学部・大学院

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総合社会学部
教員紹介

見世物小屋にちんどん屋、これも立派な研究テーマです。

総合社会学部 教授 
総合社会学部長 鵜飼正樹

研究テーマ:
社会学、大衆文化論

大衆演劇、見世物小屋、ちんどん屋など、あまりマスメディアには注目されない芸能の世界にスポットを当てて、大衆文化の研究をしています。それらに関わってきた人々へインタビューしたり、芸を観覧したりしながら、ときには私自身が扮装して、舞台に立つことも。目下、「人間ポンプ」と呼ばれる芸と近代的な身体のありようについて、研究しています。

ゼミではこんな風に学びます。

身近なものごとを出発点に、発見する、考える、調べる、発表する、書く力を実践を通して養います。

受験生へのメッセージ

ここでしかない学びと、ここにしかいない教員に出会えるのが京都文教大学の魅力。小さくても存在感のある個性派大学です。ユニークで、マニアックなことに興味がある方は、ぜひ京都文教ワールドに、いらっしゃい!

グローバル・ガバナンスとは? 気になる人は私の研究室へ。

総合社会学部 教授 
遠藤 央

研究テーマ:
植民地主義、グローバル・ガバナンス、帝国研究

台湾は清朝、日本、中華民国などに統治され、ミクロネシアはスペイン、ドイツ、日本、アメリカに、植民地支配、委任統治、信託統治といったさまざまな形態で統治され、いずれも日本の「外地」であったという経験を共有しています。両地域を比較研究することで、外来の権力が交代していく過程の歴史認識の形成や文化的な連続性への影響を、ポストコロニアリズム、グローバル・ガバナンス、帝国研究などの視点を取り込みながら研究しています。

ゼミではこんな風に学びます。

「文化」という概念が、現代の日本社会において、どのように使われているかを事例をもとに考えます。

受験生へのメッセージ

大学生活のキーワードになるのは「知的好奇心」。どんな分野でもいいので、興味があることには積極的に挑戦して、みなさんの知的好奇心を満たすために、講義や実習、教員など、大学の資源を大いに利用してほしいと思います。

こんな時代だからこそ、 「イスラーム」について学んでほしい。

総合社会学部 教授 
奥野克己

研究テーマ:
社会人類学、中東アラブ研究

中東イスラーム世界を起点に、世界中にいる「アラブ」をフィールドワークして30年。エジプトのナイル川を見て、ときにヌビア沙漠を歩き、また大都市(パリ、ドバイ、ブエノスアイレス…)に吸い込まれて、アラブと向きあっています。アラブは自ら動き、モノや情報を動かす人びとです。そこを「国際(グローバル展開)」「メディア(ネットワーク的かかわり)」「社会心理(精神と思い)」の観点から研究しています。

ゼミではこんな風に学びます。

「文化・社会の一般性、普遍性」と「個別性、固有性」という人間の二面性を「食」を通して考えます。

受験生へのメッセージ

「好きこそ上手」は大いに結構。しかし、その逆の「嫌い」もまたよいでしょう。なぜなら、そこにはこだわりが存在し、そのこだわりこそが学びの源流だと私は考えるからです。自分のこだわりを出発点に、興味のある分野を追究していってください。

コンテンツツーリズムから町おこしを考える。

総合社会学部 教授 
片山明久

研究テーマ:
コンテンツツーリズム研究、文化政策、観光ビジネス、観光政策

今日、地域では少子高齢化が深刻化しており、例えば地域文化においてもその担い手不足から文化の継承が危機に瀕しています。しかし近年では、アニメなどを契機に地域を訪れるようになった旅行者が地域文化に強い共感を示し、その支援を行うようになった事例が散見できるようになりました。今日の旅行者は地域文化にどのような役割を果たせるのか。全国のコンテンツツーリズムを詳しく調べながらそれを明らかにしたいと思います。

ゼミではこんな風に学びます。

「コンテンツ」と「地域」がゼミのキーワードです。私たちが観光の現場で感じる小さな違和感や満足感など、その感性を大切にして、旅行者と地域の関係を考えていきましょう。

