学部・大学院

学部・大学院

大学院
臨床心理学研究科 
インタビュー

研究科長インタビュー

2018年から国家資格として成立した公認心理師の養成が全国の大学・大学院で正式に始まりました。学部での教育に専門職としての基礎教育の足場を置いた公認心理師は、大学院ではそれを実践につなげる充実した臨床能力の養成に重点が置かれます。京都文教大学は臨床心理士を養成する私立の大学院としてこれまでずっと日本の心理臨床をリードする位置を歩んできました。言うまでもありませんが、本研究科は公認心理師の教育訓練にも十分に対応できる実践教育を備えています。
本学ではこれまでも、ベーシックな心理臨床の素養を培い、ユング心理学、精神分析、多様な表現法を活用したアートセラピーなどの個性豊かな臨床の視点を通して医療現場をはじめ、学校、福祉、発達、子育て、司法、産業、被害者・被災者支援などさまざまな領域で活躍できる臨床心理士を育ててきました。これからも、公認心理師養成も含め、大学院教育をさらに発展させ、日本の心理職を常にリードする大学院であろうとしています。より高度な心理専門職を目指す人に、ぜひとも本大学院を受験していただきたいと考えています。

大学院生インタビュー

(プロフィールは2021年4月時点のものです)

心と体の健康につながる「自分を大切にする」方法と効果を探究。

コロナ禍の生活では閉塞感やストレスを感じるマイナス的側面が注目されがちですが、自宅で過ごす時間が増えたことにより、時間的に余裕が持てるようになった人も少なくないのではないでしょうか? 私は以前はできなかった自炊など丁寧な暮らしができるようになり「心が健康になった」ような感覚があります。こうした体験を通して、日々自分を大切にすることがストレス解消や疲れにくい心と体を保つ力になるのではないかと考えるようになりました。「自分を大切にする」とはそもそも何なのか? 自分を大切にする行動は、効率重視派とのんびり派など時間の使い方が異なる両者間でどのような共通点と相違点があるのか? 自分を大切にできない要因とは? これらを明らかにし、多くの人の心身の健康維持・回復に貢献したいと考えています。

高野さんの1週間

月曜日 午前中は修士論文の研究。午後からはティーチングアシスタントとして学部生の授業をサポート。
火曜日 授業も研修もない1日。発表の準備をしたり、論文を読んで自分の研究を進めたりしています。
水曜日 終日授業。実際のカウンセリングについて報告を聞いたり、発表したり。多くの事例を学んでいます。
木曜日 学外実習で病院へ。前期は精神科のみの単科病院、後期は総合病院で実習に取り組みます。
金曜日 心理臨床センターでカウンセリングを担当。実施後は、面接の内容について考えを深めます。
土曜日 飲食店でのアルバイト。アルバイトがない時は学校で資料作りや発表準備などをしています。
日曜日 アルバイトまたは休日。家事、買い物、趣味などリフレッシュできることをします。

出産・育児を通して自分の心と向き合い、「母親としての自分」を育てる力に。

出産・育児を経験する前と後で「母親像」がどのように変化し、その変化が母子関係にどのような影響を与えるのかについて研究しています。私は現在、1児の育児中です。私の母親像は「仕事も家庭も両立して頑張り、常に正しい道に導いてくれる人」でしたが、理想通りにはいかない現実にぶつかるなかで「新しい母親像(母親としての自分)」が再構築されているのを感じています。「新しい母親像」の再構築は自分の心と向き合うことでもあります。どのように向き合うかが「母親としての自分」を育て、より良い親子関係を構築するヒントになるのではないかと考えています。この研究を活かして将来は、貧困率の高い10代や学生で出産した女性の心理的なサポートと、育児に関する社会制度の活用についても伝える子育て支援に取り組みたいと考えています。

