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教員紹介・
修士論文題目リスト

臨床心理学研究科 教授 
禹 鍾泰

【学外における学会・協会等での役職】
ユング派分析家

現在取り組んでいるテーマ

深層心理と文化の問題を考えています。その結果を人間理解と心理臨床にいかに役立てるかを模索中です。その手段として象徴性のある物語、夢、箱庭といった領域に取り組んでいます。最近はオペラの分析に興味を持っており、その中の人間の内面を分析しています。

禹 鍾泰 先生が指導した
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「前老年期」における余暇活動の心理学的意義
パステルアート創作活動とその語りから
TATにおける自己理解について
―認知物語的アプローチの導入を試みて―
セルフ・コンパッションと自己肯定感の関連性とその有用性
バウムテストの地面線についての一考察
地面線提示の基礎的研究
レイプ神話と性犯罪について
異人に関する心理学的考察
過剰適応におよぼす外界認知の影響
欲求不満場面における反応と表情認知を通して
個性化の過程に関する臨床心理学的研究
名前における葛藤に着目して
振り返り体験が風景構成法に与える影響について
―2枚法を用いて―
新型コロナウィルスが子どもに与える影響
親との死別を経験した青年の在りよう
バウムテストとインタビューを用いた探索的研究
青年期におけるネガティブ体験が転機に変容するまでの過程に関する研究
人生グラフによる体験理解の試み
摂食行動の傾向と家族機能の関係性
大学生の相互独立性・協調性が自他の態度に与える影響について
当事者の語りを通じた「よい子」経験の理解
-複線径路等至性モデリング(TEM)による検討
童話に見る女性の個性化
人魚姫の心理学的分析
片子をいかに生きるか
母性の受け継ぎと女性の自己実現
母娘関係を通して
友人関係領域固有の無気力についての探索的研究

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臨床心理学研究科 教授 
大橋良枝

【学外における学会・協会等での役職】
MBT(mentalization based therapy)トレーニング実行委員会副委員長
Congress organizing committee for International Association of Group Psychotherapy and Group Processes 2025 Congress
日本集団精神療法学会渉外委員ワーキンググループ
日本集団精神療法学会国際委員
日本メンタライゼーション研究会運営委員

現在取り組んでいるテーマ

受けてきた養育やトラウマなどの理由で人とつながることが難しい人たちがいます。彼らに心理学的支援が有効と思われますが、孤立を選び取ってしまう性質があるため、なかなか支援につながりません。さらに言うと彼らを支援する方々が仲違いしたり、協力できなくなることもよく起こります。私はこうした状況に対し、支援組織内部、支援組織の関係を改善し、間接的に孤立を選び取ってしまう人たちを支援する方法を研究しています。

臨床心理学研究科 教授 
香川 克

【学外における学会・協会等での役職】
日本心理臨床学会 代議員

現在取り組んでいるテーマ

スクール・カウンセリングなど、学校現場や教育委員会の事業のお手伝いをしながら、中学校のメンタル・ヘルスについて実践・研究を深めています。子どもたちの成長に関すること、親子の問題、家族の問題について、心理臨床的な援助を通じてアプローチしています。