コンピュータによる画像の色彩的解析の可能性に挑戦しています。

総合社会学部 教授 
河本直樹

研究テーマ:
色彩学、感性工学

アパレルやインテリア等における色彩の印象や嗜好、心理的効果について研究しています。単色やシンプルな二色配色等を対象とした研究はよくあるのですが、私がやっているのは多色配色あるいは模様や柄を含む実際のカラーデザインです。そうなると色の組み合わせ、面積比、形、配置、等々、取り扱う要素が激増し、問題が一気に複雑化します。そこで私はコンピュータを使って、色の分布や様々な画像特徴量をとらえ、分析しています。

ゼミではこんな風に学びます。

色彩、アパレル、およびその周辺分野から、自分の関心のあるテーマについての研究に取り組みます。

受験生へのメッセージ

学校と病院は「先生」で選ぶべきだと思います。総合社会学部の魅力は各分野のエキスパートが豊富に揃っているところ。このページを読んで、気になる先生がいたら、ぜひオープンキャンパスなどで京都文教大学を訪れて、その先生に会ってみてください。

人々の生き方について、 「宗教」などから考えています。

総合社会学部 教授 
金 基淑

研究テーマ:
南アジア地域研究、多文化共生

主な研究テーマは、南アジアの社会と宗教です。とくに多民族・多宗教・多言語社会であるインドの人々がどのように自らの宗教的アイデンティティを構築していくのかを中心に研究しています。また異なる背景をもった人々同士が、日常生活、教育、仕事、儀礼などのさまざまな場において、どのように共存・共生を模索し実践しているのかなどにも注目して調査を行っています。

ゼミではこんな風に学びます。

日本で見られる異文化や外国人、外国に進出した日本文化を考察し、グローバル化時代への理解を深めます。

受験生へのメッセージ

世界の人々の生き方や社会、文化についてリアルタイムで学ぶことができるのが総合社会学部の魅力。学びを通じて、日本やみなさん自身の「今」を逆照射することも可能です。この「生きた」学問の世界に、みなさんも飛び込んでみませんか?

どうして占いは流行るの? その不思議なメカニズムを研究中。

総合社会学部 教授 
小林康正

研究テーマ:
民俗学、大衆文化史

「占い」とメディアの関係を研究しています。たとえば、姓名判断は20世紀初頭に発明されましたが、そのころ新聞が大衆化し「情報化時代」が到来します。姓名判断は「画数」で占いますが、これは新聞を通じて人々が「活字」と接するようになったことと関係します。新聞は多くの「有名人」も誕生させました。紙面に踊る成功者の姓名=活字を見つめて、何とかその秘訣を解き明かしたいと願うとき、神秘的な想像力が発動させられたのです。

ゼミではこんな風に学びます。

近現代の大衆文化を幅広く扱います。実物に触れて現地におもむく経験を大切にしたいと思います。

受験生へのメッセージ

大学では勉強しないでください。大学での学びは、あらかじめ決められた答えを正確に導き出す、といった類のものではありません。自ら問いを設定して、自分なりの答えを導き出す、勉強ではなく、学問をするのが大学というところです。

「わかった!」の笑顔を引き出す社会科授業と教材開発を研究。

総合社会学部 教授 
澤 達大

研究テーマ:
社会科教育(観光教育、防災教育)、教師教育学

わかった時に子どもたちが“ニコッ”とする笑顔を、教室に咲かせられる教員の育成に取り組んでいます。社会科の授業が講義一辺倒や暗記中心、テクニックに頼るようでは、笑顔は広がりません。知的好奇心や探究力が芽生える教材開発と、学びの過程を大事にする指導方法を研究し、興味がわき確かな学力が身に付く授業を学生と一緒に模索しています。さらに学校現場で教員に求められる「一瞬の対応力」などの能力の研究も進めています。

インドと日本、どっちがオシャレ? ファッションから文化を考えます。

総合社会学部 教授 
杉本星子

研究テーマ:
社会人類学、テキスタイル研究、南アジアおよびインド洋島嶼地域研究

インドのシルク・サリーの生産と歴史の研究を軸に、インド洋を越えてアフリカ、中東、東南アジア、そして日本へ渡ったインドのテキスタイルや、日本からインドや中東、アフリカへの輸出されたシルクや化繊のテキスタイルとそれらがもたらしたファッションの変化について研究しています。また、マダガスカルの人々とともに、野蚕シルク織物の伝統の継承と市場開発による農村の貧困改善と森林環境の保全に向けた研究に取り組んでいます。

