

学園各学校の校舎等において、石綿(アスベスト)が過去において、どのように使用されていたか、存在しているのか等の状況把握する事が大変重要なことと考え、平成8年度(1996年度)以前に建築した施設全てについて、吹き付けアスベスト等を中心に過去の設計図(書)による検索と共に含有のおそれがある部分については検体検査も実施いたしました。
以下、調査結果を報告いたします。
1. 京都文教短期大学附属家政城陽幼稚園
アスベスト系吹き付け材の使用はありません。
2. 京都文教短期大学付属小学校
アスベスト系吹き付け材の使用はありません。
3. 京都文教中学校・高等学校
1号館3階、5号館並びに1号館と正道館の渡り廊下の天井部分に含有のおそれがありましたが、検体検査の結果、無(1%未満)と判定されました。
結果として、アスベスト系吹き付け材の使用はありません。
4. 京都文教大学・京都文教短期大学
旧月影寮の廊下、天井部分に含有のおそれがありましたが、検体検査の結果、無(1%未満)と判定されました。
結果として、アスベスト吹き付け材の使用はありません。
尚、旧月影寮1階浴室天井(寮としては平成7年より閉鎖)、至道館7階の和室天井裏、7号館・12号館の天井裏に耐火被覆材が使用されていますが、天井囲い込み措置の状態にあり、飛散のおそれはありませんが、今後、解体・改修工事の際には所用の措置を講ずるものです。

学園、各学校における校舎等で、昭和56年以前の施設全てについて、耐震診断調査を実施いたしました。
構造耐震指標(IS値)が0.7以上を保つためには、以下の施設について耐震工事が必要となるものであります。
1. 京都文教短期大学付属小学校
教室棟については、耐震補強は必要ないと判定されました。但し、体育館については耐震工事が必要とされました。
2. 京都文教中学校・高等学校
1号館、2号館、3号館、5号館、大島会館、第1体育館について耐震工事が必要とされました。
3. 京都文教大学・京都文教短期大学
1号館、4号館、5号館、14号館、至道館について耐震工事が必要とされました。
診断調査結果は上記のとおりですが、該当建物は全て建築から25年以上が経過しており、建物全体が老朽化していることもあり、耐震工事を実施しても美観上の問題、経済効果の問題等々があり、今後、耐震工事を実施するか、場合によっては校舎を新築していくのかを学園内において検討を行い対応することとするものです。