多くの人と関わりを持てたからこそ今の自分がある。
京都文教大学が大好きです。

01 現在の仕事について教えてください。

人と長く関係を築くことができる仕事がしたかった。

 京都文教大学を卒業してから今の会社に就職して、ずっとこの会社で仕事をしています。もう勤続21年になりますね。保険を扱う部署や人事や総務など、いろんな部署を経験しましたが、今は新車と中古車など、何でも扱えるお店で営業の仕事をしています。

 元々は教員になりたくて教職を履修していましたが、当時教員採用枠が少なかったので、それ以外でも、人と長く関係が続けられる仕事がしたいと思って、今の仕事を選びました。1度車を購入していただいたお客様が、乗り換えの時期にまた購入していただくことが多くて、1人のお客様と長いお付き合いに繋がるところがこの仕事の魅力です。

-仕事のやりがいは?-

 自分がお客様とお話しして、車を買っていただいたときに、「いい車紹介してもらってありがとう!これからもよろしく!」と言われることがあり、高いもの買ってもらってこっちが「ありがとう」なのに、こういう瞬間が、今の仕事のやりがいで、自分には合っているなと思っています。

仕事風景2枚目

-印象に残っていることは?―

 新人の頃、当時お付き合いされていたお2人のお客様が、お車を買っていただいて、その後ご結婚されて、そのお2人から、結婚式に出てほしいと言われたことです。それだけじゃなくて、スピーチもしてほしいと言われました。こんなことある!?と驚きましたが、とても嬉しかったことを覚えていて、そのお客様とは今も関係が続いています。

-大切にしていることは?-

 笑顔で接することです。やっぱり笑顔の方が印象がいいなと思います。あとはお客様のニーズをしっかり聞いて、それに沿いながら、「できること」「できないこと」をはっきり伝えることです。

02 どんな学生時代を過ごされていましたか?

いろんなことをして、多くの人との関わりが持てました。

 大学が開学した当初の1期生だったので、まだルールなどもほとんどなく、これから自分たちで作っていくんだという雰囲気があって、自分もそうでした。みんな積極的だったし、自由でいろんなことをしていました。

 当時、臨床心理学科が日本で初めての設立だったので、教授陣が、本でしか名前を見たことがないという先生ばかりで、その先生方のもとで学べることが嬉しくて、自分も含めて、みんなが学びに意欲的でした。
   あとはキャンパスには短大生がほとんどで女子学生の方が圧倒的に多くて、最初の方は肩身の狭い思いをしていました(笑)

 オリエンテーションなどは毎年スタッフとして参加していました。当時のオリエンテーションは宿泊だったりして、そこで新入生と交流してました。なんで参加したかというと、京都文教大学は若い大学で、どんな大学なのか、普段どんな学生生活を送っているのか、そういうことを伝えたかったんです。オープンキャンパスのスタッフもしてましたし、僕は根っから京都文教大学が好きなんです。

-京都文教大学に入った理由は?-

 スクールカウンセラーになりたかったんです。当時はスクールカウンセラーというのも今ほど確立されてはなかったですけど、なので教職も取ってました。入ってからはいろんな心理学の世界があって面白かったです。
   いろんな事情があって大学院には進まずに就職の道を選びましたが、大学院に進んでいたらそれはそれで違った道になっていたんだろうなと想像します。

仕事風景2枚目

-課外活動ではどんなことをしていましたか?-

 他大学の学生と一緒に、障がい者の方と関わるボランティア活動を積極的にしていました。1日中、障がいのある子どもたちと接して、一緒に遊んだりご飯を食べたりとかしていました。もちろん親御さんもいらっしゃるんですけど、自分たち学生が中心になって、自分たちがやっていくという団体でした。最終的にはその活動で関わった子たちに協力いただいて、卒論にしました。

-京都文教大学での学びは今に活きていますか?-

 僕はいろんな人と話をする機会が多かったんです、自分からそういう場に出ていっていたので。今の営業という仕事でも、そういう経験はすごく活きているなと思います。

 卒業後に数百人の学生の前で就職について話す機会もあって、そんな経験もなかなかあるものじゃないし、そういうことも学生時代にいろんな人と関わってきたことが繋がっているんだなと思います。なので、今の学生さんにもいろんな人と関わってほしいなと思います。

-校友会の会長にはどのようにしてなったんですか?-

 卒業するときに門主賞(もんすしょう:浄土宗・宗門学校の卒業生のうち、学業成績・人物ともに優秀な学生で各学科から1名に授与される賞)をいただいたんです。勉強がそんなにできたわけではなかったですけど、課外活動を一生懸命やったりということが認められたのかなと思って、非常に嬉しかったです。
   そこで校友会の初代会長にとお声をかけていただきました。4年間育ててもらった京都文教大学に、なにか恩返しができないかと思っていたので、喜んで引き受けさせていただきました。これから校友会を作っていくというところで、規約を作ったりもしました。今は京都文教学園の評議員もさせてもらっていて、本当にいろんな経験をさせてもらっているなと思っています。

 校友会は卒業生の組織です。今まで在学生に対してに活動はしてきたけれど、これからは卒業生に何か還元できるようなことをしていきたいですね。

03 学生時代の「自分」に向けて一言メッセージをどうぞ

「よう頑張ったな」と言いたいです。

 自分で自分を褒めるじゃないけど、様々なことをしていたので、本当によく頑張ったなと思います。いろんな経験をして、いろんな人と出会いました。当時、京都文教の短大生だった今の妻ともこの大学で出会いました。自分からいろんな活動もできたし、本当に良い大学生活を送れたなと思います。

04 卒業生(校友会員)へ

京都文教大学のことをずっと好きでいてほしいです。

 皆さんがどういう学生生活を送るられていたかはわからないですが、僕は京都文教大学が大好きです。たまに大学へ行ってキャンパスを見ると、すごく懐かしくなります。大学での用事が済んでも、すぐに帰らず、キャンパス内を歩き回るんです。こんなところで勉強してたなあとか、水琴窟をぶらっと見に行ったりとか。

 卒業生の皆さんには、何かのきっかけで大学に帰ってきてほしいです。そして、久しぶりに自分がいたキャンパスを見てもらいたい。自分が勉強していたところとか、当時と変わっているところとか、よければご家族と一緒に、落ち着いたときに見にきてほしいです。校友会でもそういう場をもっと作っていきたいと思います。
引き続き、校友会活動にご協力いただけたら嬉しいです。