ゼミではこんな風に学びます。

各自が興味のあるテーマを研究し、現代社会における経済と文化の関係について考える力を養います。

受験生へのメッセージ

文化人類学は、現場に出て、現場で考える学問です。キャンパスを飛び出して、いろんなものをみて、いろんな人と出会い、いろんなことを体験してみたいという元気のある学生にとっては、とても面白い学問だと思います。

新型コロナ感染の防御行動を考える。

総合社会学部 教授 
筒井義郎

研究テーマ:
新型コロナ感染に立ち向かう・幸福の経済学・行動経済学・金融

日本とイスラエルにおいて、パネル調査を実施し、新型コロナ感染について、人々がどのように認知し、防御行動をとるかについて明らかにする。

ゼミではこんな風に学びます。

今年度は、新型コロナ感染について私たちが行っているアンケート調査を使って、感染防御という問題をどう理解し、適切な対処行動をとるには、どのようなことが重要であるかについて、各自考える。

「とりあえず」「なんとなく」のキャリア選択行動の効用を探究する。

総合社会学部 教授 
中嶌 剛

研究テーマ:
労働経済学、人的資源管理論、キャリア論

労働経済学はヒト(人的資源)を分析対象とする学問分野です。企業側はいかに人を有効活用できるかを考えますが、働き手からすれば、いかにして職業生活に適応し、職業能力を発揮しながらその人らしいキャリアを形成できるかが重要になります。モノ、カネ、情報とは異なり、さまざまな感情を併せ持つヒト・若者の行動実践が思考・価値観の発達的変化とどのような関連があるかを研究しています。

ゼミではこんな風に学びます。

労働・HRM(人的資源管理)に関する文献・学術論文を用いた発表や討論を通して「働くこと」を経済学的視点から捉えられる眼を養います。

開発が進む東南アジア地域の社会・文化や福祉について考察。

総合社会学部 教授 
馬場雄司

研究テーマ:
東南アジア地域研究・福祉と地域デザイン

タイと日本を往復しつつ、福祉をキーワードに地域について考えています。北欧というイメージの福祉ですが、アジアにはアジアの伝統的相互扶助があり、日本もその上にたって、西洋生まれの近代的福祉システムを取り入れました。こうした視点で、施設での営みだけでなく、地域における人のつながりの中で、「福祉」を考えています。また、アジアの音楽調査も手がけており、自然素材の民族楽器の医療・福祉分野での可能性にも関心があります。

ゼミではこんな風に学びます。

医療と福祉に関わるテーマを人類学的に考察。また、アジア的視野から現代日本の社会や文化を考えます。

中国の漢民族がメインテーマ。宗教や生活習慣などを調査しています。

総合社会学部 教授 
潘 宏立

研究テーマ:
現代中国の社会・文化研究

中国の東南部を中心に漢民族の社会や文化およびその変容を研究しています。特に、宗族と宗親組織、祖先祭祀、民族宗教、生活風習、サブカルチャを現在の社会背景において調べています。また、海外華僑・華人と故郷社会の経済・文化の相互作用、沿岸部の少数民族(回族、シェ族)の文化とアイデンティティーについても興味を持ち調査・研究中です。最近、目覚しい社会や経済発展を遂げている中国では、伝統文化の社会的な役割についての研究も取り組んでいます。

ゼミではこんな風に学びます。

現代中国の社会・文化、経済、観光および日中経済・文化交流、海外華人社会などの問題について研究します。

フィリピンのムスリム社会から、世界を眺めてみると…。

総合社会学部 教授 
森 正美

研究テーマ:
歴史と文化のまちづくり、法人類学、東南アジア(フィリピン)研究

フィールドから学び、学んだことを伝え、そこから何か新しい価値を生み出す。これが文化人類学を学ぶ楽しさであり、社会的な意義です。歴史豊かな京都・宇治の地域文化を学び、学生と一緒に宇治茶や修学旅行生を案内するプロジェクトを企画・実践しています。また行政の観光振興計画や地域政策の立案にも関わっています。海外ではフィリピンを中心に、民族や宗教の異なる人々がどのようにもめごとを調整し、共生しているかを研究しています。

