キャンパスライフ

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海外での安全対策について

異文化に触れるということは、日本では味わえない素敵な体験を積むということになります。しかし逆に言えば、日本では当たり前に思っていた安全性や治安の面において、想定できない事態が起こることもありえます。
何も起こらないことに越したことはありませんが、いざというときのために、あらかじめ知っておいたほうが良い「自分の身を守るための情報」を紹介します。実り多い留学生活や海外体験を送るうえで、必ず確認しておいてください。

基本的心構え

  • 自分の安全は自分で守るという意識をもつ
  • 日本との文化や慣習の違いを意識する
  • 情報収集を怠らない(治安、災害、感染症、保健・衛生面等)
  • 生活/活動基盤(住居、学校、移動時)の安全確保に努める
  • 健康管理(メンタルヘルスも含む)をいつも以上に気をつける
  • 目立たない/油断しない/行動を予知されないように努める
  • 危機に遭遇したら、まずは落ち着いて状況に応じた最善の行動をとる

海外渡航前・事前準備

(1)情報収集を行う

外務省海外安全ホームページ

https://www.anzen.mofa.go.jp/

  • 国・地域別の海外安全情報、感染症危険情報は随時チェック
  • 3ヶ月以内の滞在であれば「たびレジ」https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.htmlを登録しておく
  • 滞在が3ヶ月以上の場合は「オンライン在留届」https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.htmlを登録する。
    (※ 外国に住所または居所を定めて3か月以上滞在する日本人は、「在留届」を提出することが法律で義務付けられています。)
    • メールアドレスを登録すれば、「たびレジ」と同様に、現地の大使館や総領事館より緊急時には安全情報メールが受信できます。
  • 「海外安全劇場」や「海外邦人事件簿」を見ておく
    • これまで実際に日本人が被害にあった事件・事故をもとに、さまざまな事例を学べるコンテンツが多数掲載されています。
    「海外安全劇場」https://www.anzen.mofa.go.jp/video/index.htmlでは『なぜ君がねらわれるのか』は必見。
    犯人側からの視点でトラブル事例の原因と予防策を学べるドラマ仕立ての動画となっています。
    「海外邦人事件簿」https://www.anzen.mofa.go.jp/jikenbo/jiken_index.htmlは過去に起きたトラブルの実例を幅広く紹介してあります。
    気軽に読めるコラム集ですので、これを読んで、危険を回避するための対処法を学びましょう。
(2)いざというときの備え

「海外旅行保険」の加入は必須です。

本学においては保険未加入者の海外渡航は認められません。
留学でも短期の旅行でも必ず加入してください。

本学の交換留学制度や語学研修プログラムなどで留学する学生は、入学時から加入している「学研災」の付帯保険として割安で契約できる「学研災付帯海外留学保険(付帯海学)」を原則として指定します。

海外旅行保険とは?

  • 海外での高額治療費を保険でカバー
    • 海外で病気・ケガのため医療機関を利用すると発生する治療費は高額となります。
  • 滞在先で誤って物品等を壊したり、他人に迷惑を与えた際の賠償をカバー
    • 海外で損害賠償を求められた場合、海外旅行保険に加入しておくと限度額内で費用が補償されます。
  • 保険の内容に応じて携行品の盗難や、航空便の遅延に伴う予定外の出費などもカバー

上記の多くは日本語でサポートが受けられます。

注意点

  • 保険の契約期間は自宅を出発する日から帰着予定日までを設定すること
    *空港を利用するときこそ、トラブルも発生しやすいためです。
  • クレジットカードに海外旅行保険が付帯されているカードを持っている場合、補償内容やサービスを受けることのできる条件において不十分であることが多いです。必ず内容を確認したうえで、追加で海外旅行保険の契約を検討してください。
  • 主な保険会社はインターネットで申し込むタイプも提供しています。インターネット申し込みは費用をできるだけ安く抑えることができます。

保険の相談は、国際交流オフィスへ

海外旅行保険について分からない点があれば必ず国際交流オフィスに相談するようにしてください。

外務省・在外公館長及び在外公館ホームページ

https://www.mofa.go.jp/mofaj/link/zaigai/index.html

  • 大使館や領事館のことを「在外公館」と呼びます。緊急事態においては在外公館の支援を受ける必要もでてきますので、渡航先の国にある在外公館については、いざというときに連絡ができるよう連絡先を控えておいてください。365日24時間体制で対応しています。緊急時には遠慮なく連絡するようにしてください。

海外で直面するリスクと対策

(1)感染症

新型コロナウイルスに代表される感染症リスクは常に存在しています。「たびレジ」などのメールサービスを適時受信できるように努めて最新情報を入手するようにし、大学へ連絡・相談するとともに、必要に応じて現地の大使館・領事館への連絡・相談を行ってください。