香川 克 先生が指導した
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SNSと現実それぞれの心理的居場所感と自己肯定意識の関係
カウンセリング場面における対面面接とオンライン面接の検討
~非言語的相互交流を通して~
トランスジェンダーの大学生における性別違和感の歴史と日常生活に関する悩ましさ
青年期の孫における祖父母の役割
―親子間葛藤時に注目して―
青年期の無気力に対する夢を用いた自己対話的アプローチ
ゲシュタルト療法の視点から
他者から見られる体験が自己評価に与える影響
中学校での同調圧力体験とそれへの対処様式
怒りの臨床心理学的意義
事例を通してみる怒り
友だちがいないと思われる不安について
アイデンティティと友人関係に着目して
「よい子志向」に関する尺度作成と母子関係との関連の検討
「発達障害」の子どもに対する理解の「視点」に関する研究
教師とスクールカウンセラーへの調査面接を通して
スクールカウンセラーによる教師に対する認知について
パーソナル・コンストラクト理論の観点から
ストレス場面での”焦らなさ”について
アタッチメント・内的作業モデルからの影響
ネガティブ感情の表出抑制と自己形成意識の関連について
子育てにおける「発達促進的かかわり」と「体験共有的かかわり」について
思春期における家庭での心理的居場所感と大学生の援助要請行動の関連の検討
思春期における不登校の体験について
当事者の語りをもとに振り返って
思春期の友人関係と大学時の主張性との関連について
チャムシップと発達的変化に焦点をあてて
室内画と安心・安全感の関連について
青年期から中年期に至るまでの職業の変遷とアイデンティティ
青年期における家族機能及び居場所感が「情緒的巻き込まれ」に与える影響
―家族の纏綿状態に着目して―
青年期の人々が「一人でいても大丈夫」という感覚を獲得していくプロセスの研究
大学生の無気力感の分類と友人関係との関連について
中学時代のクラス内の人間関係におけるネガティブな体験が成人期に与える影響
FITを基にしたマッピング技法
発達障害児のきょうだいの体験について
家族を知る中で自分を味わっていくこと
不登校経験者の「他者との出会い」に関する一考察
母娘関係における第三者が果たす役割について

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臨床心理学研究科 教授 
高石浩一

【学外における学会・協会等での役職】
一般社団法人子ども・青少年育成支援協会 顧問
日本臨床心理士資格認定協会 教育研修委員

現在取り組んでいるテーマ

日本文化に「個性化」をいかに持ち込むか、とりわけ均質化の高い社会構造への「わがままな個」の関与を、「個」の側から見ていくことです。要するに、わがままな自分を変えないで、世の中を渡って行くにはどうしたらいいんだろう・・・ということをナルシシズム、恥、インターネットなどを通して結構真面目に考えています。セクシャルマイノリティーにも興味の幅は広がっています。

高石 浩一 先生が指導した
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アサーションと自己イメージ
マイノリティとしての体験と支援動機の関連について
GID当事者のジェンダーステレオタイプの取り込みと自己肯定感
Highly Sensitive Person
敏感さとともに生きる
LGBにおけるアウティングの一考察
ストリートダンスと攻撃性の関連について
コロナ禍を起点として
ベトナム難民2世のアイデンティティ形成における文化摩擦の影響について
レジリエンスと援助要請の関連について
日常的・非日常的なストレスフル・ライフイベントの検討
家族関係における困難が自己効力感と諦感傾向に与える影響
企業従業員における異動の体験過程
人と仕事との関係性の変容をどのように受容し乗り越えていくのか
決められない状況に「耐えられる人」と「耐えられない人」
三線描画コミュニケーション法における分析方法の検討
-二者間の関係性の在り方に着目して-
自己概念に影響を及ぼす「ヒーロー」
現代におけるヒーロー概念の再定義
自己志向的完全主義と特性的自己効力感が先延ばし行動に及ぼす影響
九分割統合絵画法を応用して
浄土真宗の僧侶におけるアイデンティティ形成の研究
世襲制の葛藤を中心に
震災経験後の心理プロセス
熊本地震の継続調査を通して
青年期における対児感情について
世代間での伝達やきょうだいとの関わりの観点
他者操作方略の意識性に関する検討
パーソナリティ特性を手掛かりにして
対AI態度と特性不安及び迷信の関連についての探索的検討
対人不安を規定する自己呈示理論について
評価と賞賛獲得・拒否回避欲求との関連
電話相談業務におけるストレス対処プロセスの一研究
-EAP電話相談員を中心に-
妬み尺度の作成と援助規範意識尺度との関連性
―自己愛的甘え,嫉み,援助規範意識との関連―
逃げることに関する一研究
―描画とインタビューによる調査から―
同胞葛藤に含まれる肯定的感情についての一考察
質問紙とFAST(Family System Test)を手がかりに
妄想様観念と潜在的・顕在的自尊心
GNATを用いた検討

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産業メンタルヘルス研究所長
臨床心理学研究科 教授 
中島恵子