ゼミではこんな風に学びます。

身近な出来事から関心を広げ、自分と社会の関わり方の可能性を実践的な活動を通じて探ります。

受験生へのメッセージ

文化人類学では、人と人との関係のなかで、生きる知恵を学びます。ささやかな発見やこだわりを大切にし、自分の好奇心、知識、行動力と結びつけ、世界を広げる方法を学びましょう。京都文教大学ならそれを実感できる学びに出会えるはずです。

ステレオタイプや偏見がつくられる仕組みについて追究しています。

総合社会学部 准教授 
浅井暢子

研究テーマ:
社会心理学、社会的認知研究

「関西人といえば、阪神ファン」と言ったり、言われたりしたことはありませんか? 私の研究対象は、このような特定の集団に対するステレオタイプや偏見です。ステレオタイプや偏見がどのようにつくられ、なぜ変えにくいのか、また偏見などの対象となっている人はどのように感じているのかという問題を実験や調査を通じて検討しています。興味の幅は広く、裁判員の判断過程や集団間の紛争解決についても研究中です。

ゼミではこんな風に学びます。

「どうして人はこんな行動をするのだろう」「どうしてこんな風に考えるのだろう」社会に生きる人間の「こころ」の理解に挑みます。

「生の形」が融解してしまった今、
思想の言葉を頼りに「生き方」の基準を探索しよう。

総合社会学部 准教授 
総合社会学科長 黒宮一太

研究テーマ:
政治哲学、政治思想、政治理論

現代において大事な問題は何であるか、それをどのように考えればよいかを「思想」というものを頼りに考えています。具体的には、戦後の日本において忌避されつづけてきた「ナショナリズム」というものについて考えながら、また、現代文明の本質的特徴ともいえる「故郷喪失」について社会科学的な考察に取り組みながら、「生き方」における「良き形」とはいかなるものであるかを学んでいます。

ゼミではこんな風に学びます。

現代社会で生じている諸問題のより良き解釈をめざし、話し言葉と書き言葉の習練に取り組みます。

非営利組織の問題をフィールドワークを通して研究。

総合社会学部 准教授 
平塚 力

研究テーマ:
経営組織論、組織改革のプロセス

私の研究対象は行政や病院や大学など公共のために存在する非営利組織です。これらの多くは伝統が邪魔をして、組織に問題が生じても自らを改革することは容易ではありません。そこで私は、インタビューを中心としたフィールドワークという手法を用いて、組織改革の現場では何が起きているのかを研究しています。当事者には見えない組織の問題を、部外者が理論的に説明するという点で、研究に社会的な意義を感じています。

ゼミではこんな風に学びます。

経営学に関する基本的知識や経営学的な考え方を、テキストをもとにした発表や討論に取り組みながら身につけます。

近くて遠い国、韓国。 その社会の不思議に迫る。

総合社会学部 准教授 
安田ひろみ

研究テーマ:
宗教社会学・人類学、韓国研究

「宗教なんて自分には関係ない」と思ってませんか?実は、世俗的な日本は世界でも例外的存在です。例えば経済でもライバルになったお隣の韓国。サラリーマンだってキリスト教や仏教などを熱心に信仰し、生活の核にしている人が大半なのです。 政治に経済に文化に、網の目のように広がる宗教の力、人を動かす信仰と時代や社会との関係を研究しています。

ゼミではこんな風に学びます。

流行のスイーツ、車のデザイン、韓流ブーム、どんな事にもそれを形作るキモ=世界観があります。自分の関心テーマがどう形成され社会とどう繋がっているのかに注目します。

クイズ番組から私たちの知的関心の変化を探っています。

総合社会学部 准教授 
山崎 晶

研究テーマ:
社会学、メディア文化論

テレビ番組には70年余の歴史があります。出された質問に対して「正解」を出すクイズ番組は、私たちが「知って得した」と思う情報がどのようなものかを鮮やかに映し出しているといえるでしょう。では、いったいどのような情報に満足し、不満を覚えているのでしょうか。問題と答え、そして当時の人々の反応から、日本社会の「知」の変化を探っています。さて「答えは何でしょう?」

