理力動的な観点の臨床的応用と研究的応用について論じる。臨床面では、個人心理療法はもとより、グループ、組織への介入、子どもの心理療法への活用について、研究面では、心理査定を出発点として、さまざまな調査・研究への活用の可能性を追究する。

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