竹歳さんの1週間

月曜日 休日。映画鑑賞や読書で気分転換をするほか、授業の発表準備や課題に取り組むこともあります。
火曜日 午前中はスーパーヴァイザーの先生の指導を受け、午後は心理臨床センターで実習を行います。
水曜日 朝から授業の1日。空き時間はティーチングアシスタントを務め、時間を有効活用しています。
木曜日 学外実習で適応指導教室へ。不登校の子どもたちと関係を深めて、サポートしています。
金曜日 家族心理学や遊戯療法などの授業があります。空き時間は友人との談笑でリラックス。
土曜日 家事と育児に専念できる休日。掃除・洗濯をするほか、子どもと1日中遊んで過ごすこともあります。
日曜日 子どもがお昼寝中や夜寝た後に、授業の課題をしたり、修士論文の研究をしたりしています。

「無気力」のメカニズムを分析し停滞から抜け出す一歩を踏み出すサポートに。

「無気力」について研究しています。気持ちが塞ぎ込んで物事に興味がなくなるなどの抑うつ症状や、すべきことがあるのに別のことに気を取られてしまう現実逃避、大きな目標を達成したあとの目的の喪失など、無気力と一言で言ってもその症状はさまざまです。私の経験上、やる気が出ない自分を責めることも多く、この感情が自己効力感や自尊心を低下させる要因になっているのではないかと考えています。現在は特に、大学生の燃え尽き症候群「スチューデント・アパシー」に注目しており、無気力に陥る人の思考・行動のメカニズムを明らかにしたいと思っています。将来は、医療領域で働くことを目指しています。この研究は、医師が患者を理解するためだけでなく、患者が自分自身を理解する助けにもなると考えています。

山﨑さんの1週間

月曜日 学外実習に取り組む1日。医療領域で働く現場を人々と関わりながら、実務を学んでいます。
火曜日 午前中は、大学の院生室で自分の研究に取り組み、午後はアルバイトに行きます。
水曜日 朝から夜まで授業。グループでカウンセリング事例に関して議論し、多角的な視点を学んでいます。
木曜日 午前中は家でのんびり過ごし、体と頭を休めます。午後はアルバイトに行きます。
金曜日 授業の予習・復習、自分の研究に取り組むほか、担当するカウンセリングの資料作りも行います。
土曜日 心理臨床センターでカウンセリングを担当。夜はスーパーヴァイザーの先生の指導を受けます。
日曜日 休日。自宅で日々の疲れを取りながら、心理の本を読んだり調べ物をしたりして過ごします。

社会人入試で入学した
大学院生のインタビュー

「個」の挫折や傷つきを癒やす「集団」のダイナミズムを追究。

これまでの職務経験を活かし、「集団の持つ自己治癒力」について研究しています。大手食品メーカーに勤めていた頃、私がいた営業チームが全国No.1の業績に輝きました。チームは決して「仲良し」ではありませんでしたし、むしろギスギスしたところもあり、でも正念場では頑張る仲間でした。「集団」の力によって人は時に驚くような成長を遂げます。それは、私自身の経験でもあり、仲間と立ち上げたNPO団体での対人支援の実感でもあります。成長する「集団」は、他の集団と何が違うのか? 構成メンバーの挫折や傷つきなど「個」の心理的な動きが「集団」のダイナミズムにどのように影響しているのか? それを追究することで、職場や家族といったさまざまな「集団」のより良いあり方が見えてくるのではないかと考えています。

社会人入試で入学した嶋田さんの入学までのステップ

STEP1

大学卒業後、大手食品メーカーに就職

人事、広告宣伝、営業、商品企画、人材教育などを歴任。国家資格「キャリアコンサルタント」やコーチングに関する資格も取得。

STEP2

退職後、NPOを立ち上げ対人支援活動に従事

コーチングを活かした「対話による対人支援」に取り組むNPO団体を仲間と立ち上げたほか、行政の就業支援業務にも2年間従事。

STEP3

NPO活動をより深めるために大学院進学を決意

活動を通して支援が実るよろこびを知るとともに、結果が出ない体験も。心理的サポートや洞察力を求めて心理学に興味を持つように。

STEP4

心理学の基礎学習に週40時間以上あて、秋期入試で合格!

「50歳でも遅くない。人生経験は実践に活きる」という知人の言葉が踏み出すきっかけに。通信制の大学で受験対策し、秋入試で合格。

このページの先頭へ