学部・大学院

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実践社会学科
教員紹介

見世物小屋にちんどん屋、これも立派な研究テーマです。

総合社会学部 教授 鵜飼正樹

研究テーマ:
社会学、大衆文化論

大衆演劇、見世物小屋、ちんどん屋など、あまりマスメディアには注目されない芸能の世界にスポットを当てて、大衆文化の研究をしています。それらに関わってきた人々へインタビューしたり、芸を観覧したりしながら、ときには私自身が扮装して、舞台に立つことも。目下、「人間ポンプ」と呼ばれる芸と近代的な身体のありようについて、研究しています。

ゼミではこんな風に学びます。

身近なものごとを出発点に、発見する、考える、調べる、発表する、書く力を実践を通して養います。

受験生へのメッセージ

ここでしかない学びと、ここにしかいない教員に出会えるのが京都文教大学の魅力。小さくても存在感のある個性派大学です。ユニークで、マニアックなことに興味がある方は、ぜひ京都文教ワールドに、いらっしゃい!

どうして占いは流行るの? その不思議なメカニズムを研究中。

総合社会学部 教授 
小林康正

研究テーマ:
民俗学、大衆文化史

「占い」とメディアの関係を研究しています。たとえば、姓名判断は20世紀初頭に発明されましたが、そのころ新聞が大衆化し「情報化時代」が到来します。姓名判断は「画数」で占いますが、これは新聞を通じて人々が「活字」と接するようになったことと関係します。新聞は多くの「有名人」も誕生させました。紙面に踊る成功者の姓名=活字を見つめて、何とかその秘訣を解き明かしたいと願うとき、神秘的な想像力が発動させられたのです。

ゼミではこんな風に学びます。

近現代の大衆文化を幅広く扱います。実物に触れて現地におもむく経験を大切にしたいと思います。

受験生へのメッセージ

大学では勉強しないでください。大学での学びは、あらかじめ決められた答えを正確に導き出す、といった類のものではありません。自ら問いを設定して、自分なりの答えを導き出す、勉強ではなく、学問をするのが大学というところです。

一緒に地域を盛り上げるマーケティング活動をしてみませんか?

総合社会学部 教授 
実践社会学科長 舛井雄一

研究テーマ:
会計学、商業学、大学生による地域活性化活動

地域活性化のマーケティングに関心を持っています。地域の特産物や地域そのものをブランド化するためのマーケティング活動が注目されています。企業ではマーケティングを担当する部署がありますが、地域では様々な人や団体がマーケティング活動の担い手です。その担い手の中でも大学生の可能性に注目して研究しています。大学生が地域でどのような活動をできるのか、大学生とともに実践しながら明らかにしていきます。

講義ではこんな風に学びます。

マーケティングは知識だけでは使い物になりません。実践の中の試行錯誤を経て使える知識になっていきます。一緒にたくさん実践しましょう!

フィリピンのムスリム社会から、世界を眺めてみると…。

総合社会学部 教授 
森 正美

研究テーマ:
歴史と文化のまちづくり、法人類学、東南アジア(フィリピン)研究

フィールドから学び、学んだことを伝え、そこから何か新しい価値を生み出す。これが文化人類学を学ぶ楽しさであり、社会的な意義です。歴史豊かな京都・宇治の地域文化を学び、学生と一緒に宇治茶や修学旅行生を案内するプロジェクトを企画・実践しています。また行政の観光振興計画や地域政策の立案にも関わっています。海外ではフィリピンを中心に、民族や宗教の異なる人々がどのようにもめごとを調整し、共生しているかを研究しています。

ゼミではこんな風に学びます。

身近な出来事から関心を広げ、自分と社会の関わり方の可能性を実践的な活動を通じて探ります。

受験生へのメッセージ

文化人類学では、人と人との関係のなかで、生きる知恵を学びます。ささやかな発見やこだわりを大切にし、自分の好奇心、知識、行動力と結びつけ、世界を広げる方法を学びましょう。京都文教大学ならそれを実感できる学びに出会えるはずです。

世の中の「フツー」を疑ってみる、それが社会を見つめる第一歩に。

総合社会学部 准教授 
江南健志

研究テーマ:
社会学、農山村研究、スポーツ文化論

調査でインタビューすると、いわゆる「フツー」の発言が返ってきます。でも、なぜ手垢にまみれた言葉になるのでしょうか。「フツー」の裏側にある「ジョーシキ」を疑ってみると、異なる「フツー」の発見があります。「ジョーシキ」を疑う視点から社会を見てみると、自分が持っているものの見方が変わってくるはず。こんな姿勢で研究を行っています。

講義ではこんな風に学びます。

社会に根付く常識に疑問を持って眺め、社会の仕組みやあり方を自分の力で調べる力を培います。

「生の形」が融解してしまった今、
思想の言葉を頼りに「生き方」の基準を探索しよう。

総合社会学部 准教授 
総合社会学部長 黒宮一太

研究テーマ:
政治哲学、政治思想、政治理論

現代において大事な問題は何であるか、それをどのように考えればよいかを「思想」というものを頼りに考えています。具体的には、戦後の日本において忌避されつづけてきた「ナショナリズム」というものについて考えながら、また、現代文明の本質的特徴ともいえる「故郷喪失」について社会科学的な考察に取り組みながら、「生き方」における「良き形」とはいかなるものであるかを学んでいます。