【学外における学会・協会等での役職】
日本高次脳機能障害学会 特別会員
日本リハビリテーション心理職会 名誉会員
京都北大路高次脳機能研究所 代表

現在取り組んでいるテーマ

ある日突然の事故や病気など人生の不測の事態から起こる「高次脳機能障害」。この障害によって脳の認知機能が以前のようにうまく働かなくなった方々のための脳機能回復、心理回復、心理適応のための支援(認知リハビリテーション)、さらには、社会復帰、復職につなげる支援が求められています。支援を必要とする方々を医療・福祉の現場でサポートするとともに、そのよりよい支援のあり方を追究しています。

臨床心理学研究科 教授 
名取琢自

【学外における学会・協会等での役職】
ISST(国際箱庭療法学会)・ティーチングメンバー (現会長)
日本臨床心理士資格認定協会 評議員/同・専門職大学院認証評価判定委員長
日本臨床心理身体運動学会 副理事長
日本心理学会 代議員
京都いのちの電話 研修委員

現在取り組んでいるテーマ

主な研究テーマは元型的心理学、無意識と身体性、心理療法における相互性です。現代人の深層心理について、描画や箱庭、夢などのイメージから研究をすすめています。心理臨床家の個性の問題、スーパーヴィジョンや教育分析の意味についても検討しています。

名取 琢自 先生が指導した
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スピリチュアリティ概念の質的検討
ケア当事者の語りから
故人が現れる夢と喪の作業
体験者の記録集とインタビューから
同調行動と友人関係
居場所との関連性から
臨床における言葉とあわい
心理臨床初期訓練の課題をめぐって
「育児する父親」のイメージと役割意識
-当事者のインタビュー調査から-
「生きづらさ」を考える
Highly Sensitive Personとオクノフィリア・フィロバティズム
「内的イニシエーション」の視点から見た現代思春期
移行対象的事物との結びつきと青年期における境界例的心性
青年期非臨床群の回想調査から
誇大型・過敏型自己愛傾向と「甘え」の関連
「甘え」の諸側面,甘え対象に着目して
高齢者を介護した家族の体験と語り
―エピソード記述から―
死が近いと知った人の語りに現れた生命飢餓感の諸相
現象学的解釈学的分析を用いて
相談場面における役割意識と声の印象
ロールプレイ逐語データの分析
中断体験をしたセラピストの感情に関する研究
―感情体験のインタビューから―

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研究科長
臨床心理学研究科 教授 
濱野清志

【学外における学会・協会等での役職】
京都府臨床心理士会 会長

現在取り組んでいるテーマ

心理臨床の実践を基礎づけることのできる独立した学としての心理臨床学を確立する道を自分なりに模索しているところです。また、人のアイデンティティのあり方、とりわけ、個人個人をそれぞれ別々の存在としてとらえる自我の確立といった意味でのアイデンティティではなく、より人間相互の関わりに焦点を置いたトランスパーソナルな次元におけるアイデンティティについて「気」と「身体」という観点を軸に研究をしています。

濱野 清志 先生が指導した
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色枠がバウムテストの描画体験に及ぼす影響
黒枠と比較して
大学生におけるアレキシサイミアと体験過程
緊張することの意味
自然体験における私の変容プロセス
―東洋的身体技法実践と比較して―
受動性の質的側面
青年期におけるゲーム体験と「自分」の成長との関連性について
MMORPG・MORPGを用いて
「障害のある同胞がいる」という体験について
きょうだい自身の成長に伴う変化に着目して
「声」の正体
心理臨床における声の扱われ方をめぐって
「物語」を語る
-「不思議な物語」を通して見えるもの-
ストレス刺激に対する生理的・心理的反応の特徴およびズレと失体感症との関係
首尾一貫能力と内受容感覚にも着目して
自己受容的客観視
開放性の次元と線描画の体験から
社交不安と状態不安における認知的バイアスの差異に関する比較検討
若年者のセルフ・ネグレクトに関する研究
質問紙調査と協力者の語りからの検討
障がいのある同胞と家族として生きていくこと
解釈的現象学的分析を用いて
人の心に宿る光と闇の起源
―うつの暗闇体験の理解を目指して―
青年期における人生の中の死
-現象学的解釈学的分析とバウムから浮かび上がった情緒的支え-
青年期における離人感と私のリアリティ
YG性格検査を用いた調査
他者のレジリエンスに寄与する要因に関する研究
その可能性をめぐっての探索的研究
大学生におけるふれあい恐怖症的心性から見る対人関係の一考察
発達論的視点から
認知スタイルによるライフイベントの衝撃度の違いと意味づけモデル作成の試み
不登校経験者とその親が語る不登校中期の意味づけ
”さなぎ”イメージの検証の試みとして

