異文化に触れるということは、日本では味わえない素敵な体験を積むということになります。
しかし逆に言えば、日本では当たり前に思っていた安全性や治安の面において、想定できない事態が起こることもありえます。
何も起こらないことに越したことはありませんが、いざというときのために、あらかじめ知っておいたほうが良い「自分の身を守るための情報」を紹介します。
実り多い留学生活や海外体験を送るうえで、必ず確認しておいてください。
「海外旅行保険」の加入は必須です。
本学においては保険未加入者の海外渡航は認められません。
留学でも短期の旅行でも必ず加入してください。
上記の多くは日本語でサポートが受けられます。
海外旅行保険について分からない点があれば必ず国際交流オフィスに相談するようにしてください。
大使館や領事館のことを「在外公館」と呼びます。緊急事態においては在外公館の支援を受ける必要もでてきますので、渡航先の国にある在外公館については、いざというときに連絡ができるよう連絡先を控えておいてください。365日24時間体制で対応しています。緊急時には遠慮なく連絡するようにしてください。
新型コロナウイルスに代表される感染症リスクは常に存在しています。「たびレジ」などのメールサービスを適時受信できるように努めて最新情報を入手するようにし、大学へ連絡・相談するとともに、必要に応じて現地の大使館・領事館への連絡・相談を行ってください。
【参考資料1】協定校、韓国・湖西大学校コロナウイルス感染症対策マニュアル
【参考資料2】協定校、カナダ・トンプソン・リヴァーズ大学コロナウイルス感染症対策マニュアル
何よりも健康は第一です。困ったときは迷わず頼れる人(留学先の保健センター、留学支援担当者等)に相談してください。
本学では「健康管理センター」が窓口になって相談を受け付けます。
(海外から電話をかける場合の番号:+81-774-25-2421)
海外で邦人が巻き込まれる事件は毎年多数報告されています。日本は世界のなかでも治安の良い国とされていますが、海外においては注意を怠らず、緊張感をもって安全対策を講じる必要があります。
日本人が海外渡航中に、犯罪の加害者になってしまう事案がいくつも報告されています。
一部の国では大麻(マリファナ)の所持・使用が合法化されていますが、日本では大麻取締法により、海外滞在時に大麻を所持するだけでも処罰の対象となります。もし親しい人から勧められても大麻には決して手を出さないようにしてください。
見知らぬ人はもちろんのこと、たとえ知り合いであったとしても、他人の荷物を預かり、空港から国外に運ぶことは絶対に避けてください。預かった荷物に違法薬物が発見された場合、だまされたと弁明してもその事実を証明することは非常に困難です。自分には身に覚えがなかったとしても違法薬物の密輸に関わってしまうと、ほとんどの国で重罪となり、非常に厳しい刑罰が科されます。
国によっては違法薬物所持者を密告すると報償金が支払われる制度があります。そこで犯罪者が報償金の獲得をもくろみ、麻薬を隠し入れた茶葉などの商品を用意して、路上で出会った旅行者にしつこくつきまとい強引に買わせたあとに警察官に密告をし、荷物検査を受けた旅行者が現行犯逮捕されるという事例があります。いかなる状況でも路上で知らない人から強引に勧められる品物等を購入することはやめましょう。
事前に準備・予測できることについては最大限の被害防止策を取ること
国ごとの交通ルールの遵守、車両点検や整備、信頼できるタクシーや運行会社の選択、目的地の天候の確認、無理のない余裕をもった移動スケジュールの作成など、あらかじめ予測・予防できることには対処するようにしましょう。
滞在先での危険を伴う屋外レジャー・スポーツや自然体験を行う場合、信頼できる公的な認可を受けたインストラクターや取り扱い業者によって行われるかどうかを重視して、安全対策を取ってください。また、通常の海外旅行保険ではカバーされない活動については、適切な保険に別途加入するようにしてください。
現地で発生する自然災害については事前の天気予報や情報の収集に尽力することはもちろん、避難場所・避難経路の確認を行い、現地当局の指示に従って身の安全を確保するようにしてください。また、慣れない場所で土地勘がなかったり、言葉が通じないなど、適切な対処が難しい場合がありますので、できるだけ単独行動を避けて現地に詳しい人の助けを得るようにしましょう。そのうえで連絡手段が確保でき次第、現地の大使館・領事館および日本の家族や本学、保険会社へ連絡を行ってください。
これまで紹介した基本的な安全対策を含め、よりリアルなトラブル事例やその対策が詳細に紹介されている外務省作成のパンフレット『海外安全 虎の巻』はホームページから読むことができます。本人だけでなく、緊急時の対応に備えて日本にいる家族にも本パンフレットの内容を共有しておいてください。