現地の情報を入手

  • 滞在先の感染状況や政府の対応、医療事情、感染した場合の対応などを把握すること

自身の健康管理

  • 病歴や持病、普段から飲んでいる薬について把握し、緊急時でも医療機関に説明できるよう英文の診断書を発行してもらうなど事前に準備をしておく

海外旅行保険の確認

  • 補償内容の確認やサポート先への連絡手段の確認

ロックダウンへの備え

  • 状況により現地滞在のほうが安全だと判断される場合、生活必需品の備蓄

帰国手段の確保

  • フライトの減便、帰国ルート、有効な防疫検査の確認、日本入国時の水際措置の確認など、感染の急拡大における帰国方法の検討を含め、余裕を持った帰国準備を行う

【参考資料1】協定校、韓国・湖西大学校コロナウイルス感染症対策マニュアル

【参考資料2】協定校、カナダ・トンプソン・リヴァーズ大学コロナウイルス感染症対策マニュアル

(2)健康問題

何よりも健康は第一です。困ったときは迷わず頼れる人(留学先の保健センター、留学支援担当者等)に相談してください。
本学では「健康管理センター」が窓口になって相談を受け付けます。
(海外から電話をかける場合の番号:+81-774-25-2421)

十分な補償内容の海外旅行保険への加入を必ず行う

感染症・風土病・気候、衛生事情や大気汚染などの情報を事前に収集する

常備薬の準備、必要に応じてワクチンの予防接種

規則正しい生活、適度な運動、栄養補給を心がける

精神的な不調に際しては適切な機関に相談する

  • 外務省ホームページ「孤独・孤立及びそれに付随する問題でお悩みの方へ」
    https://www.anzen.mofa.go.jp/life/info20210707.htmlでは海外から日本語によるチャット・SNSでの相談を受け付けている機関を紹介しています。
(3)一般犯罪被害、テロ・暴動・クーデターなど

海外で邦人が巻き込まれる事件は毎年多数報告されています。日本は世界のなかでも治安の良い国とされていますが、海外においては注意を怠らず、緊張感をもって安全対策を講じる必要があります。

危険な場所には近づかない。夜間の外出や一人歩きをできるだけ避ける

親切そうに声をかけられても見知らぬ人を安易に信用しない、飲食物を勧められても口にしない

多額の現金・貴重品を持ち歩かない。目立つ服装や行動を避ける

ホテルの中でも安心せず、盗難や強盗の可能性があることを意識する

同じ時間帯に同じ経路を使うような予測されやすい行動パターンをできる限り取らないように気をつける

万が一犯罪にあったら抵抗しない

テロの標的となりやすい時期や場所を避け、人が集まる大規模行事は警戒を強める

(4)犯罪加害、違法薬物への注意

日本人が海外渡航中に、犯罪の加害者になってしまう事案がいくつも報告されています。

薬物には絶対に関わらないこと

  • 一部の国では大麻(マリファナ)の所持・使用が合法化されていますが、日本では大麻取締法により、海外滞在時に大麻を所持するだけでも処罰の対象となります。もし親しい人から勧められても大麻には決して手を出さないようにしてください。

違法薬物等の「運び屋」にされる事件が頻発しています

  • 見知らぬ人はもちろんのこと、たとえ知り合いであったとしても、他人の荷物を預かり、空港から国外に運ぶことは絶対に避けてください。預かった荷物に違法薬物が発見された場合、だまされたと弁明してもその事実を証明することは非常に困難です。自分には身に覚えがなかったとしても違法薬物の密輸に関わってしまうと、ほとんどの国で重罪となり、非常に厳しい刑罰が科されます。

旅行者を狙った薬物所持の密告詐欺に注意

  • 国によっては違法薬物所持者を密告すると報償金が支払われる制度があります。そこで犯罪者が報償金の獲得をもくろみ、麻薬を隠し入れた茶葉などの商品を用意して、路上で出会った旅行者にしつこくつきまとい強引に買わせたあとに警察官に密告をし、荷物検査を受けた旅行者が現行犯逮捕されるという事例があります。いかなる状況でも路上で知らない人から強引に勧められる品物等を購入することはやめましょう。
(5)事故・自然災害

事前に準備・予測できることについては最大限の被害防止策を取ること

  • 国ごとの交通ルールの遵守、車両点検や整備、信頼できるタクシーや運行会社の選択、目的地の天候の確認、無理のない余裕をもった移動スケジュールの作成など、あらかじめ予測・予防できることには対処するようにしましょう。

屋外スポーツやレジャー等のアクティビティについては信頼できるガイドや適切な保険を

  • 滞在先での危険を伴う屋外レジャー・スポーツや自然体験を行う場合、信頼できる公的な認可を受けたインストラクターや取り扱い業者によって行われるかどうかを重視して、安全対策を取ってください。また、通常の海外旅行保険ではカバーされない活動については、適切な保険に別途加入するようにしてください。

自然災害については安全確保を第一に

  • 現地で発生する自然災害については事前の天気予報や情報の収集に尽力することはもちろん、避難場所・避難経路の確認を行い、現地当局の指示に従って身の安全を確保するようにしてください。また、慣れない場所で土地勘がなかったり、言葉が通じないなど、適切な対処が難しい場合がありますので、できるだけ単独行動を避けて現地に詳しい人の助けを得るようにしましょう。そのうえで連絡手段が確保でき次第、現地の大使館・領事館および日本の家族や本学、保険会社へ連絡を行ってください。

安全を第一に考えたうえで充実した海外体験を

これまで紹介した基本的な安全対策を含め、よりリアルなトラブル事例やその対策が詳細に紹介されている外務省作成のパンフレット『海外安全 虎の巻』https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/toranomaki.pdfはホームページから読むことができます。本人だけでなく、緊急時の対応に備えて日本にいる家族にも本パンフレットの内容を共有しておいてください。

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