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臨床心理学研究科 教授 
平尾和之

【学外における学会・協会等での役職】
日本芸術療法学会 評議員
葵橋ファミリークリニック 理事
宇治市認知症アクションアライアンス(れもねいど)推進協議会 委員

現在取り組んでいるテーマ

人の心、生き方に興味があります。心理的視点(個別的、主観的視点)と医学・生物学的視点(普遍的、客観的視点)を重ねながら、心理臨床学と精神医学のつながりについて、臨床実践(臨床心理士と精神科医のコラボレーション)から学問的基礎(心理療法と脳科学のコラボレーション)にわたるレベルで、模索しています。また、心理臨床学と芸術・表現(とくに映画)のつながりについて、夢などのイメージを通して、研究しています。

平尾 和之 先生が指導した
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あいまいな喪失体験後の心的プロセス
面接調査と風景構成法を通して
がん患者のレジリエンス
語りとバウムテストを通して
共感とイメージ
MSSMを通して
現代の青年期における第二反抗期と家族関係
きょうだい関係に着目して
好きな音楽に表現される心的世界
音楽聴取物語構成法の可能性
場面緘黙経験者の心的プロセス
面接調査と風景構成法を通して
心理臨床家のレジリエンス
面接調査とポケモンコラージュを通して
青年期における感情・身体感覚への気づき
転機が人生にもたらすもの
-女性のライフサイクルからの考察-
イメージ体験が身体感覚の気づきに及ぼす影響
うつ病当事者の主観的体験過程の研究
語りと描画イメージを通して
グループ・セラピーでの仲間体験の発展について
発達障害傾向児童へのアプローチを通して
ファッションの変化と心の変容
ファッション・コラージュと事例研究を通して
子どもの胎内記憶が母親の子育てに及ぼす影響について
自己の多面性とアイデンティティとの関係性
質問紙調査と演劇的グループワークによる検討
自己愛的脆弱性に基づく対人葛藤について
語りと風景構成法を手がかりに
自閉症傾向におけるコミュニケーションの特徴
コミュニケーション・スキル尺度と風景構成法による検討
小児医療における心理的援助の可能性
ビーズ・オブ・カレッジプログラムからの検討
青年期におけるストレス体験からの回復と夢の関連について
青年期におけるふれあい恐怖心性と親からの自立の関連について
質問紙・描画からの検討
青年期における自傷行為の感情とイメージ
質問紙尺度とバウムテストを用いて
青年期の進路選択におけるアイデンティティとレジルエンスの変容
質問紙・面接・バウムテストによる検討
中年期におけるレジリエンスの促進
ネガティブな体験からの回復を手がかりに
統合失調症患者とその家族の心理的距離感
家族イメージ法と風景構成法を用いて
認知症とともに生きる家族の心の動きについて
語りとイメージを通して
敏感さと家族
~HSP(Highly Sensitive Person)に着目して~

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臨床心理学研究科 教授 
松田真理子

【学外における学会・協会等での役職】
日本病跡学会 理事
日本スピリチュアルケア学会 理事
早稲田大学体育会ヨット部 理事
早稲田大学稲門体育会 代表委員

現在取り組んでいるテーマ

健常者と統合失調症者の「ヌミノース体験(宗教体験)」の異同を検討することで、統合失調症者の心理療法に新しい視座を見出す試みを行っています。また思春期・青年期の「アットリスク精神状態群」の人々の精神病顕在発症予防を目指した心理療法の探索も行っています。そして「生きる意味」という原点に立ち返り、多層的な視点から物事を捉えていく柔軟性と真摯さを培うことをめざしています。