ゼミではこんな風に学びます。

アニメやゲーム、音楽など、娯楽として楽しまれているメディア文化を対象に、人々がそれらにのめり込む理由を探究しています。たとえ自分自身が共感しにくい対象でも、理解を示すことができる力を磨いてほしいと思っています。

「寄付」と公共サービスの関係と可能性を探る。

総合社会学部 准教授 
山本真一

研究テーマ:
応用ミクロ経済学、公共経済学

日本では、政府がいままでさまざまな公共サービスを国民または地域住民に提供してきました。その一方で、政府が行ってきたサービスを民間企業に行わせるための方法として、寄付があります。果たして、どちらの方法が望ましいのでしょうか?「寄付によって私たちの暮らしは良くなるのか」、「寄付行動を促進するために政府はどのような政策をとるべきなのか」といった問題について経済学の道具を用いて研究しています。

ゼミではこんな風に学びます。

さまざまな政策課題について経済学的に考え、自らうみ出した政策プランを社会に発信します。

身近な社会問題を「法的」に考える力を鍛えます。

総合社会学部 講師 
大西貴之

研究テーマ:
法学、法的思考論、法と社会の関係学

法学とは「ルール」の学問です。市民同士、市民と国家の間、国家同士など、さまざまな社会関係には常に争いが生まれる可能性があります。争いごとが起きないように、または起きたときのために何らかのルール(国会が制定する法律はその一つ)を設定し、そのルールに基づいて結論を下します。私はそのルールに基づく結論や主張を出すときの方法論・思考様式について研究しています。

ゼミではこんな風に学びます。

家族、ビジネス、教育、医療などで生じる現実の社会問題を、関連法規や制度の運用の観点から捉えることでものごとを「法的」に考える力を鍛えます。

何故、国や地域によって発展速度が異なるのか?
企業や移住労働者の役割は?

総合社会学部 講師 
カラヴァシレヴ ヤニ ヴァシレヴ

研究テーマ:
企業の海外活動、移民・移住研究、グローバル化、国際開発学

グローバル化は、商品・サービス、資本、人、情報の4つの要素の国境を越えた動きから成るプロセスです。これらの要素の動きには、国と国の間の所得水準、経済規模、比較優位、地理的・言語的・文化的距離を含む、様々な決定要因があります。私の研究においては、これらの決定要因を重視しながら、学際的で実証手法を用いて、国境を越えた企業と労働者が直面している色々な問題に対して、適切な政策や戦略を提案できることをめざしています。

ゼミではこんな風に学びます。

講義やゼミでは、学生のグローバルな視野を養いながら、関西・日本・世界経済のあり方と問題を客観的に議論できるような機会を提供する環境をめざしています。

環境にやさしい農業を促進し、
農業生産と生物多様性の保全の両立を図るには?

総合社会学部 講師 
黒川哲治

研究テーマ:
経済学で考える環境問題、食料・農業問題

環境保全型農業を通じた生物多様性保全について経済学の視点から研究しています。環境保全型農業を実践している圃場では、生き物が顕著に増加することが明らかになっていますが、日本では欧州に比べ、環境保全型農業が拡がっていません。では、どうしたら農業者は環境保全型農業に取り組むのか? 消費者は環境保全型農業に取り組む農業者をどの程度支援したいと考えているのか? アンケート調査等でアプローチしています。

ゼミではこんな風に学びます。

フィールドワークや卒論執筆などゼミ内での活動を通じて、社会人として必要とされるさまざまな力を身につけて欲しいです。特に、(1)課題を見つけて問いを立て、(2)データや資料を集めたり関係者にヒアリングしたりして、(3)それらを分析して、(4)結果を第三者にわかりやすく文書にまとめる/プレゼンできるようになることが目標です。

