この道を選んだきっかけ。
高校2年生くらいに進路を考え始めないといけなくなった時、将来やりたいことが決まっていませんでした。ただ、昔から子供が好きで、幼稚園の先生になりたいと思ったことがあって。中学時代の恩師に相談すると、教え子に幼稚園の先生をしている人が多いらしく、大学の情報をいくつも教えてくれました。私は6人兄弟なので学費の面でも短期大学に絞り、その中に文短がありました。実際にオープンキャンパスに来て、雰囲気と就職率の高さに惹かれて文短に進むことにしました。
幼児教育学科が面白いと思うところは?
どの先生も気さくで話しやすく、楽しい授業が多いところです。私が特に好きなのは造形の授業。先生は上手に作ることではなく、面白いものを作ることや個性を重視してくださるので、自分の好きなように表現したり、友達と協力して作ることができました。また音楽の授業も楽しいです。歌うことが好きなので歌い方や姿勢を学べたり、ピアノで弾ける曲が増えていったりすることが喜びでした。
授業や実習で思い出に残っているエピソードは?
実習で児童養護施設に行ったことは、貴重な経験でした。目指していたのが幼稚園の先生だったので、児童養護施設については、この実習をきっかけにほとんど初めてどんな場所なのかを詳しく知りました。実習先に行き、元気な子どもたちに出会って、将来彼らの生活を支える児童養護施設の職員になるという選択肢も考えるようになりました。教えたいという気持ちが大きくなったので幼稚園に決めましたが、この時に得た気持ちや経験は大切にしていきたいです。
文短ってどんなところ?
短大は楽しそうなイメージでしたが、思ってたより忙しいです。でも、私には合っていたと思います。自分だけだったら辛いこともあったかもしれません。毎週のように指導案の課題があり、書いてはやり直しの繰り返しで心が折れそうな時もありました。でも、友達と一緒に空き時間も必死に課題をしたり、お昼休みに息抜きをしたり。みんなで同じ目標に向かって切磋琢磨しながら学べる環境だったからこそ、2年間楽しく頑張れたと思います
社会に出て楽しみなことは?
実習先の幼稚園に春から就職が決まりました。この幼稚園は1学年1クラスで、先生方は自分のクラスだけじゃなく子どもたち全員を見ている所が印象的でした。子どもたち同士も学年の垣根を越えて、年上の子が年下の子と一緒に遊んだり。子ども一人ひとりと深く関われるところがいいなと思いました。私が幼稚園の時に好きだった先生のように、子どもに寄り添える優しい先生になりたいです。また、子どもだけでなく保護者様からも信頼される先生になりたいと思います。