松田 真理子 先生が指導した
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ほどよい強迫傾向と自己肯定感の関連
―収納イメージを使った強迫傾向との距離の置き方―
Twitterにおける炎上・誹謗中傷とその心理的背景の検討
~実存的空虚感と正義感に着目して~
遺族の心的世界における故人との繋がりの変容について
―「いのち」の循環―
一面的自己・多面的自己から見た自己と適応の関連
価値の明確化と就職活動ストレスの関連
ACTの価値の明確化による就職活動ストレスの認知変容を目指して
緩和ケアにおける共感疲労/共感満足について
面臨床心理士を対象に
現代における祖父母―孫関係
―祖父母の回想法的語りを通して―
現代の若者の自己愛と「会社と上司」の内的表象について
ロールシャッハ・テストを用いた職場適応についての一考察
孤独感のイメージと孤独感の形成過程についての研究
~孤独感の理解に向けて~
高齢者在宅介護における介護者の体験
―介護についての一考察―
子どもの学校適応感と親のワーク・ライフ・バランスの関連
子どもが認知する親の養育態度の観点から成人の子ども時代と親への調査
子どもの感情が社会化されるプロセスについての考察
幼児のネガティブ感情に対する親の対応に焦点を当てて
死別という”体験”についての一考察
イメージと現象学的分析を用いて
死別体験を物語ることの臨床心理学的意味
九分割統合絵画法を用いて
自傷3群における時間的展望の検討
自傷行為が現在ある群・過去にあった群・全くない群に焦点をあてて
写真加工の有無による撮影体験の異同についての検討
自撮り写真に注目して
終末期の選択・在り方についての考察
インタビュー調査を通して
出産時の喪失体験について
半構造化面接とバウムテストを用いて
青年期のアレキシサイミア傾向者の感情認識について
感情描画を用いて
青年期の心理的離乳における家族イメージとその機能
描画とTEG、FITを通して
青年期の読書体験による自分作りの過程
「小説」と「小さな物語」の概念を手掛かりに検討を試みる
喪失対象者との新たな繋がりの形成
遺品・形見の持つ役割を通して
大学生のカウンセリングイメージ調査
九分割統合絵画法を用いて
統合失調症と母なるものとの繋がり
―描画と半構造化面接を通して―
日本人の祈り観についての一考察
祈りに対するイメージからの検討
発達障害児を家族にもつきょうだい児と母親
母親によるきょうだい児への評価
布教と傾聴を通して寺衆関係を俯瞰する
―スピリチュアリティという視座も含めての考察―
母娘間における母親イメージの世代間伝達について
マルと家族画・バウムテスト・TEGを用いて
慢性疾患児の人生観にみる葛藤の考察
思春期・青年期に焦点を当てて
目に見えないトラウマと相互主体的母子関係
子ども・養育者相互主体性尺度Intersubjectivity Between children and Parents scale IBCPの作成および検討
臨床心理学とマインドマップ
分析と考察に焦点を当てて
老年期の「語り」からみたスピリチュアルペインと個の変容
―半構造化面接とバウムテストを用いて―

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臨床心理学研究科 准教授 
井上嘉孝

【学外における学会・協会等での役職】
日本臨床心理士会 代議員

現在取り組んでいるテーマ。

心理療法における「イメージ」と「関係性」について幅広く関心をもっています。吸血鬼や怪物など、異界・他界・異形の存在があらわれる物語が現代には溢れています。そこには今を生きる私たちにとっての重要な知恵が含まれているのではないか、その意味を読み解き、伝えることは深層心理学の使命なのではないか、と考えています。また、いわゆる逆転移の臨床的意義やセラピストの主観的体験とその成長過程にも関心を持っています。

井上 嘉孝 先生が指導した
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集団の自己治癒力に関する深層心理学的研究
半構造化面接法・M-GTAを用いた集団が個人に及ぼす治癒的特性、振る舞いの分析

