京都文教学園

はじめに

 本学園は、1904年(明治37年)校祖獅谷佛定上人が仏教精神に根ざした人間教育を実践することを建学の精神として創立され、118年が経過しました。
 令和4(2022)年度は、引き続き新型コロナ感染防止対策(3年目)に配慮しながら、対面授業を中心に一部非対面によるオンライン授業を並立させるなど、少しずつ以前の教育現場に戻りつつあります。
 少子化の波は待ったなしに押し寄せています。教育を取り巻く環境の変化と厳しい競争環境に対応するため、令和5(2023)年度からの新たな戦略的強化・計画を記した「京都文教学園第3期中長期計画(2023~2027)」の策定、また、学園のガバナンス強化と社会から信頼を得るための行動指針として「学校法人京都文教学園ガバナンスコード」を制定しました。更には、令和5年4月から、理事長のもとに、学園の様々な取組みや業務の適正性や効率性を確認する「内部監査室」を設置することとし、関係規程の整備を行いました。
 大学は、建学の理念を軸に掲げているビジョンを踏まえ、大学を取り巻く環境の変化と多様化する学生ニーズに対応した次期「京都文教大学第Ⅲ期中期計画(2023~2027)」を策定しました。
 臨床心理学部は、令和5(2023)年4月から、早期卒業をいかした大学院臨床心理学研究科との5年一貫教育の導入のための整備を行いました。総合社会学部は、新たな教育ニーズを踏まえ、令和6(2024)年4月開設の新学科:実践社会学科の設置に向けて文部科学省への対応等準備を進めました。こども教育学部は、令和6(2024)年度に中学校・高等学校の英語科教職課程の設置をめざし、カリキュラムの再編成等関係の整備を図りました。
 短期大学は、令和5(2023)年度からのライフデザイン総合学科の開設準備、次期「中長期経営改善計画」の策定、幼児教育学科の男女共学化、及び事務組織の強化(令和5年4月再編スタート)に向けて準備を行いました。 安定した短期大学運営のためには学生確保は急務です。令和3(2021)年度に引き続き、教職員が一つとなって、広報活動と短期大学改革を一層進めました。特に、同窓会「あおい会」のご支援によりホームページのリニューアルを行い、高校生目線を意識した新たな広報活動をスタートさせました。
 中学校・高等学校は、コロナ対応として濃厚接触者が出たクラスを閉鎖して、オンライン授業に切り替える等の工夫で学校活動の中断を避ける取り組みを行い、安心・安全で楽しい学校づくり、基本的生活習慣の定着、集団における個々の責任感の育成、英検・漢検の資格取得への推奨、また各種のアンケートの実施による学校評価の実施・活用を行い、更に、事務部門においては教員との協働はもちろんのこと、全体方針・重点目標を定め、各個人目標にまでつなげる形で業務を遂行しました。
 小学校は、創立以来の宗教情操教育を根幹に、学習の基礎基本の定着をはじめ、全学年児童一人一台のタブレットによるICT教育、全学年での英語学習、行事や集会での表現活動の展開、更には、教職員の研究・研修の実施、学園設置校との連携事業など、多様な学習・運営を実践しました。
 幼稚園は、将来に向けた園の在り方の検討をはじめ、保護者ニーズ(早朝預かり保育)への対応(令和5年4月開始)や、「保育の見える化」として、遊びの中から子ども達の写真を取り入れて保育者同士がエピソードを共有し、子ども達への理解を深める取組など、各種の子育て支援が園児募集にもつながるよう、保育の充実に取り組んでいます。
withコロナにおいても、各設置校は教職員一同工夫を凝らして、選んで良かったと言われる教育機関を目指して日々励んでおります。
 令和4年度の事業の概要を以下にまとめましたので、ご報告申しあげます。

2023年5月

2023年度 予算・事業計画(2023年4月1日~2024年3月31日)

2022年度事業報告書 (2022年4月1日~2023年3月31日)

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過去の事業報告書
「東京グリーンボンド」への投資について 「京都市グリーンボンド」への投資について
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