世界の「街」と「建物」が大好き。 建築家としても活動しています。

総合社会学部 講師 
小林大祐

研究テーマ:
地域再生計画、まちづくり

歴史的市街地の景観まちづくりやニュータウンのまちづくりを研究しています。建築や都市のデザインだけでなく「人のつながり」をつくり直すことによって魅力に溢れ、安心して住み続けられる地域を住民自らの活動によって再生する取り組みを行っています。また、ヨーロッパを中心に世界遺産を活かしたまちづくりや個性的で魅力的な地域再生の方法を調べています。

ゼミではこんな風に学びます。

実際にまちを歩きながら地域の抱える問題を解決する方法を一緒に考えていきます。

受験生へのメッセージ

開設以来まだ新しい本学科は、活気と創造性に満ちたみなさんを必要としています。大学時代はあらゆる可能性にチャレンジできる時代です。多くの友達や先輩、教員との交流を通して豊かな人間性を培い、将来の夢をつくるために一緒に学んでいきたいと思っています。

従業員と企業がWin-Winの関係を築ける組織を経営学の視点から考察。

総合社会学部 講師 
多湖雅博

研究テーマ:
組織開発、組織行動、経営管理、メンタルヘルス

従業員が皆いきいきと働いている職場というのは、ある意味理想の職場といえます。なぜなら、従業員が皆いきいきと働くことで、従業員が幸せを享受することができると同時に、従業員のパフォーマンスの向上にもつながるからです。これは職場にとっても好都合であり、従業員と職場の双方はWin-Winの関係となります。このような状態を目指して、経営学の視点から組織開発という分野を中心に研究に取り組んでいます。

ゼミではこんな風に学びます。

一般企業だけでなく学校や病院などのあらゆる組織の経営やマネジメント、そしてそこで働く人々の行動などを対象にした調査を行い、それらを研究成果としてまとめていきます。

好きなものを通じて自己・社会を考える。

総合社会学部 講師 
吹上裕樹

研究テーマ:
アート・趣味・文化の研究

アートや趣味が、どのように社会(人、モノ、メディア、制度)と結びついているかを研究しています。私は基本的に自分の好きなものを研究してきました。はじめは音楽、最近は文楽や宝塚歌劇などの舞台芸能にも興味を持ち研究を進めています。好きなものを研究することは特有の難しさがあります。しかし、好きにならないと見えてこない世界があります。それをいかに多くの人に伝わる言葉で表現できるかが目下の課題です。

ゼミではこんな風に学びます。

学生のみなさんも、ぜひ覚悟を持って、自分の興味ある対象について研究してほしいと思います。

他者を思いやる心はどのようにして生まれるのか。

総合社会学部 講師 
山本佳祐

研究テーマ:
社会心理学 利他行動

友人が困っていたら多くの人は手を差し伸べると思います。そういった他者を助ける行動を利他行動と呼ぶのですが、この行動には一般に労力や時間などのコストが伴います。それにもかかわらず、人はなぜ利他行動を行うのでしょうか? 思いやりの心が生まれる仕組みについて関心があります。

ゼミではこんな風に学びます。

自分の興味・関心を見つけるためには、物事を主体的に考えて疑問を持つ力を身につけることが大事だと考えています。一緒に楽しみながら議論しましょう!

人生の主人公は自分自身! 自分の生き方の納得感を高めるためのキャリア教育をめざして。

総合社会学部 助教 
中西勝彦

研究テーマ:
キャリア教育、ファシリテーション、大学教育、単位不足学生

「キャリア教育」は、自分についてさまざまな角度から考え、これまで歩みこれから歩む人生行路に思案をめぐらす機会であると言えます。そのような機会をどのように創出できるのかについて探究しています。特に、グループワークなど他者との関わりを通して自分のことを考える方法に興味があります。自分の人生について他者とともに深く考えることで、「わたしの人生」を歩むきっかけ作りをキャリア教育で実現したいと考えています。

講義ではこんな風に学びます。

キャリアに答えはなく、良いも悪いもありません。だからこそ、試行と思考の絶え間ない実践により、自分自身が納得する人生を自ら歩むことが大切になります。その一歩を踏み出すためのキャリア教育をめざします。

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