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臨床心理学研究科 准教授 
倉西 宏

【学外における学会・協会等での役職】
京都府臨床心理士会 理事
日本公認心理師養成機関連盟 広報委員会 委員
日本臨床心理士資格認定協会 教育・研修委員
京都府がん患者団体等連絡協議会 相談役

現在取り組んでいるテーマ

死別経験者がその体験を自己の一部に位置付けることができるのかどうか。もしできる場合にはそこには「私」全体にどのような変容が生じるのか。そして、その体験が自己の一部になれず、もしくは苦悩として残り続ける時、その苦悩が人間に何をもたらすのかについて、考えています。そういった観点からグリーフケア活動団体である『京都文教大学グリーフケアトポス「Co*はこ」』を立ち上げ、死別体験をわかちあう会を行っています。ゼミ生を中心にスタッフになってもらい運営を行い、活動の幅を今後も広げていく予定です。詳細は「Co*はこ」のホームページに記載されていますので是非読んでみてください。
また、イメージを用いた心理療法にも関心を持ち、深層心理学的観点からの事例研究にも取り組みたいと考えています。最近は物語という観点から漫画にも関心を持っており、それらに関連して「特別であること」と「普通であること・この世に降り立つこと」といったものについても関心を持っています。

倉西 宏 先生が指導した
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死別体験に対する多層的心理
多層的思惟というありかたを入り口として
自分を維持・守る方法についての検討
「自分を大切にすること」とは
新たな自分へと影響を与えるイニシエーションの在り方
社会的儀礼の希薄化と個別的イニシエーションの検討
不登校への意味づけの過程とその要因
主体の獲得と他者及び環境から与えられる影響を中心に
母親像の生まれ直し
妊娠・出産・子育ての過程における母親像の変容とその変容に影響を与えるものの検討

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臨床心理学研究科 准教授 
清水亜紀子

現在取り組んでいるテーマ

ユング心理学に興味があり、その考えをベースに臨床と研究に励んでいます。具体的には、がんを中心とした終末期における心理療法、遺族ケアなどを通して、人間にとっての「死」、そして、「死」から見えてくる「生」について考えています。また、心理療法の中で、夢、箱庭、描画などのイメージがどのように現われ、どのような内容を持ち、どのような機能を果たすのかについても関心を持っています。

臨床心理学研究科 講師 
千秋佳世

【学外における学会・協会等での役職】
京都府臨床心理士会 理事

現在取り組んでいるテーマ

自我体験とは私という存在の不思議さ不確実さに気づき、それまで当然のものだった「私」や「世界」の自明性が揺るがされる体験です。その中からいかに新たな主体が立ち現れてくるのか、さらにはどうやって「他者」と出会うことができるか、臨床心理学的立場から考えています。そこから派生し、避けえない体験にいかに個人が向き合い、引き受けていくのかとうことも大きなテーマとして考えています。

千秋 佳世 先生が指導した
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自分の死生観について
対話的な自己エスノグラフィを用いて
母娘関係におけるアニムスの役割と変遷
物語から見る母と娘

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臨床心理学研究科 講師 
長谷川千紘

現在取り組んでいるテーマ

前思春期(子ども時代から思春期への移行期)のこころについて関心を持っています。前思春期は「わたし」という自己意識が成立する、こころの成長にとってとても重要な時期です。この時期の子どものこころについて、箱庭や夢などのイメージや、このときに出会う大切な「他者」(同性の友人、想像上の仲間、推しなど)をキーワードに研究しています。

臨床心理学研究科 助教 
田中啓幹

現在取り組んでいるテーマ

人が他者と共にする体験や関わりの中で程よく調和し安定する自己調和体験に関して、さまざまな視点から探究しています。心身機能のネットワークや層を捉え、心身のさまざまな機能の布置、主体や物語が立ち上がる様子、感覚―認知機能の繋がりや均衡、アハ体験―自己調和体験―至高体験のスペクトラム等を研究しています。箱庭や描画等の表現において、感覚や感情複合体がイメージや言語、物語の次元に纏まっていく様子も興味があります。

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