ゼミではこんな風に学びます。

現代社会で生じている諸問題のより良き解釈をめざし、話し言葉と書き言葉の習練に取り組みます。

国際移動、移民とホームランドの関係、ダイバーシティについて探究する。

総合社会学部 講師 
許 燕華

研究テーマ:
社会学、国際移動、東アジア地域と移民、ダイバーシティ

移民と送り出しホームランドの関係を主な研究にしています。中国国内・韓国・日本・ロシアに移動する中国朝鮮族についてのフィールドワークを通じて、リアルタイム化する移民とホームランドの関係、移民輸出後の地域コミュニティの維持について追跡調査研を行っています。さらに、多民族共存地域出身の中国朝鮮族から考える多文化共生のあり方、ダイバーシティについての研究にも取り組んでいます。

ゼミではこんな風に学びます。

「常識」を疑ってみましょう。新しい世界が広がります! 外国ルーツの人、外国人住民を考えることは他人事ではない。自分のことでもある。

環境にやさしい農業を促進し、
農業生産と生物多様性の保全の両立を図るには?

総合社会学部 講師 
黒川哲治

研究テーマ:
経済学で考える環境問題、食料・農業問題

環境保全型農業を通じた生物多様性保全について経済学の視点から研究しています。環境保全型農業を実践している圃場では、生き物が顕著に増加することが明らかになっていますが、日本では欧州に比べ、環境保全型農業が拡がっていません。では、どうしたら農業者は環境保全型農業に取り組むのか? 消費者は環境保全型農業に取り組む農業者をどの程度支援したいと考えているのか? アンケート調査等でアプローチしています。

ゼミではこんな風に学びます。

フィールドワークや卒論執筆などゼミ内での活動を通じて、社会人として必要とされるさまざまな力を身につけて欲しいです。特に、(1)課題を見つけて問いを立て、(2)データや資料を集めたり関係者にヒアリングしたりして、(3)それらを分析して、(4)結果を第三者にわかりやすく文書にまとめる/プレゼンできるようになることが目標です。

200年前の旅人と友達になりたくて、旅日記を研究しています。

総合社会学部 講師 
谷﨑友紀

研究テーマ:
江戸時代の旅と名所

今、多くの人が訪れる場所は、いつから名所なのでしょうか? 過去の人々の「観光」は、現代の私たちのものと違うのでしょうか? 旅が盛んとなった江戸時代に、旅人によって書かれた旅日記や、出版された当時のガイドブックなどの歴史資料を紐解くことで、江戸時代の人々がどのような場所を名所として認識し、どのような旅や名所見物をおこなっていたのかを研究しています。

ゼミではこんな風に学びます。

歴史資料を手にまちあるきをすることで、これまで見逃していたものを発見したり、それを広く発信する力を磨いて欲しいと思います。

アートやデザインには多様なヒト、モノ、コトを繋ぐ力がある!

総合社会学部 講師 
谷本 研

研究テーマ:
現代アート、デザイン、地域とアートプロジェクト、
観光ペナント、地蔵祠

かつて流行した全国の観光ペナントを収集したり、地域で守られているお地蔵様のホコラをリサーチしたりとモチーフは様々です。それらの情報をベースに、アートやデザイン、時にはマンガの力で形にし、プロジェクトとして展開する活動をしています。アートやデザインには、多様なテーマ、ジャンル、地域(コミュニティ)と関わり合う力があります。他者の動機を誘発するようなプロジェクトの在り方を模索したいと思っています。

ゼミではこんな風に学びます。

何かを見つけたり、集めたり、作ったりすると、おのずと人に見せたくなります。そんな純粋な気持ちを大切にしながら、個々のモチベーションを形に変える力を養います。

人生の主人公は自分自身! 自分の生き方の納得感を高めるためのキャリア教育をめざして。

総合社会学部 助教 
中西勝彦

研究テーマ:
キャリア教育、ファシリテーション、大学教育、単位不足学生

「キャリア教育」は、自分についてさまざまな角度から考え、これまで歩みこれから歩む人生行路に思案をめぐらす機会であると言えます。そのような機会をどのように創出できるのかについて探究しています。特に、グループワークなど他者との関わりを通して自分のことを考える方法に興味があります。自分の人生について他者とともに深く考えることで、「わたしの人生」を歩むきっかけ作りをキャリア教育で実現したいと考えています。

講義ではこんな風に学びます。

キャリアに答えはなく、良いも悪いもありません。だからこそ、試行と思考の絶え間ない実践により、自分自身が納得する人生を自ら歩むことが大切になります。その一歩を踏み出すためのキャリア教育をめざします。

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